タイミングベルト・カバー交換(その1)
目的 |
チューニング・カスタム |
作業 |
ショップ作業 |
難易度 |
中級 |
作業時間 |
12時間以内 |
1
我が家の11はもともと1型だったものを5型に変更しています。補機類は1型なので、オルタネータにつながるベルトはVベルト。
プリーの厚みが後期型より薄く、後期型のタイミングベルト・カバーではプリーが覆われていてタイミングマークを、しっかり確認することができません。
2
対策として、プーリーにあるタイミング確認用の切り込みと同じ位置に各プリーの山にも「切り込み」とホワイトも入れています。
それでも切り込みが、出っ張りに隠れてしまうので、エンジン上部からタイミングを確認するのは至難の業で、ほぼカン。
今まではアバウトで「だいたい6°ぐらい」にしていました。しかし、今回の不具合対応で「一旦、正確に5°に戻してみよう」と思いましたが、このままでは無理。
長年放置してきましたが必要に迫られて、対策作業に着手します。
3
何を言っているかわかりにくいかと思いますが、1型(右)はカバー面一(つらいち)でタイミング角(数字のメモリ)が書かれています。
2型以降(左)(以下「後期型」)はタイミングカバーに出っ張りがあり、その上にタイミング角が書かれるようになっているのです。
4
1型はタイミングベルトでウォーターポンプ、直結のクーリングファンを回していました。
仮に補機類のベルトが切れてもエンジンさえ回っていれば、オーターポンプもクーリングファンも回ります。生存性に重きを置いて考えた場合、これが正解だったのかと思います。
5
ところがJA11で660CCとなったことで、長距離の高速道路走行が可能となりました。
連続高回転になるとカムを動かすのが本業のタイミングベルトが、ストレスで波打ち、ロスも大きくなります。結果として、酷使されるベルトは寿命を縮めてしまい、欠点が目立ちます。
多分そういった事情から、クランクシャフト直結で駆動するプーリで、ベルトで回すように変更したのではないでしょうか。(個人的見解)
(1型:プーリー→オルタネータのみを駆動。
後期型:プーリー→ウォーターポンプ→オルタネータを駆動)
6
そして、1型では1枚カバーでしたが、後期型では上下2枚分割に変更され、整備性も向上しています。
これにより、エンジン下部にあるプーリーを外さなくても、上部だけ外せば、タイミングべルトの劣化確認を行えるようになりました。
上部だけなら、ラチェット等で簡単に外せます。ところがプーリーを外すとなるとクランクシャフトに直結された、がっちり閉められたボルト手工具ではなかなか緩みません。
7
早く緩めるためには、エア・インパクト・ドライバーが必要不可欠。作業に着手するためには、冷却ファンやファン・シュラウド等を外さないといけないため、結構大変な作業になっちゃいます。
ウチのは電動ファン化しているので、比較的短時間で作業は進みます。下部のプーリーを外して、カバーを外すとこの状態になります。
ここまで作業したのなら、ついでにタイミングベルトも交換しちゃいましょう。(前回交換から、8万キロぐらいでしょうか)
8
「こんな作業はお茶の子さいさい」とか言ってみたいものですが、作業に失敗するとエンジンブロー→廃車となりかねないため、いつもの整備工場に持ち込みます。
作業の難易度に応じて、「自宅作業」「工場をお借りしての自己作業」「工場でお願い作業」と使い分けていますが、手に負えなくなったり壁にぶつかったらアドバイスを受けられたり、作業手順を見せてもらいながら作業していただけると言うのは最高の環境です。
こういった「頼りにできる、なじみの整備工場」をもてていることが、古いジムニーを気楽に乗り続ける大きな支えになっています。
社長・工場長、いつも無理難題を聞き入れて下さり、ありがとうございます。
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