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2014年01月25日

[欧州フォード] クーガmk2 試乗

[欧州フォード] クーガmk2 試乗
昨年夏に2代目クーガが発売されて早くも半年・・・ 新型フィエスタとの同時試乗となりました。

先代クーガの印象は「脚の長いフォーカスST」。動力性能やハンドリングは欧州フォード車らしかったものの,全体的に「大きい」「重い」「揺れる」印象がどうしても拭えませんでした。個人的にはフォーカスST220にさえ「重い」と感じる場面があるので,実サイズや重量の面で不利なクーガにそのような印象を抱いてしまっても仕方ないのかもしれません。


2代目クーガは,初代(5気筒2.5Lターボ)よりもボディサイズが増している一方で,エンジンは1.6L(4気筒)と大幅に「ダウンサイジング」されています。エコブーストエンジン(直噴ターボ)とはいえ,もし非力さを感じてしまったらどうしよう・・・となぜか妙な不安を覚えていました(笑)

他の方々のインプレや雑誌のレビューから,それは杞憂に過ぎないことは分かっていましたが,今回ようやくそれを確認できました。



試乗車はクリーンな印象のフローズンホワイト


2代目クーガは現行フォーカスやフィエスタのパワーシフト(6段DCT)と異なり,トルコン式の6ATを積んでいます。つい新型フィエスタと同じように踏み込んでしまうと,トルコンAT特有のすべりが発生しギクシャクさせてしまいますが,その代わりエンジンは高回転域までよく回ることが分かります。先代のフォーカス(2.0LNA・4AT)やフィエスタ(1.6LNA・4AT)に近いフィーリングで,先代フィエスタ乗りとしては「従来の元気な(でもちょっと騒々しい)欧州フォード車」ととらえれば大きな違和感は感じません。

欧州車のトルコンATには変速ショックが日本車に比べると大きい&反応が鈍いと感じることも珍しくありませんが,アイシンのATを積む先代フィエスタなみにショックは気にならない部類でした。パワーシフトに比べるとダイレクト感には欠けるところがありますが,トルコンATの特性として理解しておけば勘と慣れで対応できそうです。



フィエスタと同じ峰山往復コースへ


大きな交差点での右折待ち→右折,山坂道に入ってからの離合,荒れた路面の走行では,先代比で気にならないボディサイズが強く印象に残りました。離合が不可能な狭い道やバック駐車でも広い車幅や長い車長が気にならず,乗り慣れた車のようにラクに運転できました。詳しく分析はできませんでしたが,車両感覚に関する部分もかなり設計が煮詰められたのでしょう。

ワインディングでも車両の反応は俊敏&乗り心地はフラットで,フィエスタとほとんど同じ感覚で扱うことができ,ボディロールなどによる反応の遅れやピッチングを予測して身構える必要がありません。むしろ良い意味でふつーのセダンを運転しているような感覚です。ドライバーによっては車を操る楽しさが減じたと感じるのではと心配してしまうほどに洗練度が高まっています。おそらく足回りの基本セッティングだけでなく,電子制御(インテリジェントAWD)が効いているのでしょう。コーナーでのタイヤの接地感は新型フィエスタ以上でした。

傾斜のきつい坂道を登る際にはややトルク不足を感じることがありましたが,これはエンジンが非力というよりはATの反応にややタイムラグがあるからかもしれません。このような場面では,アクセルを踏み込むことで明確にキックバックするトルコンATの方が対応しやすいのかもしれません。



こちらは納車待ちのジンジャエール。高級感と汚れの目立ちにくさを両立していそうです



ステアリングはかつての欧州フォード車共通の美点だった油圧式のナチュラルなフィーリングを色濃く残しており,ステアリングをセンターに戻そうとする反応に若干の違和感(強すぎる)を感じることもありますが,現行フォーカスやフィエスタほどではありません。ステアリングの重さがより均一に感じられることがクーガの美点だと感じました。

シートや室内の造りや装備も先代比で正常進化しており,とくにシートは小ぶりでホールド性を重視したものではないものの,適度なフィット感があります。純正オーディオの音響は車内の広さやインテリアの配置のせいなのか,コンパクトカーのフィエスタより奥行きがあり,フォーカスより薄味になる感じです。


クーガのテレビCM


今回感じた洗練に,先代クーガから現行に乗り換える方々がいらっしゃることにも納得がいきました。高速巡航や未舗装路・雪道をクーガで走行したことはないのですが,クロスオーバー車としての完成度が確実に増していると感じられた現行クーガでした。

唯一気になったのは,排気音。エンジンの回転が上がったときに旧型の欧州フォードのAT車に共通して見られたようなエキマニ~触媒あたりからの騒音が壮大に入ってくることでした。音が大きいことが気になるというよりは,音がこもっているために気持ちの良い音とは感じられませんでした。排気音が極めてよく抑えられた現行フィエスタ試乗の直後だったため,とくに気になってしまっただけかもしれませんが。

ブログ一覧 | 欧州フォード | クルマ
Posted at 2014/01/26 01:20:21

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この記事へのコメント

2014年1月26日 9:04
旧クーガのトレンドでも揺れました?
コメントへの返答
2014年1月26日 9:27
上に書き逃しましたが,今回の試乗車はトレンド,先代クーガに試乗含めて乗ったことがあるのが,タイタニアム,トレンド,インディビジュアルです。先代はいずれも揺れる印象があり,トレンド以外ではホイールがやや大き過ぎる印象も持っていました。

今回(現行)はタイタニアムを運転していないのですが,直前に運転した新型フィエスタよりタイヤのグリップに不満がなく,以前運転した現行フォーカスよりフラットに感じました。

プロフィール

「同行号のエンジンオイルDIY交換(11ヶ月・4.9千km走行)。車両46.1万km・ドナ子エンジン5.7万km。

ロイヤルパープル5W-30→汎用VHVI油5W-30を20W-50で粘度調整、丸山モリブデン追加。」
何シテル?   08/15 15:39
クルマも好きですが運転が好きです。渋滞と加速してからの黄信号は苦手ですが… 生活や仕事のために毎日走りまわっていて,ロングドライブすることも多いです。そん...

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