New Cクラス(W204) インプレ1
New Cクラス(W204) インプレ2
からの続き
内装、外装
発表になってからWeb○○を始め、幾つかのWebでレポートをみるがどれも内装はより高級になり、ソフトパッドなど品質が上がっていると書かれているがそれはホンマか?と突っ込みを入れずにはいられない。
ドアを開けて乗り込む前に見える範囲からわかる品質だけでもコストダウンしたように見える。これは、ウッドが使われる面積が減ってその分プラスチックの面積が増えたことによる印象が大きいと思うがモニター周りの作りなど今ひとつこなれていない。
確かに内装は、一見W203の後期型くらいの品質を保っているように見える。しかし、どう見てもダッシュボードの素材は代を重ねることにプラスチックでソフトパッドも薄くなりコストは下がっているし、今回はアームレストからコマンドダイヤルの部分のプラスチックさが目を引く。
まあ、これもベンツらしいと言われたW124の頃を思えばアームレストは無くてプラスチック然としたトレイが付いていたのだからいいのかもしれないが...
以前は、事故でもドアが空いて投げ出されない頑強なロック構造だとあれほどカタログにも書いていた、くさび形のロックアイとその機構も他メーカーと同じになったし、過剰品質と言われたボディの補強や、部品はついに安いプレス品に改められてしまった。
環境に配慮して木目の採用も最小限としたとか発表があるが素直に納得できないものがあるというか、既にメルセデスベンツ日本はこうした不評を受けてマイナー時には木目の使用を増やすようなことを言っているようなので、毎度のことながらすぐに新しい物に乗りたい人でなければ悔しい思いをする可能性が高い。
その他、基本的なスイッチ類やレイアウトはW203を踏襲していて、目新しいところでシフトの後ろにコマンドダイヤルが追加されている。
本国ではオプションとなるナビだが、日本では7インチのHDDナビが標準となるようだ。
画面はダッシュボードの蓋がスライドして起きあがるような形で出てくるが、文字が粗いのと、画面のデザインセンスで高級感を損なっているのが勿体ない。
後出しなのだから、ライバルであるBMW3シリーズのi-drive以上の物にしなければいけないのに、このあたりがちぐはぐな気がする・・・
しかし、ホワイトボディは(超)高張力鋼板の採用率を高めたりレーザー溶接の比率を高めたり、軽量化と剛性アップを図って強い衝撃が入ったときでもフロアパンが振動しないのはさすがだと思うし、剛性だけを追わずボディ自体も含めたようなサスペンションの設計は独特の乗り味を出していてベンツ独特の味も残している。
足回りの頑丈そうな構造はともかく、以前は他の追随を許さなかった細部の作りではBMWが一番お金を掛けてしっかり作られていると思う。
実は、前回の試乗からもう一度乗ったのだが足回りが良いと言うか、かなりBMW寄りの前後バランスの良さを感じさせる、ニュートラルな特性になっていることに気が付いた。このあたりは、まか機会があったら追記したい。
それほど大きくなっていないし、実写を見た感じはBMWの3シリーズよりも小さく見えるが、エクステリアはW203より押し出しも強くなり日本では受けるデザインだと思う。
リアもカタログや写真で見るよりもまとまりが良い。全幅は40mmほど拡大されたが、同クラスのライバルが1800mmを超える中1770mmに踏みとどまったのは勇気ある決断だったと思う。
しかし、衝突要件の向上のためか運転席のタイトさは増しているように感じるのと、リアシートはルーフの長さや高さと足下の長さの関係で乗り降りがしにくいのが欠点と思われる。頻繁にリアシートに人を乗せる人、特にお年寄りを乗せる必要がある人は注意した方が良いと思う。
Posted at 2007/07/07 14:07:09 | |
トラックバック(0) |
車レポート | クルマ