
http://www.seiken-pub.co.jp/seibi/mlmokuji.html
00年04月号「スーパーチャージャーが効くとパワーダウン」(レックス:E-KG1)
整研出版社の「Car&Maintenance」という雑誌のバックナンバーに似たような症例が載っていたので、先日見に行ってきた。
モノは88年式のEK23-Zエンジンの550ccレックス(このレックス大好きだけど、滅多に見かけないんだよね)、症例は自分のサンバーに似てるけど微妙に違う。こっちは過給に入った瞬間はっきり息継ぎするくらいパワーが落ちるらしい。それ以外の状況は写真の文面と大体同じ。
整備士の人らしくて、チェックは物凄く多岐に渡って綿密にやってる。あと、レックスの辺りまではEGIとスーパーチャージャーのシステムの細かな仕様まで公開されてたらしくて、所々に自分のサンバーでは整備書見ても分からない、センサーやシステムの規定値の話が色々出て来る。(
スタリオンの整備書にはこの辺りのセンサーの規定値の情報全部載ってるんだけどね・・・orz)
サンバーでも照らし合わせられる部分を拾い読みすると・・・
・不調時にタコメーターが急激に落ちることがないので点火系は異常なし
→サンバーもほぼ同じ状況。パワーの伸びだけが無くなる。コード、プラグ、キャップ、ローターは新品交換
・ダイアグのDチェックでは過給システムその物には異常がない
→サンバーもほぼ同じ状況
・燃圧もアイドリング(2.0kg)と全開過給時(3.3kg)の双方異常なし
→燃圧は測定してないけど、ポンプは20000km走行の中古、フィルターは新品に交換済み。
・負圧センサー(エアフロに相当)の電圧も、吸入空気量に応じて上昇するので異常なし
→
サンバーはこの辺りの基礎データがないんでチェックのしようがない
・過給圧制御用のVSV(ソレノイドバルブ)の抵抗値も異常なし
→サンバーにもブーストセンサーはあるけど、センサーチェックの為の基礎データが無(ry
・過給が掛かりすぎた時の緊急用フェールセーフも規定値通りの過給圧できちんと作動して、作動した場合の警告灯も点灯する。
→・・・サンバーにこんな機能あったっけ?
・・・・要するに調べられる限りシステムを個別点検してもどれもこれも異常なしだったという事。で、この症状が最終的にどういう処置で直ったかというと・・・。

「過給圧の上昇しすぎによるフェールセーフの誤作動」と判断し、「急激な過給の立ち上がりの時だけしか誤作動が起こらない」事を考慮して、
VSVに繋がる負圧ホースに直径1mm程のオリフィスを入れて、VSVへの急激な高過給圧の突入を緩和するようにしたところ、この症状は出なくなったのだそうです。
ここまで読んで思ったこと・・・。症状は確かに似ている。けど、ブーストセンサーで過給圧を判断して、
規定条件に合致したらVSV作動させてエアバイパスバルブを開くという機構、サンバーに太字の部分の機能あったっけ?
PLEO DATA ROOM
http://www9.wind.ne.jp/ctr2/pleo%20dataroom.html
かなり後年のエンジンになりますが、プレオのEN07Zのバイパスバルブはこんな感じみたいです。速度条件と過給圧でフェールセーフを働かせて、強制作動にVSVを使う制御自体はEK23-Zと同じ様なものかと思います。
でも、
サンバーのエアバイパスバルブって確かこんな複雑な構造じゃなかったはず。ごく普通のブローオフバルブみたいなもので、アクセルオフに合わせて過給を抜く機能以外は、圧の制御は単純にダイヤフラムのバネの力だけでやってるようなものだったはず・・・。一度外して清掃したから間違いない。バキュームホースも直接スロットル付近に繋がってて、VSVなんか影も形もない。
ブーストセンサーはあってもVSVが無いからこれの誤作動は有り得ない(もしかしたら認識を間違えてるのかも知れませんが)。でもフル加速で過給が抜けてるっぽい症状はレックスの件と類似してる・・・。
もしかして、
エアバイパスバルブのバネ自体が弱っちゃってるんだろうか? それとも、
スロットルバタフライが馬鹿になってて、ハーフスロットルと思ってる開度が「全開」状態で、フルスロットルまで踏み込んだ時には若干スロットルが閉じかかってるとか?(負圧が発生するんで、バイパスバルブのダイヤフラムが引っ張られて過給が抜けちゃうはず)
前者を調べるにはバイパスバルブ外して
何らかの方法でインマニ側の口から加圧して、規定圧より低い圧でバルブが開いちゃうかどうか確かめればいい。
どういう方法でやればいいのか(どんなSST使えばいいか)も、バイパスバルブの規定圧も知らんけどな。整備書に何も書かれてないからorz
ディーラーでもエアバイパスバルブの単体点検なんてやってくれるかどうか分からん(カムセンサーの件を見る限り、やり方知ってるのかどうかも怪すぃ)しね。
一応聞いては見るつもりですが・・・。
サンバーでの単純なバイパスカットの手法は色々な人が行っている。
要はスロットルバルブで生じる負圧を何らかの方法で止めてしまうか、
http://blogs.yahoo.co.jp/miyamotoyoshinori/36029864.html
本来負圧が入るべきところに常時正圧を入れておけば、
https://minkara.carview.co.jp/userid/575251/car/493969/930108/note.aspx
バルブのバネがインマニの圧に負けて強制的に押し開かれるまでバイパスバルブの機能が無くなるから、ブーストアップは出来ます。
でも自分がやりたいのはブーストアップではない。
正確には過給が変に抜けてる?のをなんとかしたいんだけど、
ブローオフバルブとしての機能自体は殺したくないんですよ。アクセルオフでシュコッと圧が抜けてる音ははっきり確認出来てるんで、この機能自体がしっかり生きてるのは確認済みだけど、自分のサンバーって普通のターボ車であるスタリオンと違って、クラッチ切ってアクセル抜いた時に一瞬だけそのまま回転が上がり続けるんです。スロットルを閉じても、その先のスーチャで加圧された空気がそのまんまエンジンに入っちゃうからなんでしょうね。だから、余計に
アクセルオフで圧を抜く機能も含めて「単純に殺してしまう」とか、「無理矢理作動を遅らせる」とかいうのはヤヴァイと思ってます。
さて、これから先どうするか・・・。
以前からある方にアドバイス頂いてましたが、まず負圧がちゃんと出てるかを確かめてみる必要はありそうかな。特に、
全開にしてる時にバイパスバルブへ向かう経路に変な負圧が発生してないかは絶対にみなきゃいけない。ディーラーにも相談しなきゃいけないけど、バイパスバルブの単体点検はその後か・・・。
単体点検でバイパスバルブがだめだったらどーしよー。
確かアレ2万円位したはずだぞ。
レックスの人みたいに小手先でもうちょっとなんとかならないか。
ダイヤフラムの負圧経路にオリフィスを入れてみる・・・?
http://heartland.geocities.jp/kazuhiko0521/delica/DIY/intake/boost-meter1.htm
バイパスバルブのインマニ側にインシュレーターを入れる・・・?
http://carmagic-oz.blog.ocn.ne.jp/oz/2009/09/
ダイヤフラム部分だけうまくばらして、バネのプリロードをあげてやる・・・?
https://minkara.carview.co.jp/userid/780755/car/664029/1186235/note.aspx
どれも近いようでなんとなく対策としては違う気がする。一番良いのは調整式のブローオフ入れちゃう事なんだろうけど・・・。全ては
Oリング付けてインマニに差し込んでネジ止めするなんていうバイパスバルブの取り付け構造取ってるスバルさんが悪いんです。こんなはめ込み方だと脱落が怖くてインシュレーターも入れられないし、社外のブローオフに交換するのも差し込み部分の配管から全部作らなきゃいけないからスッゲー大変なんじゃい。・゜・(ノД`)・゜・。
誰か詳しい人いましたら、何かアドバイス頂ければ幸いです。