エンジンオイルとデフオイルを間違えた失敗談
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
 初級 |
作業時間 |
30分以内 |
1
161227追記
事情により一時期掲載を見合わせていたのですが、身体上の経過観察が終わったので戒めの意味で掲載を再開します。
これはエンジンオイルと間違えて容量の半分以上ギアオイルを入れてしまった失敗談です。
この状態で10時間以上車中に留まるような長旅をしたのですが、帰路の途上から皮膚に異変が起こり始め、「蕁麻疹」を発症して2日程寝込む羽目になりました。ただし、皮膚科に通院してパッチテストを受けたり、デフオイルに塗れたウエスを自ら素手で触れてみるなどの自己実験などをしてみても、デフオイルが直接の原因かどうかは最終的には確定できないまま治療終了となりました。
下記の記述は教訓として残しておきますが、基本的にはエンジンオイルの大部分がギアオイルになってしまう状況というのは、非常に不味い事なので絶対に真似しないようにして下さい。私の事例のように、単純に入れ間違えた場合には必ず全量を正規のエンジンオイルに交換するように。エンジンがむき出しでブローバイがすぐに外気で薄められてしまうバイクや汎用エンジンならまだマシなのかもしれませんが、密閉された空間があり、エンジンから出た排気やブローバイが多少なりとも室内に流入する可能性がある自動車では、機械以前に人体に害を及ぼす可能性が否定できません。
多くのメーカーがギアオイルについてはデータシート上で「長期の人体への曝露」を避けるよう書かれているのは決して脅しではないのだと思います。
(以下再掲)------------------
先日、約1年ぶりに銀VR号のエンジンオイルを交換しました。最近はイベントの時しか乗らないので、交換周期は良くてせいぜいこんなもんです・・・。今回は珍しく3000kmきっかり位で交換できました。ついでにオイルフィルターも交換しておきます。
2
エンジンオイル?の交換・・・・
使うオイルは某通販ブランドの韓国製オイルですorz
上の4L缶が使い掛けで、2L無い位しかオイルジョッキに入らなかったので、何も考えずに下に積み重ねてあったペール缶からオイルを4Lになるまで継ぎ足して、普通にオイル交換を終えて翌日のイベント遠征に参加しました。
3
異変に気がついたのは、某通販サイトで次の購入物を物色している時でした。
GX号は購入以来まだ前後デフとミッションのオイルを替えておらず、トライ号も前デフとトランスアクスルはもう5年替えてません。銀VR号に至っては少なくともMTへの換装以来一度もミッションのオイルを替えてませんし、デフも替えたのはかなり前です。
BPのGL-6のLSDオイルが手に入らなくなって、LSDオイルがなかなかこれといったものが見つからなかった事や、某通販(ryのGL-5ギアオイルが原則ペール缶でしか手に入らなかった事もあり、長年ギア関係のオイルはほったらかしになっていたのですが・・・。
懸案だった次のLSDオイルは、今年に入ってトヨタ純正の90シングルの4L缶が割と安く手に入ったので、思い切って某(ryのペール缶を買って一気に全部交換してしまおうと、注文ページへ進んだところ・・・。
・・・えっ? 2015年に購入した事になってる??
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えーと。確かガレージの中にペール缶は一つしか無かったはず。エンジンオイルの4L缶は送料無料の帳尻合わせで小出し小出しに買ってた物の最後の1缶だったはずだから・・・。
はい。まさかとは思ったのですが、見事にエンジンオイルとギアオイルを間違えてましたとさ\(^o^)/
よくよく思い返してみると、オイルジョッキに入れる時に、いつもよりちょっと粘度高かったっけなぁ・・・orz
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(画像は関連URL先から拝借させて頂きました)
普通なら涙目でエンジンオイルに入れ替えるところですが、その昔教科書代わりに読んでいた某オート○カニックの別冊で、藤沢K男氏はこんな主旨の事を書いていました。「ミッションオイルで目的の粘度のものが見つからない時は、複数混ぜて目的の粘度を作れ」みたいな事を。確かに彼の会社のバカ高いギアオイルは、粘度調整で他のと混ぜる前提の説明がされてたような覚えもあります。
http://www.shoudouji.org/vis-calc/
・・・早速動粘度計算のスクリプトで計算してみます。エンジンオイルとギアオイルは同じSAE表記でも粘度のレンジ表記が全然別の物が使われています。
実際は40度の動粘度係数から計算しないと、正確にエンジンオイルで例えた時にどのくらいの粘度なのかがよく分からなくなります。
某(ryで公開されているデータ上は、エンジンオイルが全合成で動粘度係数66-89(40度)。・・・10W-30にしては以外に固めです。このデータ表上では20W位に分類しても良い位?
一方、ギアオイルは鉱物油で動粘度係数98。表記上は80W-90ですが、実際は85W位なのかも?という感じ。
確か記憶が正しければ、エンジンオイルは4L缶から1.5L位しか入らなかったと思うので・・・、ギアオイルを2.5Lにすると、計算上は動粘度は84位になります。
感覚としては30W-50位の、半合成油(かなーり鉱物油寄り)が出来たような感じなの・・・かなー。。。
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とりあえず、すぐにぶっ壊れる事は無いだろうと判断して、暫くこのまんまで様子を見てみる事にしました。エンジンフィールは暖気完了までちょっと回転が重ったるめで(油圧計の指針も5kg前後)、粘度が大きく上がったので当然と言えば当然なのですが、G54B特有のメカノイズは物凄く減って、とっても静かなエンジン音になりました(´∀`) 完全暖気後のアイドリングでも油圧計の指針が2kgより下へ行かないのは、エンジンにとっては却っていいのかも? 上の回りは確かに重めなんですが、下のぐいぐい引くトルクが気持ち強くなった感じで、正直そんなに悪いフィールじゃないですね。。。
極圧剤は多すぎるとリン青銅にあんまり良くないとはいいますけどね。GL-6の超硫黄臭かったLSDオイルをFRのミッションに入れると、シンクロが溶けてダメになっちゃうんだったか・・・? バルブガイドにはひょっとしたら良くないかもしれません。
あとは燃費を給油の都度計算して、極端に落ちるようなら、勿体ないですけど真冬の到来までに再度交換ですねorz
さほど変わりがないか、却って良くなるようなら、次からはもうちょっと混合比落として1:3位で混合するか、素直にヤフオクシェブロンの20W-40買うかですね。15年位前は12本1780円とかだったんだけどなぁ、シェブロン。現在の12本4800円がちょっと微妙な値段に思えてしまう私には、4Lで4万円近くもするアタックレーシングのオイルなんて、一生縁が無いでしょうねorz
なお、銀VR号は街乗りのみで7km/L、高速のみで10km/Lほど燃費が出ますが、直近では9.2km/Lとちょっと微妙な数字でした。
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後日、エンジンオイルのペール缶を買い足しました。このブランド、値段は安くて良いんですが、缶のデザインとカラーリングがギアとエンジンで全く同じというのはちょっと難有りかもしれませんね。
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私のようにおじさん世代に入ってくると、少なくともこの向きで置いておかないと、今後も絶対に間違える事があると思います。あるいは缶の上側にマジックで書き込んでおくか何かしておかないと・・・。
なんというか、歳は食いたくないもんですねorz
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