• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+

Yamaeのブログ一覧

2022年12月19日 イイね!

タントL350Sヒーター効かず

タントL350Sヒーター効かず家族からタントの暖房が効かないと言われ、調べてみた。

最近、ドアハンドルの運転席側が割れ、その後、助手席側も割れたが、メカが苦手な私でも、それらは簡単なことだった。でも、今回はちょっと手間の掛かる修理となった。運転席の足元にアクセスするには体をくねらせ、肘で体重を支えながら、変な姿勢でパーキングブレーキAssyを外さないといけなかったからだ。

それでも、このタントはその後のダイハツ車に比べると、コストダウンが激しくはなかったせいか、大きく手間のかかる修理は相対的には少ないと私は感ずる。タントのEF-VEエンジンは、ムーヴL900Sの時代の初期のものほどVVTの不具合は無く、次の世代のKF-VEよりトラブルフリーと感ずる。しかし、充電マネージメントには問題があった。新車購入から2年を経ずしてバッテリー液が干上がってしまった。また、数年の内にゴム類がことごとく駄目になり、それらの多くの交換をすでに2廻り行っていたりする。その劣化の速さには驚かされたが、ピストン廻りの設計が燃費重視でない分、燃費は良くないが、エンジンのオイル消費はましである。タントの後で買った、ムーヴL175Sは相変わらず、ゴム類が短命な上、エンジンも不具合が多い。でも燃費は改善されている。

今回の暖房効かずは、温度制御のつまみを回しても、フラップが全く動かないことによるものであることを確認した。サーボAssyを外し、中を調べたら、赤矢印で示すベリリウム銅らしきスライド接点が黒くなっていて、かつ、緑青ができていた。写真は緑青を竹串で落とした後に撮影したので、緑青は写っていないが、真ん中のスライド接点に一番多く付着していた。ベリリウム銅は腐食しにくいが、表面に酸化膜等を形成して、不動態化するが、今回は緑青ができていたということは腐食が起き、黒さは酸化膜によるものかと思う。当初、サーボモーターを駆動している電子制御回路側に問題があるかと思ったが、それ以前の接点の問題であった。尚、接点がシロキサンで駄目になっていないか気になったが、使われているグリスがシリコン系ではなかったので、単なる酸化等の経時劣化によるものであった。尚、私はそのチェックに火を使うが、シリコン系は燃えないからである。


黒くなっている接点の表面に、テスターのリードを当てても、導通が不安定だった。接点の表面をヤスリ等で下手に削ると、できた傷が相手側のカーボン抵抗体を削ってしまうことになるので、私はHの鉛筆と4Bの鉛筆を交互に使ってしつこく擦ってみた。その後、テスターで測定したら、0オームを安定に示すようになった。摺動する相手側との接触点を少しずらすべく、この接点を幅方向に0.3mm程変形させてみた。この後、車に戻したら、フラップは正常に動くようになり、暖房も効くようになった。


このサーボAssyはすでに18年間も使用してきたものであり、値段も諭吉1枚で買えるものなので、交換する方が確実であろう。でも、家族が車を早く使いたいと言うので、応急処置的なことをしたのだが、緑青の除去だけでなく、接触面への対処をしたせいか、温度調節つまみの回転に同期して、フラップもグリッチ無くスムーズに動くようになった。これで様子を見ることにして、駄目になるようなら、サーボAssyを交換することにしよう。

尚、このサーボAssyは下の図の赤枠で示した89と数字が振られたもので、部番は、88660-97203である。


同じ問題でお困りの方もおられるかもと思い、このサーボAssyを取り外すためにはどうするかも説明すると、下の写真のように、パーキングブレーキを固定している左右の12mmのナットを外し、上端の12mmボルトを外すことがまず必要となる。この後、知恵の輪のようなことになるが、スピードメーターケーブルを幾らかアクセルペダル方向にずらしつつ、パーキングブレーキのAssyを引き出して、床にこのように置くと良い。この時、ペダルの動きを検知しているセンススイッチのコネクターも抜いておく必要がある。
Posted at 2022/12/19 15:41:49 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2022年06月12日 イイね!

怖いハンダクラック

怖いハンダクラック墜落した Airbus A320-216 をレポートした206ページから成る公開されているドキュメント(関連情報URL)のP66にあるのが、この写真であり、怖さを皆さんに知ってもらうために引用させてもらった。ハンダクラックが原因で、ラダーシステムが制御できなくなり、乗員・乗客162名全員が死亡なり行方不明になった大惨事が2014年にあった。尚、この事故はイギリスのBBCが日本語で要約してレポートしているページがここにあったりする。
https://www.bbc.com/japanese/34981157

私は単にボランティアとして、頼まれるといろいろな電子機器を暇潰しに無償で修理しているが、自身で経験した車関係だけでも、前のページに示したシエンタの事例や、このリンクの7の写真のように、整備のページで書いたとおり、ハンダクラックを多数経験している。中には公開はしないで欲しいと云われ、写真を残していないものも多くある。
https://minkara.carview.co.jp/userid/1275711/car/2809201/5421845/note.aspx







車の場合、足が地に着いているから飛行機のような墜落という大惨事にはならないだろうが、走行中の場合は結構リスキーだったりする。 RoHS規制により、無鉛ハンダが使われるようになって久しいが、ハンダクラックは激増し続けている。国の独立行政法人製品評価技術基盤機構も問題視し、いろいろな研究をし、例えば、このようなものを
https://www.nite.go.jp/data/000087867.pdf
日本の製造メーカーや関係部門にフィードバックしているが、成果はまだまだである。

ハンダクラックは私のような一個人が解決できる単純な問題ではないが、暇潰しに直している電子機器に、余りに散見されるので、ブログに書くことにした次第である。
Posted at 2022/06/12 22:06:07 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2022年05月11日 イイね!

ハイマウントLEDブレーキライト(シエンタ81)

ハイマウントLEDブレーキライト(シエンタ81)我が家にはシエンタ(81G)が2台あって、2010年に新車で買ったものと、1年半前に中古で買った2006年式があるが、どちらもハイマウントLEDブレーキライトが駄目になったという良くない実績がある。中古で買った方は、買った時点ですでに光らなくなっていて、その修理記はここの4と5に紹介したとおりである。
https://minkara.carview.co.jp/userid/1275711/car/3028334/6076424/note.aspx

2010年式は最近まで問題無かったが、もしかしてと思い、ドライバーの柄でコンコンと叩いたら、光らなくなり、もう一度叩くと光る問題が発生した。殻割りして、基板を見ると、写真のように、ハンダにも、銅箔にもクラックしている箇所があった。このシエンタの白熱電球はまだどれも新車時のままで、一つも切れていないが、LEDのハイマウントブレーキライトの方が先に駄目になってしまった。

LED自体には問題ないが、ハンダクラックと銅箔のクラックが不点灯問題を引き起こしている。白熱電球に負けるような耐久性では困ったものである。白熱電球のように、バルブだけ交換ということができないようにして、買い替え需要を狙った設計なのかと勘ぐりたくなる。ヒートサイクル試験で確実に分かる問題であり、恣意的だと思うのは私だけであろうか?

私は気楽に殻割りし、機能させることに抵抗がないと言うより、寧ろ、故障解析と対処を楽しんでしまうが、そうでない人が大半であろう。メーカーさんはもう少し、ユーザーのことを考えて車作りをしないと、評判が落ち、客離れが起きてしまうかも。
Posted at 2022/05/12 21:28:26 | コメント(2) | トラックバック(0) | 日記
2022年04月15日 イイね!

車屋さんからSOS ワゴンR始動せず

車屋さんからSOS ワゴンR始動せず近所の車屋さんから、

「6代目ワゴンR(このすぐ下のURLで示すWikipediaの写真のものと同型)のバキュームセンサーと、エアフロを単品チェックしたいが、5Vの電源がないし、電子系部品は苦手なので、助けて欲しい。」
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/0/06/Suzuki_WAGON_R_HYBRID_FX_%28DAA-MH55S%29_front.jpg/420px-Suzuki_WAGON_R_HYBRID_FX_%28DAA-MH55S%29_front.jpg

と連絡があった。

それで、私は1.5Vから16Vまで可変できる安定化電源ユニットを持参して、話を聞くと、

「エラーコードは何もストアーされていないのに、全く始動できない。点火火花も燃料も来ている。入庫した段階では、何とか自走できていたが、ミスファイヤーがひどかった。夜のことだったので、今朝、車をリフトに載せようと、始動を試みたが、セルの音だけで初爆もない。」

と店長さんから言われた。バキュームセンサーと、エアフロをサービスマニュアルに従って、私は調べたが、何ら問題は無かった。

キャニスターラインのパージソレノイドバルブのインマニ側のホースを外し、パーツクリーナーを吹き付けてみたが、即は始動できずだった。しかし、一旦セルモーターを停め、パーツクリーナーの気化を待ち、再度、始動を試みたところ、普通に始動した。でも、エンジンは不安定だった。燃料ポンプが原因かと燃圧を改めて調べたが、問題無かった。

エンジンは明らかにミスファイヤーしていたが、段々と、回転が安定してきた。しかし、アクセルペダルを踏んでも、エンジン回転は殆ど上がろうとしなかった。

排気の臭いを嗅ぐと、幾分、灯油のような臭いがした。

ユーザーに確認したら、給油後、暫く走ったら、エンジンが不調になったとのことだったが、給油時のレシートを見せてもらったら、何と、灯油、18.24Lというものだった。

ユーザーは四捨五入すると、90歳のご老人男性で、最近、認知機能に支障が出てきたとは、奥様の弁であった。でも、ガソリンスタンドで灯油を車に入れようとすると、スタンドの隅の方にある灯油専用の給油機でしかできないはずである。その認識ができないドライバーが車を走らせているとは。

昨年暮れに逆走の老人に私は驚き、クラクションを鳴らしたが、意味をなさず、関連情報URLのような手しか私は打てていない。

今の日本の高齢化社会には、逆走や給油間違いだけでは済まない、大きな問題が潜んでいるように思う。


Posted at 2022/04/15 14:05:24 | コメント(1) | トラックバック(0) | 日記
2021年09月01日 イイね!

みんカラ:モニターキャンペーン【ENEOSデポジットクリーナー】

みんカラ:モニターキャンペーン【ENEOSデポジットクリーナー】Q1. お車はガソリン車ですか?(デポジットクリーナーはガソリンエンジン専用)
回答:はい、Move L175S
Q2. 普段、燃料添加剤を使用されている場合は、その商品名を明記ください
回答:燃料添加剤は使っていないが、ハイオクガソリンを入れている。この車のKF-VEエンジンはオイル上がりが幾らかあり、ハイオクを使うことでレギュラーよりはピストンクラウン部が汚れにくい、と言っても添付写真のレベルが現状である。

この記事は みんカラ:モニターキャンペーン【ENEOSデポジットクリーナー】 について書いています。


※質問項目を変更、削除した場合、応募が無効となる可能性があります。
Posted at 2021/09/01 15:10:01 | コメント(0) | トラックバック(0) | タイアップ企画用

プロフィール

「[整備] #シエンタ サルフェーションの状態変化 https://minkara.carview.co.jp/userid/1275711/car/3028334/8338427/note.aspx
何シテル?   08/18 23:12
古き佳き時代の車が好き。メカは苦手ながら、多くの車屋さんが得意でない電子領域を私はあまり苦にせず、助け合うことで古い車でも何とか維持している。
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2025/8 >>

     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31      

リンク・クリップ

愛車一覧

トヨタ シエンタ トヨタ シエンタ
家族で使っています。
トヨタ セルシオ トヨタ セルシオ
未だに21後期に乗っています。この静かさと乗り心地の良さは素晴らしく、まさに腐っても鯛と ...
ダイハツ ムーヴ ダイハツ ムーヴ
家族が長く乗っています。エンジンはKF-VEの第一世代という初期のもので、ご多分に漏れず ...
スバル R2 スバル R2
この車は会社の先輩経由で5年余り前に転がり込んできましたが、前部と側部を小破していたR2 ...

過去のブログ

2025年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2024年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2023年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2022年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2021年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2020年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2019年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2018年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
ヘルプ利用規約サイトマップ
© LY Corporation