キースイッチの分解清掃
| 目的 |
修理・故障・メンテナンス |
| 作業 |
DIY |
| 難易度 |
  中級 |
| 作業時間 |
1時間以内 |
1
スタリオンは電装設計が古いので、セルモーターのマグネットクラッチや、ホーン、ウインカーなどの比較的大容量の電装品がキースイッチに直接繋がれています。
現代的な設計ではキースイッチのイグニッション電源(以下IGN)には4端子リレーのスイッチ系統のみを繋ぎ、駆動電源はバッテリーから直接取るような設計がされているようなのですが、スタリオンはそうなっていないので、キースイッチの接点に掛かる負荷が大きく、ここが劣化する事で、
ホーンが鳴らなくなったり
http://minkara.carview.co.jp/userid/11792/car/12713/6459/note.aspx
セルモーターが回らなくなったり
http://minkara.carview.co.jp/userid/11792/car/12713/6459/note.aspx
といったトラブルが起こる原因になるようです。ウインカーリレーもIGN電源から直接電源を取る2ピンのものが使われているので、オートバイとほとんど同じ構造。これまたIGN電源系統から電圧を計測している純正電圧計では、バッテリーから直接電源を取っているハザード系統よりも、電球が半分のウインカー系統の方が消費電圧が大きく表示されるという、非常に不思議な現象も起こります・・・。(ハザードが目盛1/3位に対して、ウインカーはほぼ目盛1つ、2V分も使っていると表示される)
根本的には電装の設計を見直して、セルもホーンもウインカーも、IGN系統にリレーをぶら下げてバッテリーから直接電源を取る形に改修した方がいいです。銀VR号では既にセルはそういう形に改修していますが、ホーンは純正に戻してしまったので現状のまま。ウインカーもシリウスさんの快速リレーに交換しただけなので、やはりそのままの状態ですが、いずれはこの2つも電源の接続を見直す予定です。
そうした計画の一環として、GX号で知見を得たキースイッチの分解清掃を銀VR号でも行ってみる事にしました。
構造上はミニキャブとスタリオンは殆ど同じ様なものなので、スタリオンの方が足下のエアコンダクトを1本外す必要がありますが、手順もミニキャブとほぼ同じ方法で取り外せます。
2
この辺りのスイッチに配線が直接繋がってる辺りが、時代の古さを感じます・・・。ミニキャブはコネクタがスイッチ部分で分離出来る構造です。
白いケースと黒い基板の部分のカシメ方も、スタリオンの方が単純な構造ですね。バラすのはミニキャブよりも更に簡単です。
3
白い樹脂を折らないように、注意して黒い基板側を取り外します・・・。
中を見るとビックリ。グリスが白化して粘度を失ってるのはまだいいとして・・・、スターター電源の端子が・・・黒く焦げ付いていますorz
この部分は始動の時だけ接触して、普段はIGNの端子としても振る舞います・・・。バッテリー側から各端子に電力を分配する部分も結構黒ずみが酷いです。
・・・セル系統にリレー付ける前、セルがカチカチ言うだけでなかなか回り出さない時・・・ここに物凄い負荷が掛かってたのかも?
つーか、よく燃えたり溶けたりしなかったなぁ・・・(゚∀゚;)アヒャ
4
順番に内部の金具を外していきます。バネの本数が少ないですが、この辺りもミニキャブのと殆ど同じですね。
しかしグリスの固化がひどい。変な焦げ付きが樹脂ケース側にも散らばってますが・・・orz
幸い、ケースが溶けていたりはしませんでした。グリスが焦げた残骸だろうな、これ⊂⌒~⊃。Д。)⊃
5
性懲りもなく、節度機構の方もばらします。この辺もミニキャブとほぼ(以下略
グリスがこんだけ固まってると、一度ここまで分解清掃はやった方がいいですからね・・・。
なお、今回の作業は全部室内で行いました。屋外でやったGX号の時はバネや鋼球がすっとんでひでー目に遭いましたので・・・orz
6
パーツクリーナーで古いグリスを洗い流し、銅端子の焦げ付きはピカールで磨いて綺麗にしました。
幸い、銅端子の損傷は余り酷くなく、樹脂ケース側にも熱の被害はありませんでした。今回は単にグリスが焦げ付いただけで済んでいたみたいですね。
写真では節度機構側は既にグリスアップ後に組み上げています。これもミニキャブと(以下略
7
グリスをしっかり吹き付けた後、バネや金具を一つ一つ組み立てていき・・・。
8
黒い基板を元に戻して整備完了。
車体に戻してみて、各電装の動作を調べてみると・・・、少しだけ電圧計の下がり方が減りました(´∀`)
ただ、ウインカーのゲージの動きの大きさは、少しマシになったと言っても、基本は相変わらずですorz
やっぱり、単なるリレーのハザードユニットと違って、コンデンサータイプのウインカーユニットって、消費電力が元々結構でかいんだなぁ。
2ピンだし、そのうちヤフオクでバイク用のICリレーでも買って入れ替えてみようかな・・・・?
今回の清掃、部品さえ紛失しなければ、作業自体は超簡単なので、どの車両も一度はやっておいた方がいいメニューだと確信しています。キースイッチをAssyで新品に替えてしまってもいいですが、兎に角一度は手を付けておいて下さい。GX号の方でも書きましたが、キースイッチが焼けて不動になった車をリアルで目撃していたので、内部のグリスが焦げている様子は本当に笑えなかったです(;´Д`)
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