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KENEA187Aのブログ一覧

2011年08月10日 イイね!

一時抹消は怖い

今まで、一時抹消の車を自分で再車検した経験がほぼノーマルのサンバー1台だけだったので、全然知らなかったのだが、一時抹消でナンバーを返納中の車を再度公道復帰させる場合、予備検査を経て中古新規登録という手段で再度ナンバーを取得する事になる。

この時、新車登録から僅かでも車体寸法が変化していると判断されると予備検査の段階で構造変更と同様に車体各部の寸法を全て計り直して、車検証の記載変更を行わなければならない。そして車検証を書き換える段階で形式指定番号と類別区分番号が車検証から消える。その為、新車当時から一貫して登録車として現役の車を継続検査で通すのに比べて、一時抹消を経て中古新規で復帰させる事は改造の度合いによってはかなりハードルが高くなる。

今、左ハンドルが車検取得の段階で躓いているのは、ローダウン(ダウンサスなのかバネカットなのか全く分からない。少なくとも、車高調ではない)に、大径の社外マフラー(これも詳細が全く分からない)が組み合わせられているので、中間パイプで最低地上高9cmが確保出来ない状態になってしまっているから。

この状態で出来る方法は二つしかなくて、どうにかして大きな径のタイヤを無理矢理履かせて最低地上高9cmをクリアするか、マフラーかサスのどちらか或いは両方をノーマルに戻すかしかない。勿論、大径タイヤが履けない程フェンダーとタイヤがギリギリの場合にはマフラーかサスをノーマルにするしかないが、予備の純正部品が確保出来ない場合には事実上完全な手詰まりとなる。

自分はこの話をディーラーに務めている人から詳しく聞く事が出来た。車種によっては単なるローダウンでマフラーなどを交換していなくても、最低地上高9cmに引っ掛かる車もあるらしく、改造車での一時抹消は最低地上高確保の担保がない限りは安易に行うべきではないとも述べられていた。

よく、個人売買などで「完全ノーマルだが一時抹消登録証明書の無い車体を掴まされた」という話がある。再登録が出来ないのでどんなに状態がよい車体でも部品取り以外の活用が全く出来ない一例だが、今回の件で「一時抹消登録証明書はあるが、シャコタン仕様でノーマル部品が現存していない車体」でも、状況によっては前者と全く同じ状態になりえるという事を思い知らされた。

最近、旧車に分類される車体がナンバーが無くなった状態で敷地内に置かれている民家をよく見かける。維持費の節約の為に一時抹消で凌いでいるのかも知れないが、思い返すと「一時抹消したのはいいが、再登録が無理な状態なのかも…」という車体も結構混じっているのかも知れない。

ローダウンを否定するつもりはさらさらないのだが、維持の都合で一時抹消を僅かでも考えている人は、抹消の前に必ず最低地上高を細かく確認して、不足している場合にはそれを解決する方法を確立してから抹消保管をして欲しいと思う。また、旧車でローダウンを考えている人はどういう手法でダウンさせるのか、後で元に戻すのが容易か否かを今一度よく考えて実施して欲しいと思う。ローダウンと抹消の合わせ技が原因で公道復帰がほぼ不可能になってしまった…という事例だけは起きて欲しくはないから。
Posted at 2011/08/10 22:40:25 | コメント(0) | トラックバック(0) | その他の車輌 | 日記
2011年07月07日 イイね!

整備士≠エスパー

左ハンドルの修理に当たって、ディーラーからある相談を受けた。左ハンドルには国内では使われていない部品が多数あり、エンジン周りの補機類も例外ではないらしい。スタリオンは日本や欧州仕様は電子パーツリスト(CAPS)に登録されているが、何故か北米仕様だけは登録されていないので、ディーラーだけでは部品番号が調べられず、部品の在庫を確認するのに時間が掛かりそうだという。

役に立つかどうかは分からないが、クライスラー仕様ではあるが1988年式のパーツリストと86/88年式の整備書だけは海外のサイトで拾っていたので、今日届けに行ってきた。何もないよりは幾らかはましだろうと思いたい。

整備士という職業は自動車を整備する上で必要な基礎知識を学習して資格を得ており、環境にもよるだろうがある程度以上の整備経験を有し、必要十分な工具や工作機械類、或いは作業を手伝える同僚にも恵まれているだろうと思う。これまた環境にもよるが、少なくとも現に所属する会社が販売している車種に関してならば、書籍・データとしての資料も多数保有しているだろうし、出入りしている顧客の数が多い車種であれば、何も見ないでソラで整備するだけの経験も有しているだろう。

少なくとも「現行車」に関してであれば、オーナーは何も考えずに整備士に任せても全く問題ないであろう。むしろ問題が起こる方がおかしい。

しかし、販売終了から数十年を経過しているような車の場合には、整備現場からは当時を知る整備士は一線を退き、会社も古い資料を処分してしまっている場合もある。そして参照すべき資料も乏しいまま、それまで自社の車でありながらもその車を見た事すら無いような整備士が、手探りで整備を担当しなければならなくなる。これでは問題が起こらない方がおかしい。

こんな状態でいきなり車だけ持ち込んで、不調を直してくれ、部品がないか調べてくれと言われても、良くてエスパーきぼんぬと返されるのが関の山だろう。そもそも、パーツリストがなければ部品共販に部品が残っていたとしても、それを照会する事すら出来ないのだから。

自分は常々、20年以上経つ車を持つオーナーには、どこぞのサイトで拾ってきた外国語版で構わないから整備書・電気配線図・パーツリストだけでも一式揃えておこうね、と言うようにしている。例えその車を一度も見た事がない整備士でも、整備書や電気配線図という参照すべき教本さえあれば、書かれている言語がチェコ語とかマレー語とかロシア語とかでも無い限りは、その記述に従って、プロとしての経験・技術・設備を下敷きにした必要最低限の整備(それでも素人整備の百倍まとも)を提供してくれるはずである。そうでなければプロではないとも思う。

パーツリストだけでもあれば、そのメーカーが倒産さえしてなければ、全国何処からでも部品共販に在庫を問い合わせる事が出来る。よしんば在庫がなかったとしてもグーグル先生に部品番号を問い合わせれば、トンでもない国にNOSとかリプロダクションという形で部品が残っている事が分かるかも知れない。少なくとも他は何処も悪くないけど、○○が出ないから泣く泣く廃車にしたという悲惨な事態を避けられる可能性は高くなる。

別に自分自身は資料の中身まで理解する必要はない(理解できた方がベターだが)。単に全国何処へ行っても整備の際にはサッとプロの前に出せるように、資料を揃えて整理しておけばいいだけの話。そんなに難しい事ではないはずだけど、これが出来るか出来ないかが、その車が生き残れるか残れないかのボーダーラインになるような気がしてならない。
Posted at 2011/07/07 23:24:27 | コメント(1) | トラックバック(0) | その他の車輌 | 日記
2011年07月05日 イイね!

ヘッドは降りたが…

ヘッドは降りたが…今日、ディーラーから左ハンドルのヘッドが降りたと連絡が入ったので、仕事が終わった後で見に行ってみた。

その結果…、シリンダーに落ちているはずの碍子は何処にもなかった事が分かった。つまり、プラグ中心電極付近の異常な破損は、既にプラグを外すかなり以前に起きていたという事にもなる。これはある意味では予想通りであったため、却って安心した。

誤算が一点。写真の通り、インマニとインジェクションミキサが付いたままヘッドが降りている。出来るだけ交換を要するガスケットやスタッドボルトが折れるリスクを避ける為に、敢えてそのまま降ろしたという。この状態で内燃機屋さんに出して折れたネジを抜いて貰うという事らしい。

うーむ、インマニ付けたままヘッド下ろせるなんて想定の範囲外だったよ。外してあった部品はエキマニ、タービン、触媒(フロントパイプ)、あとEGRや二次エアなどの排ガス対策機器とデスビ、タワーバー。触媒とタービンはくっついたままだった。インマニにもインジェクター周りが全て載っかった状態で、フューエルレールから燃料パイプだけが外されていた。これだけ外せば車上からヘッドが降りるという事は良く分かった。

そして同時に今回の作業の時に予備ヘッドに替えて貰うという計画も事実上没になった。バルブ周りに特に目立った損傷が見られなかった事や、何よりもこの先の事を考えると、これ以上他人の車に余計な面倒を見る気力も無くなってしまった。

内燃機屋に頼んでプラグを抜いて貰い、民間のローダーでオーナーさんのアパートに届けて、オイルとクーラントとエアコン操作パネルは後日オーナーさんのアパートの駐車場で青空整備で交換して、そこで自分が手掛ける整備は終わりにする。油脂代を貰っている以上、ここまでは最後までやってあげなければならない。クソ暑い中で気が重くなるが、このオーナーさんの車に関しては、「場所を借りる」親族の同意と協力が諸事情により今後一切合切得られそうにない状況では、これが彼に協力できる限界のライン。

彼の車の状態を考察すると、色々な部分がおかしい疑いを想像する。でも、もうプロに見て貰う事を奨める以外に、自分が出来る事が何もない。技術的には出来るかもしれなくても、社会的に支える事はもう無理な状態だから・・・。
Posted at 2011/07/05 21:19:08 | コメント(2) | トラックバック(0) | その他の車輌 | 日記
2011年07月02日 イイね!

戦闘停止命令が出ました(スポンサーから)

本日、左ハンドルはディーラーにレッカーで引き取られていきました。とりあえず開頭して中の様子及びヘッドの現状を確かめた上で、予備と載せ替えかそのまま修繕かを判断する事になりそうですが…。

ガレージの家主でもある親族に、この事が知られる事となり、「もうこれ以上お前が身銭切る事になる前に、手を引け!」と、今後の関与をきつく止められる結果となりました。…余り詳細は言えないのですが、「もう二度とこの敷地の中に持ち込ませるな!」とまで言われれば、何も返す言葉は御座いません。

工具を買ったので、載せ替えを行うか否かは別として、ヘッドのオーバーホールはどちらにしろ実施しますし、左ハンドルが戻ってきたらエンジンオイルとクーラントだけは予定通り交換して引き渡す事は変わらないのですが、それ以上の整備はもう当方では行えなくなりそうです。恐らくは今後も部品購入・輸入のお手伝いは出来ても(むしろそれだけでも協力してあげたい)、直接的に赤の他人の車をガレージの敷地内で整備・点検する事は、家主の目の黒いうちはもう出来ないのではないかと思います。

今分かっているだけでも、灯火系やクーラーの動作が少しおかしい事や、ブレーキペダルの遊びが恐ろしく少ないなど、「自分自身の所有する車であれば」もっと詳しく調べて時間を掛けてでも直してあげたい点は多かったのですが、やはりオーナー本人もそれなりに身銭を切って「不具合や欠損はプロに頼んででも(或いは自分自身で資料や工具を集めて整備してでも)自分から率先して元通りにしなければならない」という意志を持たなければ、幾ら他人があれこれ言ってもどうにもならないという事もあるのが現実…。無理に直して成功すればいいけれど、失敗すれば自分のような結果になる。自分自身が「あー、バカやっちゃったよ」で済ませられても、周囲の身内もそう思うかどうかは分からない、という事です。

田舎の街外れを走っているとよく見かける、旧車レア車の不動車も、オーナーさんが「本気で直して維持費を払ってでも、もう一度動かしたい!」という鉄の意志がなければ、通りすがりがいくら「勿体ない、もう一度動かすべき」と言ってもどうにもならない。よしんば直してあげたとしてもすぐにまた不動に逆戻りしてしまうのと同じ様なもので。

家主も「普通の作業手順でネジが折れる程の尋常ではない状態の車を下手に預かって、整備の度に何かのネジが壊れてその都度自分が金を出して補填する羽目になる事や、何よりもオーナーさんにその後の整備の意志が希薄で、結果的に乗りっぱなしで事故などを起こした場合、最後に整備をした自分自身にも責任が降り掛かってくる可能性がある」という事を心配しているのだと思いますが…。本当に残念です。
Posted at 2011/07/02 23:56:40 | コメント(1) | トラックバック(0) | その他の車輌 | 日記
2011年06月29日 イイね!

7/2入庫予定取りました。

仕事終わった後でディーラー直行。

状況にもよるが、折れたプラグを抜き取るにはやはりヘッド降ろしが必須になりそうとの事。ヘッドからの抜き取り作業は内燃機屋さんに外注らしい。

折れたプラグを見て貰う。やっぱりエンジン動かしてないのに碍子の割れ目に焼け色が付いているのはおかしいとの事であった。プラグが折れる前に碍子が脱落していた可能性が非常に高いが、普通碍子位の硬度のものなら圧縮で粉々に砕けてしまうので、接地電極が折れたよりは遙かにましであるらしい。でも確約は出来ないので念のためヘッドは降ろさなければならない。

とりあえず7/2に入庫を予約。クーラントは自前で交換予定の為、ヘッド修理後には真水だけ入れてほしいという事、もしもヘッドに何らかの異常があった場合には降ろした段階で一度連絡を入れて欲しい事、レッカーで取りに来る際にはとりあえずの見積もりを出して欲しい事などを打ち合わせた。

ここで少し考えてみる。

どうせ外注でネジ抜きだけで作業して貰うなら、今手持ちの予備部品の中にある北米から取り寄せたポンコツヘッドを大急ぎでバルブ摺り合わせとステムシール交換(これも既に取り寄せてあった)を実施して、降ろして修理では無く、単純に交換だけの作業にするという手で行ってみたらどうだろう?

予備のヘッドは元々15万キロ到達頃を目処に、バルブ摺り合わせなどのヘッドO/Hを実施して、ディーラーで載せ替え作業を行って貰う為に、予備のTC05タービンやジェットバルブキャンセラーなどと共にアメリカから取り寄せておいたものだった。だが、その後別の国の車種の、改良されたヘッドを再度取り寄せ直す予定に変更した為、今ある予備ヘッドはいずれは使わない部品として塩漬けにされるかヤフオクで売り払われる見込みだった。

それなら載せ替え部品として今回の修理に提供して、折れたプラグは後でゆっくり自宅のボール盤でドリル揉みとヘリサート加工の練習台として再活用すればいい。左ハンドルは距離を調べてみると68300マイル=約11万キロ走っている。オイル下がり対策でヘッドO/Hするにはそこそこ良い距離だろう。やるやる詐欺状態になっていたバルブ摺り合わせをやってみる機会にもなる。ただ、この方法、予備として取り寄せたまま暫く倉庫の肥やしになっている予備ヘッドが本当に使って大丈夫な状態かどうか、まずは確かめなければならない。特にガスケット面に変な傷入ってたりしたら悲惨だ。自分、ストレートエッジなんか持ってないから最終的に本当に使えるかどうかはディーラーで判断して貰わなきゃならないし、工具屋にバルブスプリングコンプレッサーとタコ棒とかを急いで買いに行く必要もある。

瓢箪から駒になるか、さらなる自爆を招くかはやってみなけりゃわからない。でも、まだまだやれるだけの事はやってみるぞ。決して修理代をケチりたいのではない、整備スキルを身につけるチャンスは最大限活用したいだけの話である。いろいろと間違ってるかもしれないけどね。。。
Posted at 2011/06/29 23:34:30 | コメント(0) | トラックバック(0) | その他の車輌 | 日記

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「なお、最近は投稿する暇がなかなかないですが、3台とも大過なく維持できています。プラグのネタは書きたいですけどね。」
何シテル?   02/02 02:45
マイナー車のオーナーですが、いろんな事して楽しんでます。同じ三菱オーナーの皆さん、宜しくお願いします。
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