今年に入りニコンのミラーレス機に関する情報が多くなり、9月のフォトキナで発表されるとの噂がもっぱらで、とても楽しみにしています。年明けからの主な記事の抜粋を並べてみました。
最近特にミラーレス機に関すると思えるようなの特許に関する記事が多いのですが、興味深いのがこの湾曲した映像素子に関するものです。

特許公開番号2010-109096
公開日2010/05/13
出願日2008/10/29
像面湾曲収差のあるレンズを使用する
像面変換素子を、レンズと撮像素子の間にはさむ
1画素につき、1本の光伝達管を有する
素子の曲面は湾曲収差に対応する
周辺光量落ち対策として、中心のみを減光するフィルタを備える
半導体技術によって製造を実現
フイルムにしろイメージセンサーにしろ平面という固定概念からすると驚きです。
つまり、今までは、湾曲したレンズにより、平面である撮像素子にいかにして均一な画像を結像させるか長い苦心して来た訳で、その結果、多くの枚数のレンズを使用した大きく重たいレンズになってしまっているのですが、発想を転換し撮像体の方を湾曲させれば極シンプルな構成のレンズで十分な解像度(均一なピント)を得られることになるということだそうです。
なるほど〜 デジイチに興味を持ち始めたころから、レンズってなんで小さく出来ないんだろうと素朴な疑問があったのですがこういう事も一因だったんですね〜 特にマイクロフォーサーズ機やNEX-3/5をみてサブ機として高性能でもっと小さなレンズは無理なのかなあと思っていただけにこれは是非実現させて欲しいな〜
特許をとったからって製品化される事の方が少ないとは思いますが、今年に入ってからの関係記事を見直すと案外実現するかも?って気にさせてくれます 妄想は膨らみます!(笑)
2010/01/22 ニコンがミラーレス機を出すとしたら新マウントを採用し、より小型・軽量になる
>マイクロフォーサーズについて:このタイプのカメラを出すとしたら、我々はマウントを変更する。新マウントは、小型化・軽量化を目的として用いられるだろう
大型センサーのコンパクトカメラについて:検討中だ。近日中にお知らせできるだろう
2010/1/30 ニコンが2010年中に市場をアッと言わせるようなことを計画中?
>(次のQ&Aは)Photofairに掲載されていた、ニコンイメージング部門ゼネラルマネージャーであるタカシマ ヒロシ氏のインタビューから
Q:2010年にニコンからは何が予想されるか
A:我々は市場をアッと言わせるようなことを計画している。我々は、ただ、よりよい品質とよりよいカメラ のラインナップに注力する。サプライズに期待して欲しい
>私はサプライズとはニコンのミラーレスシステムのことだと考えている。デジタル一眼の世界で、サプライズ と考えられるものに何があるだろうか?
2010/04/08 各社のミラーレス機に関する噂が掲載「ニコンのミラーレス機は4/3よりも小さなセンサー?」
>ニコン:
- 我々の友人であるNikon RumorsのPeter氏のソースによると、ニコンはミラーレス機にマイクロフォーサー ズよりも小さなセンサーを採用する
- 我々のソースもこのことは確認している。ニコンに多くの期待をすべきではない
- ニコンのミラーレスシステムに関する私の興味度は5/10
>ニコンのミラーレス機がマイクロフォーサーズよりも小さなセンサーを使うというのは、事実なら面白ニュー スですね。ニコンは、マイクロフォーサーズよりも更に小型軽量のミラーレス機を開発しているんでしょうか。
>43rumorsではニコンのミラーレス機にあまり期待していないようですが、コンデジ並みの超小型ミラーレスシ ステムというのも面白いと思います。
2010/05/29 ニコンのミラーレス機は1インチのセンサーを採用する?
>ニコンのミラーレス機
- 1インチセンサー(2.7×クロップ)
- このカメラのコンセプトはフォトキナで発表される。2011年までは入手することはできない
>Nikon Rumorsのコメント
- 以前の特許ではニコンのミラーレス機のイメージサークルは17mmになることが示唆されている
- 上記の噂にある二つのニッコールにはナノクリスタルコートが採用されるだろう
- (アップデート)ウィキペディアによると、1インチのセンサーの対角線は16mmで、これは17mmのイ メージサークルに完璧に適合する
>この記事の一番の注目点は、ニコンのミラーレス機が1インチセンサーを採用するという部分ではないでしょ うか。この噂が事実だとすると、ニコンのミラーレス機はマイクロフォーサーズよりも更に一回り小さなシス テムになりそうです。
>ウィキペディアによるとフォーサーズ用センサーの対角線の長さは21.6mm、1/1.7インチセンサーの対角線 の長さは9.5mmなので、1インチセンサーの16mmという値はこの二つのセンサーのちょうど中間程度の大き さという感じでしょうか。
2010/06/08 ニコンのボディやレンズに関するいくつかの特許が掲載
>Nikon Rumorsにニコンの特許に関する情報が掲載されています。
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More Nikon patents filed in Japan
(※リンク先に多くの図が掲載されています)
>特許2010-026469は、レンズ後部のカバーに関する特許で、レンズを取り外すとと自動的にカバーが閉じる。興味深いのはレンズの取り外しボタンがレンズ側にあり、ボディ側にないことだ(ニコンのミラーレス機はレンズの取り外しボタンはボディ側になると予想されている)
>特許2010-035145は、2倍サイズの液晶モニタを実現するスライド式液晶モニタの特許で、広くなった場所は多くの追加情報の表示に使用されるのかもしれない
特許2010-039025は、新型フラッシュの設計に関するもの。フラッシュはカメラ内に(上向きに)組み込まれ、ミラーが開いて、フラッシュの光が照らす場所を対象までの距離によって調整する
>特許2010-032700、2010-032701、2010-032702は、FX用の28-300mmズームに関する特許
特許は実際に発売される製品のスペックを保証するものではない。これらの特許は日本で申請されたもので、個々の特許に直接リンクすることができない
>ニコンの特許では、何日か前にミラーレス機のマウントの特許が話題になりましたが、ここでは、レンズ後部のシャッターや、スライド式液晶モニタ、ミラーでフラッシュ光の向きを調整するなどの
様々な特許が紹介されています。
>これらの特許が実際に商品化されるかどうかは未知数ですが、いずれもとても面白そうな発想だと思います。それからFX用の28-300mmは、フルサイズ用の高倍率ズームで画質的にどこまでいけるのか興味深いところです。