
色々なセッティングの車に乗って、これはすごい!!と感じさせられたのは、現行型ベンツSLのアクティブサスと、ポルシェ911かなぁ・・・
ポルシェは乗せてもらっただけだけど、フェラーリF355よりも感じる物がありました。
ベンツの現行SLやCLなどの、アクティブ・ボディ・コントロールと呼ばれる、金属スプリングと油圧アクティブサスペンションを併用したモデルは、異次元のコーナーリングを体験出来ます。
上手く言えないけど、SLのようなショートホイールベースでも、明らかにEクラスよりもピッチングも少なく、コーナーリングではほとんどロールもせず、ゲームのようにクリアしていきます。
多少、オーバースピードで入ってしまっても、ESPが介入して、何事も無かったかのように、コーナーを抜けます。
この懐の深さに、一度魅了されるとベンツ教徒となってしまうのでしょうがわかる気がします。
ベンツは、もともと懐の深いサスペンションを持ちますが、このアクティブサスは別次元です!
多くの人が悩む、乗り心地を犠牲にせずに、コーナーリング時だけロールを抑えて、安定性を確保する感覚は、以前に日本車が採用したアクティブサスや、日産が採用したバンパー先で、路面状況を読みとり、サスの減衰に反映するフィードフォワード制御のサスなどと一線を画す物です。
日本車でも、色々とサスペンションの減衰力を変化させるシステムが出ましたが、バブル後の空白の10年の間に海外勢に抜き去られた感じがします。
ただ、現段階になると、国内のメーカー開発者も、同じ開発費と原価が与えられるならば、BMWなどの足回りを超えられると、メーカーのサスの設計者は言い切るくらい自信を取り戻しています。
しかし、コスト制約と配分で、日本国内においてはそまでの操安性を乗り手が求められていないようです。
自分もレガシィとW202に乗って、色々と試乗していますが、足回りに関しては、ドイツ勢と比べて味の好みの差くらいまで来ていると思っています。
車全体では、掛かっているお金が違うので、単純な比較は難しいですが、どんな足が良いか、輸入車に乗らずに判断するのは勿体ないと思うので、色々な車を試乗してみて下さい。
ディーラーでSLの試乗は難しいですが、ポルシェのボクスターなどは試乗車があると思います。
ポルシェでは、試乗させると多くの人は魅了されて買ってしまうとわかっているので、説明よりも先に試乗させてくれます。
Posted at 2005/04/06 00:01:21 | |
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