某ディーラーが困っていた
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通信できないのは、ECUに問題があるからで、調べてみたら、通信ラインにリップル電圧がかなり乗っていました。
基板を見ると、ニチコンのPシリーズの電解コンが載っており、目視ではリークは確認できないものの、ESRを調べると、1つが完全に死んでおり、他も高い値を示しました。その死んでいた1つを外したら、写真のように、漏れた液が基板上に固まってあり、テスターリードを基板に近接して当てると、1kΩ前後の値を示しました。
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この電解コンには、第4級アンモニウム塩が使われており、ドライアップが進むに連れ、アルカリ度が上がって、強アルカリとなり、リードを腐食させ、封止ゴムに隙間ができ、やがて液漏れします。漏れた液は銅箔を腐食させ、多層基板の場合は、層間に入り込んで、酷いことにもなったりです。特殊なリードとゴムを使い対策したのがPシリーズのようですが、車のメカ寿命より、短命に終わるようではいけません。
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結局、電解コンは全て交換したことで、通信はできるようになりました。車もちゃんと元気良く走るのですが、アイドリングが変動する問題は解決しきっていません。この原因究明のために、私はすでにある実験をしていました。内容がECUとは全く関係のないことだったので、別に書くことにします。尚、車種も年式も書いていないのは、ある事情からですが、そこはディーラーや車メーカーの名誉のため、秘密です。
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結局、車は完璧に直り、ディーラー責任者はとても感謝してくれました。お礼に廃棄するというバッテリーをもらい、現在、それとアマゾンで買った写真のものを加工し、ソーラーパネルと組み合わせて、ランニングコストゼロでサルフェーションを除去する装置の実験に使っています。バッテリーも只だったので、これが上手く行けば、本当のエコになりそうです。
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