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2019年06月10日 イイね!

新作

新作随分と久しぶりの投稿になります。

ここ1年位は、自分の所有車両にはそれほど大きなトラブルもなく、車検整備以外に大きな整備をした記録も無かった為、専ら知人が所有する不動の農機具なんかを整備しながら過ごしていた感じです。

そんなある日、近所の方から呼び止められ、こんなポスターを渡されました。先月静岡で行われたホビーショウにお子さんを連れて見に行ったそうなのですが、アオシマのブースで私の車両の事を思い出し、是非渡したいという事で一枚頂いてきてくれたんだそうです。

1987年の全日本ツーリングカー選手権仕様のGr.Aスタリオン。スポンサーデカールの配置が少し異なりますが、三菱オートギャラリーの所蔵車両と同じものです。まさか30年以上も経って新作のプラモデルが出るなんて・・・。

この80年代中期のJTC仕様のスタリオンは、三菱のモータスポーツだけではなく、日本車の歴史や技術水準を語る上でも、とても重要な一里塚となっている車両の一つと思います。

個人的には、日本車の歴史は車の歴史、モータースポーツの歴史だけ見ていても十分に理解が出来ないものと常日頃から感じています。最低でも陸の軍事政策や、鉄道などの輸送政策も併せて見ていかないと、どうしてこの時代にこんな車両が出てきたのかという事すら理解が出来ない程複雑で、だからこそ面白いものと思います。

第一次大戦後の産業振興や軍需産業の一環として、トラックを主体に産声を上げた1920年代。
GM、フォード、クライスラーのノックダウンを横目に見ながら、悪路を駆ける軍用車としての発展を模索した30年代。
敗戦による壊滅から平和産業として再起を図るも、劣悪な道路事情故に性能向上の道が断たれるという、2つの挫折に直面した40年代。
鉄道政策との衝突の中、欧米車のノックダウン、国民車としての軽自動車、両輪の妥協策が模索された50年代。
道路事情の改善と共に欧州車の本格的な模倣を始め、ハイウェイ時代の到来で悲願の高性能化を果たした60年代。
高度成長の波に乗り、更なる高性能化を目指して米国車を模倣するも、排ガス規制という難関に直面した70年代。
ハイテク化による排ガス規制の克服と、ターボ、ツインカムの導入による高性能化で独自路線を確立した80年代。

そんな日本車の歴史の中、このスタリオンは80年代半ばのインターTECで、それまで性能では全く勝ち目がなかった欧米のロードスポーツ車の背中に、漸く指先が届きかけたという重要な足跡を残したクルマ。スタリオンが活躍し、他メーカーも更なる技術開発を行った事で、日本車は90年代には名実共に欧米車と肩を並べ、追い抜く処まで到達する事になります。

若い世代の方々には、そんな歴史の一石として、このプラモデルでスタリオンの事を知って貰えれば幸いと思います。アオシマ文化社様、マカオのBeeMax社様には感謝の限りです。
Posted at 2019/06/10 22:09:23 | コメント(0) | トラックバック(0) | スタリオン | 日記

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