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KENEA187Aの"銀VR号" [三菱 スタリオン]

整備手帳

作業日:2003年12月28日

イグナイターの電解コンデンサー交換

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目的 修理・故障・メンテナンス
作業 DIY
難易度

初級

作業時間 30分以内
1
はじめに…

今回の整備の主旨は、古くなったスタリオンの電装パーツの電解コンデンサーを新品に交換し、耐久性の向上と不具合の改善を図ろうとする事になります。イグナイター、ECU、ETACSの各パーツについて整備を行う予定ですが、整備には半田ごてを使用した基礎的な電子工作の技術、及びコンデンサーについての最低限の知識が必要になります。

従って、「電解コンデンサーの極性って何?」「はんだってどうやって剥がせばいいの?」…というレベルの方は、今回の整備ははっきりいってやらない方がいいでしょう。整備の結果、本当に効果があるのかどうかもまだ検証し切れていませんので。

最低限必要となる道具は半田ごて(30w程度の電子工作用)、半田吸い取り線、フラックスの3つ。半田を吸い取った際にヤニで基盤表面が汚れるので、ソルダーアシスト(リーマーやニードル等がついた道具)や、基盤クリーナー(クレのエレクトリッククリーナー等。なおブレーキクリーナーは厳禁! 基盤のプリントが熔解してしまいます…)があると作業の際に便利です。

半田吸い取りについては事前にジャンク家電などで練習して、プリント基板を痛めないレベルの技術を習得しておいて下さい。ECUにしろイグナイターにしろ、替えのパーツがない場合は、失敗=車が二度と動かなくなる…という事態に直結しかねませんので。
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今回修理する箇所は「イグナイター」。1の写真中央、点火コイルの脇にある弁当箱状の金属ケースがそれです。現代で言うCDIの役割を果たすパーツですが、この時代の物は小型化、回路集積化が進んでおらず、トラブルが起きやすい箇所とも言われています。

スタリオンで起こりやすい低速時にプラグがカブッたようにアイドリングが不安定になる症状は、このパーツが過度に加熱する為に起きるとも言われています。

取り外す時は黒い大きなコネクターを外し(マイナスドライバーを使うと外しやすい)、3本のボルトを外せばOKです。なお取り外す際には必ずバッテリーのマイナス端子は外しておくように。
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イグナイターはボンネット内部にある関係上、蓋がボルト止めではありません。4カ所の爪とゴムシールで堅く密閉されています。ペンチなどを使用して、爪を起こして裏蓋を取り外します。
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裏蓋を取り外した様子。蓋の裏側は大きなゴムパッキンが取り付けられており、水分の進入を防いでいますが…やはり長い年月の内に水分が侵入しているようで、内部に錆が流れたような跡がありました。

ちなみに基盤をケースから取り外す場合は、写真上赤丸で示した2本のスクリューと、ケース表側(コネクタの横にある)の2本のスクリューを取り外せばOKです。赤丸で示していない4本のスクリューは、ヒートシンクの取り付けボルトになっていますので、外しても今回は意味がありません。
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基盤表側。中央の大型ヒートシンクがケースに張り付いていますので、始めはケースから外しにくいかもしれません。

今回は赤丸で示した3つの電解コンデンサーを交換します。全てニチコン製の125℃耐熱品で、規格は16V47μfです。
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コンデンサーを接写。少々ぼやけていますが、耐熱温度と規格が読みとれると思います。見た感じでは特に液漏れなどの異常は見受けられませんが…。

生産年数が生産年数なだけに、いずれは液漏れなどが発生する事が容易に予想できます。(自分の車は平成元年式。80年代後半~90年代半ば位までの国産電子製品は、コンデンサーの液漏れが発生しやすいとされています。特にルビ○ン製のコンデンサーは…。)
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今回交換するコンデンサーです。同じニチコン製でも、高グレードの150℃耐熱品が入手できました。容量は元と同じ47μfですが、耐圧は高い突入電流が発生する事を考慮し、35Vを選択しました。

コンデンサー交換の際には容量は必ず同じ物を使用せねばなりませんが、耐圧に関しては回路の耐久性や使用環境に合わせてやや高めの物に交換すると安心です。

コンデンサーの入手にはネット通販のRSコンポーネンツ様を利用させて頂きました。多種多様なコンデンサーを小口販売してくれるので、大変便利です。
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コンデンサー張り替え終了。基盤にコンデンサーの極性が明示されていますので、呉々も極性の間違いには注意しましょう。間違えた場合はコンデンサーが破裂しますので大変危険です。なお、ケースを組む前に必ず1度そのままで車に取り付けて、ちゃんと始動するかどうかを確かめて下さい。

動作が確認できたらケースを組み付けます。今回はヒートシンクの熱伝導改善の為、パソコンのヒートシンクに使用するシリコングリースをヒートシンク表面に塗布して組み付けました。蓋を取り付けた後、プラハン等でケースを無理に変形させないように注意しながら叩いて爪を曲げます。ケースを組み終えたら車載してコネクターやアース線を元通り配線して作業終了です。

今回の整備はどちらかといえば補修・リフレッシュに近い整備。コンデンサーが新品になる事で、耐久性・耐熱性の向上などが期待できます。電解コンデンサーは特に高熱や経年劣化に弱いパーツですので、やっておく価値はあるかと思います。

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