• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+

Yamaeの愛車 [トヨタ カルディナ]

整備手帳

作業日:2019年5月4日

某ディーラーが困っていた

他の整備手帳を見る 他の整備手帳を見る

目的 修理・故障・メンテナンス
作業 DIY
難易度

上級

作業時間 1時間以内
1
「エンジン不調であれこれ手を尽くしたが直りきらず困っている。エラーコードを調べようにも、ECUとスキャナーが通信せずお手上げ。」
という相談が某ディーラーの責任者から私に先日ありました。私はただのDIYerなので、大したことはできないものの、何故か、電子系だけは、多少分かります。以前、Lexus LS400≒セルシオで困っている人が世界の各地にいて、私がちょっとだけお節介したら、大騒ぎとなり、友達のCowboy君がスレッドを立ち上げ、私に加筆してくれというので、書いたのが、
https://www.clublexus.com/forums/ls-1st-and-2nd-gen-1990-2000/656360-all-my-crazy-lexus-issues-solved-ecu-leaking-capacitor.html#post7496907


2
某ディーラーが困っていた
通信できないのは、ECUに問題があるからで、調べてみたら、通信ラインにリップル電圧がかなり乗っていました。

基板を見ると、ニチコンのPシリーズの電解コンが載っており、目視ではリークは確認できないものの、ESRを調べると、1つが完全に死んでおり、他も高い値を示しました。その死んでいた1つを外したら、写真のように、漏れた液が基板上に固まってあり、テスターリードを基板に近接して当てると、1kΩ前後の値を示しました。
3
この電解コンには、第4級アンモニウム塩が使われており、ドライアップが進むに連れ、アルカリ度が上がって、強アルカリとなり、リードを腐食させ、封止ゴムに隙間ができ、やがて液漏れします。漏れた液は銅箔を腐食させ、多層基板の場合は、層間に入り込んで、酷いことにもなったりです。特殊なリードとゴムを使い対策したのがPシリーズのようですが、車のメカ寿命より、短命に終わるようではいけません。
4
結局、電解コンは全て交換したことで、通信はできるようになりました。車もちゃんと元気良く走るのですが、アイドリングが変動する問題は解決しきっていません。この原因究明のために、私はすでにある実験をしていました。内容がECUとは全く関係のないことだったので、別に書くことにします。尚、車種も年式も書いていないのは、ある事情からですが、そこはディーラーや車メーカーの名誉のため、秘密です。
5
某ディーラーが困っていた
結局、車は完璧に直り、ディーラー責任者はとても感謝してくれました。お礼に廃棄するというバッテリーをもらい、現在、それとアマゾンで買った写真のものを加工し、ソーラーパネルと組み合わせて、ランニングコストゼロでサルフェーションを除去する装置の実験に使っています。バッテリーも只だったので、これが上手く行けば、本当のエコになりそうです。

イイね!0件




関連コンテンツ

関連整備ピックアップ

ノーマルタイヤへ交換

難易度:

ハイマウントストップランプ交換

難易度:

ラジエーターキャップ

難易度:

リアの足回り交換

難易度:

RS-R ダウンサス

難易度: ★★

ラバースペーサー(ダウンサス交換後のリア車高アップ狙い)

難易度: ★★

関連リンク

この記事へのコメント

2019年5月5日 8:28
相変わらずさすがです!

うちの車も高走行距離の上、来年20年目を迎えますのでこのようことが起きるのではないか心配です。

 余談ですが、今は常識となった診断機を接続する際のOBD2規格、日本のメーカーは採用が遅く欧州メーカーの早いものは95年頃から既に採用していました。うちの車は97年からようやくOBD2が採用されたのですが、もともとそんな規格が存在しなかった時代に作られた3Sエンジンに、OBD2機能を搭載したわけです。

 ちょうどこの時期に出来たトヨタ車にはちょっとした問題がありまして、ソケット自体はOBD2で汎用の診断機を接続することは問題ないのですが、規格が微妙に違うマルチプレックスOBDというもので、診断機によっては通信エラーが出てしまうのです。

 そこそこちゃんとした診断機だと大丈夫なのですが、中国製の安価な無名の診断機などは即座に通信エラーが出てしまいます。また通信エラーがでなくとも診断項目が限られるなどする場合もあります。

 日本国内においてはおそらく昔ながらのTe1とEを繋ぐ自己診断からそのまま今のOBD2に移行したのだと思いますが、欧州仕様は上記のような時期がありました。
コメントへの返答
2019年5月5日 16:11
OBDIIには北米向けのトヨタ車では1995年から対応していたのに、他地域向けは今世紀に入る辺りまで準拠であって、完全対応ではなかったですね。通信プロコトルが特殊なので、それに対応したスキャナーを用意する必用があります。

電解コンはアレニウス則に従って、温度と時間の積で劣化が進み、やがて駄目になりますが、電解液によっては、それより早く破綻するものがあります。

電解コンの劣化度合いを調べるには、動的にリップル電圧を実測するか、静的にESR(等価内部抵抗)を調べることで、基板から外さなくても分かるので、ちょっとエレキの分かる人なら、簡単に良否判断ができます。

心配なら、予防整備として交換してしまうという手もありますが、静電気や半田ごての操作ミスで別の問題を引き起こしてしまうこともあり、そういう領域もスキルとして重要です。

プロフィール

「[整備] #シエンタ 処分を頼まれたバッテリーを再生してみる https://minkara.carview.co.jp/userid/1275711/car/3028334/7834659/note.aspx
何シテル?   06/16 14:29
古き佳き時代の車が好き。メカは苦手ながら、多くの車屋さんが得意でない電子領域を私はあまり苦にせず、助け合うことで古い車でも何とか維持している。
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

愛車一覧

トヨタ シエンタ トヨタ シエンタ
家族で使っています。
トヨタ セルシオ トヨタ セルシオ
未だに21後期に乗っています。この静かさと乗り心地の良さは素晴らしく、まさに腐っても鯛と ...
スバル R2 スバル R2
この車は会社の先輩経由で5年余り前に転がり込んできましたが、前部と側部を小破していたR2 ...
トヨタ カルディナ トヨタ カルディナ
主に家族がトヨタ カルディナに乗っていますが、メインテナンス役は殆ど私です。 車も私自 ...
ヘルプ利用規約サイトマップ

あなたの愛車、今いくら?

複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!

あなたの愛車、今いくら?
メーカー
モデル
年式
走行距離(km)
© LY Corporation