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イイね!
2014年01月03日

作ってみました

作ってみました 明けましておめでとうございます。

年明け後、初詣も地元のお社で済ませてしまって暇になったので、年明け前からずっと懸案事項だったオフロードバイクのリアホイールベアリングの交換を行いました。以前から、整備要領だけは知ってはいたのだけど、適当な工具がなかなか見つからないまま時間だけが過ぎていたので、工具を自作してようやく脱着できました。

ホイールベアリングのように、内掛けベアリングプーラーも爪が掛からない位ぴったりと圧入されているベアリングを抜くには、昔からコンクリートアンカーがよく使われています。コンクリートアンカーは、コンクリートの床や壁にボルトを取り付ける為の台座のようなもので、ドリルで穴を開けた処に何らかの方法でアンカーを固定してから、ボルトやナットで器具を固定します。ホームセンターや金物屋では、大概どこでも売っているはずです。

・・・が、ベアリング外しで使われるアンカーは、ネット上の体験談ではほぼ8割か9割位が「ナットを締め付ける事で固定を行うタイプ」のもの。これ、5-6年位前までは確かに何処でも売っていたようなのですが、(地域にもよると思いますが)最近はこのタイプがてんで何処にも売ってません。私の地域ではホムセン、金物屋の何処を回ってもダメ。モ○タローのような資材通販でもほぼ全滅のようでした。

ナットを締め付けるタイプのアンカーは、コンクリート面に取り付けた後で、ナットを使って器具を固定するのですが、金物屋さんの話ではこの手の用途では近年は「オールアンカー」と呼ばれる細長いピンを叩き込んで固定するタイプが主流になってしまい、ほとんど出回ってないらしいです。

オールアンカーと並んで主流らしく、2014年現在何処でも売っているのが、コンクリート面に取り付けた後で、ボルトを使って器具を固定する用途で用いられる「グリップアンカー」と呼ばれるもの。円錐状のクサビを叩き込んで固定するタイプです。

このグリップアンカーを使ってホイールベアリングを外している人も居ない訳では無いのですが、ナットを締め付けるタイプのアンカーに比べて、ベアリングに正確に位置を合わせて固定するのが物凄く大変! 私も見よう見まねでやっては見たのですが、どうしても叩いただけではアンカーの広がる力が不十分なようで、ガシガシ叩いてもアンカーだけがすっぽ抜けてしまい、上手くいきませんでした・・・。何回もやっている内に、いくらクサビを叩いてもアンカー本体から自然に抜けてしまうようになり、ダメになってしまいました。ここまでの試行錯誤が年明け前の話。

そこで頭のヌカミソを仕込み直して考えたのが写真のような方法。グリップアンカーのクサビの中心にボール盤で穴を開けて、長いボルトを通したらナットを締め付けるタイプのアンカーと同じになるんじゃね? という発想を、壊れたアンカーを使ってダメもとでやってみたところ・・・。

あれほど位置合わせや固定に苦労したのがなんだったのかと思える位、呆気なく全部のベアリングが外れました。ハブをバーナーで炙ったりとかも全然やらなくて良かった。
ベアリングの位置に大体の位置合わせをした後、ボルトとナットを両側から締め上げる必要があるので、ソケットレンチの長いエクステンションが必要になる(私は安物工具セットによく入っている10cmのを2本繋げて使いましたが)のですが、作業性は非常に良好です。
ナットを締め付けるタイプのアンカーのようにパイプレンチやプライヤーでひっ掴む必要がないので、アンカー本体には全く傷も付かず、強いトルクで締め込む事が出来ますし、グリップアンカーをそのままで使う事例よりも遙かに位置合わせも簡単です。



ベアリングからアンカーを抜くには、ボルトを一度アンカーから抜いて、反対側からクサビを叩けば何度でも再利用可能。強いトルクと打撃力が加わるので、本当はボルトとナット、ワッシャー類は高力タイプの焼き入れ品使った方がいいですが、数度の使用であれば普通のボルトとナットでも多少変形はしますがどうにかはなります。

久しぶりに素人考えがばっちり当たってくれたので、ひとまずほっとしました(これが失敗してたらまだ当分オフ車は不動のまま放置になるところだった)。ナット締めタイプのアンカーの入手に苦労されている方は、こういう方法もあるんだよーという事で、参考にしてみて下さい。

なお、約20000km走行の3つのリアホイールベアリングですが、外す前は内輪が全然スムーズに回らなかったのに、外してみるとガタが少々ある程度でスルスル普通に回るようになりました。・・・どうやら、ベアリングの不良や劣化ではなく、過大な力でベアリングが圧入された結果、中間のディスタンスカラーに内輪が押されてスムーズに回らなくなってしまっていたようです。過去の整備でアクスルシャフトのナットを強く締めすぎていたのも悪かったのかもしれません。整備って難しいもんですね・・・。
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Posted at 2014/01/03 19:20:17

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この記事へのコメント

2014年1月4日 19:38
いつもためになる情報ありがとうございます

ボクのカブもこの方法でベアリングを外してみます
コメントへの返答
2014年1月6日 22:28
カブ系の車体はホンダとスズキで1台ずつ、足車として活用していますが、車体が軽量なのとアクスルのトルク管理が軽二輪以上の車体よりも小さめで、チェーンに掛かる負荷も小さい為か、距離走っててもセンスタで後輪浮かせて手で回した時、後輪が軽く回転し続ける個体が多い感じですねー。

カブ系の車体はベアリング交換が自分で出来るようになれば、フレーム腐り落ちるまで乗り続けられるのがいいですね。

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