クルーズコントロールを直そう/クラッチスタート化
| 目的 |
修理・故障・メンテナンス |
| 作業 |
DIY |
| 難易度 |
  中級 |
| 作業時間 |
3時間以内 |
1
ATからMTに載せ替えを行って以降、沈黙してしまったVRの純正クルーズコントロール。
まず最初はスピードメーターギアのパルスジェネレーターが無くなっている事に気づき、ATのパルスジェネレータ付きメーターギアを作業して頂いたショップに返送して貰い、先端のギアを組み替えて取り付けましたが、ABS警告灯が消えただけでその後もクルーズコントロールは作動しないまま。
電気配線図を眺めて判断できた事は、MTのクラッチを踏むとキャンセルが掛かる回路に、ATのインヒビタスイッチが割り込んでいるという事。
AT→MTとする際に、ATのインヒビタスイッチはPポジションで直結としなければエンジンが始動できないはずなので、この状態ではクラッチキャンセルが掛かりっぱなしという事になってしまいます。
2
1988年式の配線図上はAT車にもMT用のクラッチスイッチのコネクタが空き端子として用意されているとの事なのですが、当方の1989年式には何故かこの空き端子が影も形もありません…。
エアコンを電装屋さんに修理して頂いた際に、随分とダッシュボード周辺も調べて貰ったのですが、コネクタを切り取った様子もなく、該当する端子が見あたらないとの事でした。どうやら電気配線図の通りにハーネスが作ってあるのは88年式までのような感じです。
クラッチペダルには幸いスイッチが付いていたのですが、これではお手上げの状態。そこで無い頭と重い腰で延々考えた結果、「直結処理されているインヒビタスイッチの配線を、クラッチスイッチに繋げてクラッチスタートにしてしまうしかない」という結論に至りました。
3
とりあえずATの配線を辿ってみます。インヒビタスイッチのハーネス・コネクタはバルクヘッドのコーションプレートの周辺にぶら下がっています。その脇にはキックダウンスイッチとオーバードライブスイッチに連動して作動するソレノイド駆動ハーネスもそのままの状態で残っています。
4
配線は予想通り、Pポジションを直結とし、リバースポジションをMTのリバーススイッチに繋ぐ形で処理してくれていました。
早速、直結されている赤い配線を切り、端子を取り付けます。
5
そして、出来るだけ細めの配線でバルクヘッドからグロメットを通して、平行線を室内に引っ張り込みます。
6
インヒビタスイッチからの配線は、メインハーネスが通るグロメットの空きニップルを切り取って通します。これが…思った以上に大変です。ワイヤーや配線がぐちゃぐちゃになってる上に、ブレーキブースターとタイヤハウスに挟まれて隙間の無さは度を超しています。
オマケに室内側には分厚い内装材が貼られているので、一発でグロメットに配線を通せる人はまずいないんじゃないかと思います…。
手が細くて器用な人なら割と簡単に通せるかも知れませんが、当方は残念乍らそんなに器用じゃないので、この作業だけで軽く1時間掛かりましたorz
7
室内にどうにか平行線を引っ張り込めたら、エーモンのツメ付き二極端子をくっつけてクラッチスイッチに繋げるだけ…なのですが、
意外にクラッチスイッチが壊れちゃっている事も多いと思います。当方の場合にはクラッチペダル側のゴム足が取れてしまっていて、クラッチスイッチの先端が変形してスイッチが押されたまま戻ってこなくなっていました。こうなると分解して変形を修正しなければなりません。ちなみにこのスイッチはクラッチペダルが戻っている時には押されていてOFF状態、ペダルを踏むとスイッチが戻りONとなる仕組みです。
この辺りの脱着と分解補修と動作テストを行うと、狭い隙間と無理な姿勢でご無体なネジの締め付け方を要求されるので、正直二度とやりたくねー!って位の苦労をする事になりますorz
8
この配線を行う事で、ちょっとしたクラッチスタート状態になります。実際には現行車のクラッチスタート程厳密なスイッチではないので、軽く足を乗せる程度でもエンジンは掛けられます。つまりセルだけでの前進後退も桶でした。
走行中はクラッチを踏まない限りインヒビタが繋がらなくなったので、クルーズコントロールも無事に復活しました。速度セット、手動速度上昇、クラッチ・ブレーキでのキャンセル、ようやく全て正常に作動するようになりました。大した機能ではないのですが、元はちゃんと動いていた物なので、治った時には嬉しかったですね。九州旅行の時にこれが動いてれば高速道路もっと楽になってただろうな。。。
ATからMTに載せ替える際、クルーズコントロールやABSをそのまま生かしたい場合には、
1.スピードメーターギアは必ずMT用パルスジェネレータ付きギアを用意して同時交換する事。
2.MT用パルスジェネレータが手に入らなかった場合には、AT用パルスジェネレータを回収して、先端のギアだけをMT用ナイロンギアに交換してしまう事。
3.クラッチスイッチの空き端子がある場合でも無い場合でも、クラッチペダルのスイッチにはインヒビタスイッチPポジションから分岐させた配線を繋げる事。
この三点を確認して作業すれば多分大丈夫だと思います。
なお、AT関係の回路を特に撤去していない場合には、キックダウンソレノイドとO/Dソレノイドの配線もそのまま残った状態になっていると思います。この配線はO/DスイッチをONにした際と、アクセルを強く踏んでキックダウンスイッチを作動させた際に+電流を流すようになっています。この配線とリレー回路を上手く使えば、インタークーラーウォッシャーなどを施工するのに役に立つでしょうね。
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