昨年、日本初のミシュランガイドが発売されましたが、それから早一年・・・。
今年も「ミシュランガイド 東京 2009」の発売日だそうです。
果たして、日本人でこのミシュランガイドを使っている人はどれだけいるのでしょうか??
それでも、2008年版は30万部を売り上げたそうで・・・(^.^;
この30万部のうち日本人がどれだけ購入したのかは分かりませんが・・・。
「メディアで騒いでいるミシュランガイドとは何ぞや?」というある種の流行に飛び付いた日本人も多かったことでしょう。
リッチな外国人旅行者には参考になるものと思いますが、日本人に関しては参考になったのでしょうか?
ミシュランガイドは、レストランを★の数で格付けするワケですが、フランス料理を始めとする西洋レストランならともかく、果たしてミシュラン(=フランス)の感覚・規準で日本料理店を評価できるのかは、甚だ疑問です。
(まあ、調査員は外国人だけでなく日本人も入っているとは思いますが・・・。)
京都の有名料亭でのお話し・・・。
ミシュランの調査員を名乗る客から、この店をミシュランガイドに掲載したいとの申し出があったそうです。
しかし、その料亭の責任者はミシュランガイドへの掲載を断ったそうです。
その理由は・・・。
「日本料理、日本文化への理解なしにフランス人の評価で格付けしてほしくない。」
詳しくは、
★こちら★のWEB記事でどうぞ。
このWEB記事にもあるように、確かに、京都の料亭は“一見さんお断り”の店が多いです・・・。
閉鎖的に見えるこの“一見さんお断り”ですが、料理やそれに付随するサービスの質を落とさず、最高のおもてなしをお客さんに提供するという観点では必要なことだと思います。
店先に客の行列ができて、お店も“てんやわんや”の状態では、質の良いサービスを提供することはできないでしょう。
私には縁のない高級料亭ですが、それもまた日本文化の考え方かと・・・。
考えてみれば、人間の「格付け」という作業も「いい加減」な部分も多いですよね。
例えば、最近の大きなニュース、世界を巻き込んだ金融危機で良い例があります。
アメリカの証券会社「リーマンブラザーズ」が経営破たんをしたのは誰でも知るところです。
よく会社の格付け評価を業務としているアメリカの某有名格付け会社の格付けもどうなんでしょう??・・・と疑問に感じます。
これらの格付け会社は、リーマン・ブラザーズが経営破たんするまでに、下位ランクに格付けを下げて一般の人々に警告を促していたのでしょうか??
現実には、リーマンブラザーズの実態を格付けによって評価できていなかったワケです。
投資家などには崇められる格付け会社にしても、この有様です。
いかに格付けがアテにならないかが分かりますね。
いずれにしても、流行に踊らされやすく、他人の格付け信仰&ブランド志向の強い日本人ですが、果たして「ミシュランガイド 東京 2009」はどれだけ売れるのでしょうか?
少々、辛口寸評になりましたが、私としては“格付け”に関して冷静に考えた方が良いと思います。(^.^)
Posted at 2008/11/21 20:03:11 | |
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