
最近のニュースは、中国での反日デモばかりをやっていましたが、またライブドアとフジテレビの話題が出てきましたね。
視聴者としては、ライブドアVSフジテレビの攻防の方が面白かったりするのですが(^^;
最終的には、何だかなぁ~と言うか、糸を引いていたリーマンがホリエモン(ドラえもん倣うならホリえもんが正解か?)に見切りを付け、資金回収を考え始めたためか、互いの妥協点へのソフトランディングに向かっているように見えます。
今回の件で明らかになったのは、
1.ニッポン放送の経営層の情けなさ
いくらフジテレビに言われたからと言って、大きな収益を占めるポニーキャニオンを売りに出すと言う、無能にも思える戦略を本当に行ったとしたら、それこそ株主代表訴訟の対象となっただろうに....
そして、仮にポニーキャニオンを手放して、会社がどうなっても、その時フジテレビは助けないのだろう。
2.ライブドアの将来展望の無さ
IT関係は、非常に動きが早いので、何年も先まで計画を立てて動くことは困難なのでしょうが、ニッポン放送の経営権などを手にした後のビジョンが最後まで見えなかった。
インターネットと放送メディアの融合程度の、誰でも思う話しか出なかったのは、ホリえもんもその程度かと視聴者を思わせたのではないでしょうか。
また、結果が出る前からテレビで色々と喋りすぎ・・・
3.ライブドアの対応のまずさ
海外でも買収を仕掛けるには、トップ間でのやり取りなどあるように、まして日本なのだから、成功させるには必要な根回しは行うべきだったのではないか?
最終的に、相手は人間という事を忘れていると取られても仕方が無いですね。
4.テレビ関係者の放送メディア絶対主義的思考
フジの会長や社員の話を聞いていると、未来永劫にテレビがマスメディアの中心であり、次いでラジオ、セルビデオなどでネット環境は、あくまで付属と考えているようであるが、ネット関係者は誰もそんなこと思っていないのでは無いだろうか?
放送なんて、放送免許と言う紙切れ一枚の権利で、スポンサー企業あって初めて成立するものだが、企業はネットでの広告が効率が高く、費用も抑えられることに気が付き始めていると言うのに。
5.ライブドア経営方法の限界
一斉を風靡しながら消えていった、光通信を始めとするIT企業と同じく、ライブドアも自社株の価値を高めることによって、お金を借りて企業買収をして、それによって株価を高め・・・と言う方法でここまで来たがどう見ても行き詰まりを見せている。
フジテレビも長期安定?株主になることには難色を示しているようですね。
6.日本企業の買収に対する警戒の無さ
今回の件は、リーマンが影にあったことは間違いなく、村上ファンドも鍵を握っていました、買収されると言う警戒も無ければ、自社の株式総額と公平に見た際の会社価値など分析されていないですね。
ニッポン放送の経営権は、手中に収めたはずのライブドアであるが、フジに購入金額(+α?)で売却すると言うことは、想定の範囲内と強調してはみたものの、ニッポン放送だけでは価値を見いだせなかったと言うことなのでしょうか?
リーマンは提供した資金に色が付いて戻って、ライブドアはフジに株式を買ってもらい株価上昇につながり、フジはニッポン放送を子会社化できて、とりあえずみんな納得の結末なのか...(^^;
Posted at 2005/04/16 09:55:15 | |
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