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2005年02月03日 イイね!

W202とは

W202とはメルセデスベンツの変革期に生まれた、メルセデス味を残した最高の実用車です。
所有すれば分かりますが、Sクラスは高級車でも、Cクラスは最高のスニーカーなので、変に車に気を使わず使い倒すのがいいでしょう。

購入したきっかけは、独身のうちにベンツなるものにちょっと乗ってみようと思ったことで、97年モデルなのでもう8年乗っていることになります。

この間、他の国産車も所有したりしていましたが、この車に乗る事が一番多かったです。それは、車の性格が穏やかで、こちらが疲れているときでも癒してくれるような操作性などからでした。

故障らしい故障は無く、ほとんどが予防保全的な意味合いから、5万kmの時にブレーキパッドとATフルード、6万kmの時にサーモスタットとウォーターポンプ、7万kmでエンジンマウントの交換をしています。

日常から状態はチェックしており、車検は毎回税金込みで10万円程度で済ませています。

このW202はベンツ史上最も故障が少ないと言われていますが、おそらくW203や今後出て売るシリーズを含めて最も故障が少ないモデルだと思われます。

それは、最新型に比べてコンピュータや電子制御が少ないことと、旧型に比べてはメカ的に完成されたことと、世界的な耐候テストが行われるようになりゴム類などの品質も上がったためです。

現在、8年8万km弱でタイロッドエンドのボールジョイントのブーツが破れて補修してあるのと、リヤデフの右オイルシールからの漏油がありますが、それほどひどくないので春まで様子を見ています。
タイロッドエンドについても、タイヤを替えていて気が付いたもので、ハンドルへの感触などには異常は感じられないので、そのままで乗っている人も多いと思います。

日本車は4年程度でフルモデルチェンジがなされますが、欧州車はモデルサイクルが通常7年くらいで、W202は94年に発売となりましたが、前進となる190シリーズは83年の発売ですから、約10年間も販売されたことになります。

と言うことは、W202は基本設計がされてから20年近く経過していると考えられますが、長いホイールベースにきりつめられたオーバーハング、ショートデッキなどその後の日本車のデザインに大きな影響を与えた物で、いまでも古くささを感じさせないデザインだし、サスペンション設計も現在の水準からみても悪くないと親の欲目で思っています(笑)

この車が開発されていた頃はドイツでも好景気で、190シリーズの成功もあり豊富に開発費をつぎ込まれた車で、出た当時はコストダウンが見えるとか色々と言われましたが、今は最後のベンツ味のする車とか言われたりしています。

でも、安全性や操案性は新しいものが進んでいるのが当然で、そのあたりはW203に乗ると良くわかります。リアマルチリンクサスペンションの出来も明らかにW203が上ですが、高速での安心感はW202が上に感じます。

しかし、パッケージングや空間設計、スイッチ類の操作は理論的に考えられており、この点では色々な車に試乗したりするたびに、新たな発見をしたりして感心します。

現在は、燃費向上の観点からも空力が重視されますが、当時のベンツは底面などきっちりと処理をしながら、視界や圧迫感、安全のためにAピラーの角度は今よりも立てながら0.3と言うCD値を出しています。

この、Aピラーの角度やルーフ前端の位置、フロントウィンドウからの視界は、日光の入り方や視界、包まれ感など疲労に影響するものですが、最近の車はデザイン優先でこのあたりの理論がないがしろにされてい、それだけで乗り換える気がしないです。

また、ダッシュボードは直線基調で今みると古くさいですが、運転時やバックの時でも、風景との水平垂直が直感的に分かり、車両間隔が抜群に掴みやすくなります。このため、最近のダッシュボードが曲線を描く車に乗ると、真っ直ぐに車庫入れすることが難しく感じたりします。

ステアリングも現行型では全てラックアンドピニオンに移行しましたが、ボールナット式でキックバックも無く高速でも神経質さが無く安心出来ます。BMWでも早くからラックアンドピニオンに移行しましたが、Mシリーズだけは値段が高くても先代までボールナットを使用していた理由が分かります。

操安性は急な切り返しや、サスが伸びリアの荷重が抜ける際に、接地感が無くなるような感じがしますが、実際の接地性は悪くなくグリップしていますし、通常のアスファルト路面で普通の人が振り回してブレークさせるのは困難だと思います。

雪道を走ると車のバランス、トラクションなど分かりますがFRでありながら非常にバランスが良く、雪上でもニュートラルからアンダーを保ち、オーバースピードで飛び込まない限りどのように滑らしても手の内にある操縦性は素晴らしく、スキーで疲れた体でも安心して運転できます。

今までに8年8万キロも乗った車は無く、色々と次の車の候補として、現行のレガシィ、スカイライン、ベンツ Cクラス、BMW 3シリーズ、ゼロクラウン、アウディA4など試乗しましたが、エンジン、操縦性、静粛性などの項目でなく、移動する道具としての完成度でW202を超えていると感じられる車はありませんでした。

実際は乗り心地のいい車も車もあったし、操安性が良い車もありましたが、乗ったときの包まれ感とか穏やかでありながら危険を伝える足回りなど、一般の人が一般道で運転する車はどうあるべきかと言う思想が伝わる車は見つかりませんでした。
一応、後継としての順番はW203>V35>レガシィ>E46として悩んでいます。

結果的にレガシィ3.0R spec.Bを別に購入していますが、これはW202の後継とはちょっと違い、ドライブの楽しみを感じる車として購入しました。
ブログでもレポートを書いていますが、凄く楽しくて国産スポーツセダンとしては孤高の存在だと思いますが、空間設計を含めて長距離での疲れの少なさはW202が上です。

とは言うものの、エンジンルームのゴム類をはじめ、色々と老朽化も進んでいるので、後継となる車は物色しています。テーマは、維持が嫌にならない信頼性と乗り手に優しい癒し車です。
Posted at 2005/02/03 22:18:46 | コメント(0) | トラックバック(0) | 車レポート | クルマ

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年齢と共に、車に求めるものも速さから快適性に変わってきたような気がします。 冬は、おいしいお酒を求めて、スキーなどに飛び回っていますがアウトバックでなく、...
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