先日の
添加剤と燃焼室洗浄に引き続き,エンジンメインテナンスを実施しました。
昨年のシルキーユニットの際と同様に,フィエスタSTにお乗りの
わもちゃんさんのレポートを参考にマネさせていただきました(その後,フィエスタSTでは
take☆さんも施工されています)。
「進化剤」の施工の仕方とその効果ついては,みんカラを初めとして多数のサイトから情報を得ることができます。商品の紹介や解説は
発売元(K2-BOX)のサイトと,
代表の小林且雄さんのブログにあります。自分の理解では,
エンジンやミッションの内部の駆動部の金属の表面を,オイルや添加剤では作用できないレベルやメカニズムで滑らかにし,摩擦を減少させるというものです。
その結果,
エンジンの特性(圧縮率)や排ガスの組成(COやHCの濃度)がどのように変化するかについては,施工店の一つ
オートリファレンスさん(岡山県倉敷市)による
こちらのデータが参考になりました。また,同じくオートリファレンスさんによる
進化剤の作用の原理と,その結果として得られるフィーリングの変化に関する考察も自分には至極納得のいくものでした。
このような情報や自分なりの下調べを経て,添加剤や燃焼室洗浄とは異なるアプローチによるエンジンのメイテナンスを重ねるため,K2-BOXのサイトに施工店として紹介されていた
AUTO GARAGE M(オートガレージM,香川県高松市)にて,
同行号(フィエスタGHIA,1.6L 4AT)に施工していただきました(16.2万km走行時点)。

施工直後からすぐに感じられたのは,エンジンの振動が減少し,エンジンが滑らかに回ることでした。進化剤の定着は遅効性とのことですが,定着を促進する施工の仕方がとられているため,直後から何らかの変化を感じられるのでしょう。
施工前に理解を試みていた原理や他の方々のインプレッションからすれば,その変化は想像の範囲内でした。それを超える結果ではありませんでしたが,オイル交換,添加剤の投入および燃焼室の洗浄などとは異なる感触が得られたので自分としては満足しています。すなわち,
・
オイル交換その他の手法よりもエンジンの振動が減り,滑らかに回る ・・・ 「金属摩耗修復剤」としては当然の結果だろう
・
アーシングや燃焼室洗浄のときのような,低速トルクがアップ(回復)するという効果は小さい?(排気効率の良いエキマニや触媒に交換した時のようなパワーアップも感じられない) ・・・ 点火系および吸気系・排気系には直接作用が及んでいるわけではないので,あくまでもエンジン内の駆動部のポテンシャルが回復しているという印象(トルクやパワーのアップには,駆動部がさらに滑らかに回るようになるまで進化剤の定着を待つか,数回にわたる施工か,周辺のチューニングを増強する必要があるのかもしれない)
・
一回の施工で,施工後の効果が徐々に変化(増大)していく ・・・ 他のアプローチは即効性があるが,すぐにそれに慣れてしまうか徐々に効果は減少していく。これに対し,進化剤は遅効性である
という感触や感想を得ました。なお,進化剤の定着には(走行による)エンジンの過熱・加圧が必要ですが,
施工後にすでに数百km走行したうえでのインプレッションです。施工時は同時にエンジンオイル交換はせず,進化剤の効果を単独で自己診断しています(進化剤はエンジンオイルに混入させることによって施工するので,オイルが新しい状態での施工が推奨されています。しかし,オイル交換を施工の直前に行わなくても,オイルが汚れていたり添加剤が入っていなければ大きな問題はないようです。今回はオイル交換後に数百km走行してからの施工でした)。
エンジンの振動が減少したせいで静穏化も実現しています(というか,これを一番期待していました)が,同行号では過去の種々の防音処理によって高周波の音はすでに対策されていたので,車内の騒音環境の変化は想定の範囲内でした。また,防音しにくい低周波の音は以前よりよく聞こえるようになりました。具体的には
室内に聞こえてくる排気音は以前より解像度(?)が上がりました。
アクセルに対するエンジンのレスポンスは鋭く滑らかになったので,
施工前よりも加速感は向上しています。上に「トルクアップは感じられない」という書き方をしていますが,
レスポンスが良いということは実際にはトルクも改善されているはずです。アーシングや燃焼室洗浄をしたときのような,低速域でアクセルをあまり踏んでいないのに車がスーっと前に出ていくような感覚は強まりませんでしたが,
アクセルを踏み込んだときにエンジンがよく回る感覚は明瞭です。これは,今回施工した進化剤が
Earth Zero Plus (アースゼロプラス) という中回転~高回転域での効果が大きいとされているタイプであることからも納得できます。
一方,ある速度を発生させるには,施工前と同じくらいエンジンを回す必要があり,さらに踏み込んだときにはエンジン以外(排気系のふん詰まり感など)がパワーを制限しているのがよく分かります(これは施工前に添加剤や燃焼室洗浄を行った時点でも感じていたことでした)。このようなことから,今回の同行号における進化剤の初回の施工の初期効果は,あくまでもエンジン内部の駆動部のポテンシャルが発揮されやすくなったという範囲のものだと見なしています。
そう考えると,進化剤の施工は,もともとパワーやトルクが大きい車種や,エンジン以外の部分も十分に高い性能を持っている車種ほど,さらに効果的なのかもしれません。進化剤が大衆車よりもレースシーンで注目・活用されているのも頷けます。
フィエスタGHIAやGLXにお乗りの方には,過走行や経年劣化によって,
アイドリング時の振動が気になっている方には対策の一手段としてオススメです。エンジンががさつ&うるさくて何となく運転が疲れると感じている方や,効果が不明瞭かすぐに効果が分からなくなってしまう添加剤の類には飽きてしまった&信用できるのか疑わしいと感じている方にも試行をオススメできます。


なお,車両の状態によっては体感的な効果は小さいか,数回の施工の方が効果的なことがあるようです。また,長期的には施工後にもエンジン内部の金属面の摩耗が再び生じることがあるので,効果は半永久的なものではないと考えられるようです。
ミッションオイルやパワーステアリングフルードへの施工も効果が高いようですが,前者はMTへの施工が効果的で,AT用は別途に開発が行われているそうです。
進化剤の定着はエンジンの過熱と冷却をくり返し,500~1000km程度走行するとさらに進行するそうなので,パワーアップや燃費への影響については今後さらに追記していきたいと思います。
そして二度目の施工についても・・・
ブログ一覧 |
整備/モディファイ/チューン | クルマ
Posted at
2010/11/14 23:37:25