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2014年01月07日 イイね!

触媒の過熱とエキマニの赤熱は違うもの?

先日のスタリオンの高速道路上での立ち往生の一件、次のような流れで排気温警告灯が点灯しました。スタリオンの排気温センサーは熱電対タイプなので、温度が低くなれば警告灯は消えて、センサーは継続使用できます。

・上り坂を登り切って、エンジン負荷がだいぶ小さくなった辺りでCDIのアースが断線し、全気筒同時に点火系統喪失

・クラッチを切らず、アクセルも踏んだままだった為、所定量の燃料が噴射され続ける。

全気筒分の生ガスが一気に流入した結果、触媒が一気に過熱し数秒で排気温警告灯が点灯。

・クラッチを切り、惰性で路肩へ停車。走行風ですぐに触媒が冷えた為か、停車までの15-30秒ほどの間に排気温警告灯が消灯。

・1分程度後にボンネットを開けても、多少オイル焼けのようなニオイはしたが、エキマニ・タービン・フロントパイプ(触媒内蔵)ともに赤熱などの症状が見られなかった。

スタリオンは100km前後で走ってもエンジン回転は3000rpm(ATではもう少し低くて2500rpmくらい)位、ブーストが何十分も掛かりっぱなしになるような事もまず無いので、普通なら何時間走ってもターピンやエキマニが赤熱するような事は起こりにくいとは思います。

一方、サンバーの場合は・・・。
スタリオン立ち往生の前日、別の場所でアップダウンの多い高速道路を90km程の速度(約5500rpm。100kmだと6000rpm位になる)で40分ほど走った後、SAに止まった時にすぐにバンパーを開けてみたところ、エキマニだけがこんな風に真っ赤っかになってました。エキマニが赤熱すると、止まってからも数分は赤い状態が続きます・・・。
うちのサンバーは、現状オリフィス位置変更でブーストがバイパスバルブから逃げにくい状態にし、エアクリーナーだけノーマル戻しですが、完全ノーマルでも高速道路ではほぼブーストが掛かりっぱなしで回り続ける事になるので、似たり寄ったりとは思います。

スタリオンに話を戻すと、トラブルでスローダウンし始め、停車してからボンネットを開けるまでやや時間は経っていますが、エキマニやタービンに色の変化はなく、高熱で陽炎が立つような状況にもなっていませんでした。他のサイトでローバーの事例(熱電対センサー)やサンバーの事例(温度ヒューズセンサー)を拾い読みする限りでは、排気温度センサーは本来は1発だけ死んでいるなど排ガスに生ガスが何割か混じっているような状況でしばらく時間が経つと点灯するもののようですので、今回スタリオンで排気温警告が点灯したのは、純粋に全気筒分の生ガスの大量流入で触媒だけが瞬時に過熱した結果だと推測できます。

エンジンの三元触媒はプラチナが大量に混ざった茶漉しのようなもので、原理的にはハクキンカイロのプラチナ火口と同じようなものです。私はこのカイロをずっと愛用していますが、ホワイトガソリンを入れてから火口に熱を加え、ガソリンとプラチナの発熱反応が始まると火口の周りは一気にかなりの熱を発するようになります。数百度の温度が維持されて排ガスを浄化し続けていた走行中の触媒に、突然大量の生ガスが流れ込む状況は、ハクキンカイロとは比較にならない規模の発熱反応が起こるのとほぼイコールのようなもの。他の排気系統は何ともないのに、触媒だけが真っ赤っかになっても、何の不思議もないでしょう。

一方、過去に2度経験したサンバーの排気温度警告灯の点灯は、いずれも出発ICから1時間半程度走った先にある、20km以上緩い上り坂が続く場所での事。エンジンの回転や水温表示には全く異常が無く、失火の兆候もまるで見られない中でふと点灯するといった状態でした。サンバーの排気温センサーは温度ヒューズと呼ばれるもので、一定の温度になると溶断して回路が断線する事で警告灯の点灯が起こり、センサーは原則使い捨てです。
そして、うちの車両はブーストを掛けっぱなしでレッドゾーン(7500rpm)の7割以上の負荷を掛け続ければ、40分で十分エキマニが真っ赤っかになるのは先に述べた通りです。

もしかすると、サンバーの排気温度警告灯の点灯は、純粋な触媒と生ガスの過剰な熱反応による過熱ではなく、赤熱したエキマニからの熱が長時間走行の間に排気系統全体に伝搬して、センサーも熱せられてしまった結果なのかもしれません・・・。

サンバー、特にKV型は年式により燃調・点火時期制御も、ミッションのギア比もかなり違うので、一概には言い切れないのですが、100km/6000rpm近い全負荷回転で高速道路を走り続けるのは、排気の温度管理的には元々かなり大変な(場合によっては無理強いに近い)事なんじゃないかと思います。高速道路を走り回る赤帽車のイメージが強いので、高速をぶっ飛ばせる軽4だという先入観が世間では強いようなのは、無理もない事とは思うのですがね・・・。

適切に排気温度管理が出来る熱電対センサーか排気温度計の導入と、無理をせず適度にインターバルを置きながら高速道路を走る、余裕ある経路設計がうちのサンバーには本当に大事なんだろうなと、今回のスタリオンの件で感じさせられました。

追記:エキマニの赤熱自体が異常だよという観点で見ると、燃料が薄いか、点火時期が遅すぎるのか、中心軸からオイルが漏れてくるデスビ(うちの年式の日立製デスビはオーバーホール承けてくれる所がまだ見つかってない)が高速走行時の点火に悪影響与えてないかとか、他にも色々探らなきゃならない事沢山あるんですけどねー・・・。ハーネス断線によるダイアグ異常に2年近く気付かなかったスバルディーラーに、ハーネスを繋ぎ直して修理、という形でダイアグ異常の再発を解消しては貰いましたが、本当に大丈夫なのかなという疑いがまだありますしね・・・。
Posted at 2014/01/07 00:21:38 | コメント(0) | トラックバック(0) | 調べ物 | 日記

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