
ブレーキのことを書いていて、最近、妙に納得した言葉を思い出しました・・・
それは、アルピナ乗りの
wataさん が、アルピナ・カブ乗りの、
k7さんの「ブレーキ」という日記にコメントをしていた時のものです・・・
略・・・
私は純正のパフォーマンスに満足してますが、これまで一度だけフェードの兆候を体験しました。仲間のM3×2台を追いかけて長野のビーナスラインを必死で走ったときです。で、私のとった対策は「必死で走らないようにする」。
コレで万事解決です(←解決か?)。・・・略
というものです。これは、まさに私にとって、「言い得て妙」というもので、その通りだと思うのです・・・
コーナーリング中の曲がれる限界速度は、その進入スピードとタイヤの性能、路面との摩擦によって物理的に決まってきます(まだ、詳しくは色々あるのかもしれませんが・・・)。BMWのドラトレでは「BMW車(前後の重量配分、50:50)がコーナリングで一番安定しているのは、加速も減速もしていないときです」と教えています。だとすると、あるコーナーの限界が70kmだとしましょう。そうすると、70kmで進入して何もしないと、きれいに曲がって行くはずです。(荷重をかける為、ブレーキを残して進入すれば70kmそのものの値がもっと上がるのですが、それは今回は置いといてください)
多くの人が、早く走ろうとすると、カーブの手前で「ガツン」とブレーキ踏んで(なるべく最後まで加速していたくて)、スピードを急激に落としてカーブに進入します。ところが、95%の人が、その安定限界である、70kmで進入できないのです。
その為、75kmで入った人はブレーキが足りなくてオーバースピードで慌てて、その修正の為脱出スピードがかえって遅くなったりとか、落としすぎて50kmぐらいで入って、途中でアクセル踏んで挙動が乱れたりとか・・・これは、ブレーキを「ガツン」とかけたことで、「オレは早く走っている!」と大概の人が満足してしまう悪い兆候だと思います。
ガツンとブレーキ踏まなくても、その手前で70kmに合わせてあげれば、そのカーブは曲がれるのです。wataさんは、知ってか知らずか、そのように走っているのだと思います(よね?)。
まあ、サーキットでタイム出したり、M3を追いかける時は別の話で、必死にもなりますが、抜こうとしない限り、早めにアクセル抜いて、追いかけても、進入スピードが適正なら、思ったより差がつかないものです。ブレーキパッドの減りも全然違いますし・・・
ブレーキのタッチが嫌だというのなら、ブレーキホースやケミカルである程度、解決も出来ます。ちなみに、私はその両方使って、なるべくカチッと踏めるようにしていますが、あまり変らないかも(鈍い私には、それ程感じ取れないかも)・・
Posted at 2006/12/17 10:23:15 | |
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