ステアリングがダル

最近、R2に乗ると、ステアリングの反応が今一だと感ずるようになってきた。ステラと乗り比べると、明らかにR2の方がレスポンスが悪く、オーバーシュートもアンダーシュートも強いと感ずる。この図にあるタイロッド系も、ステアリング機構系も、ロワーアームのボールジョイント等のメカ周りを調べても、ガタも遊びも緩み等も無く、何ら悪いところは見つからなかった。ロアアームもしっかりしており、まだ寿命ではなさそうだった。

ダルと言うのは、具体的にはこういうことで、走行中に少し右寄りに車を動かしたくなって、ステアリングを右に回しても、右に寄らず、さらに回すと、右へ寄り過ぎ、修正しようと、左へ回しても、反応が鈍く、さらに左へ回すと、左に寄り過ぎてしまうという車の動作に遅れが生ずるのである。タイヤのせいかもと思い、ステラとタイヤを入れ替えても、関係無かった。

R2は電気式のパワステなので、電気系に何らかの不具合でもあるのかと私は考えるようになった。電気系は赤字の＊で示すモーターと＃で示すステアリングECUが主たるパーツであり、まずはこれらを調べてみることにした。

モーターやステアリングECUをアクセスするには、この赤矢印で示すビスを外してステアリング機構を覆うアンダーカバーを外す必要があったが、そのことを私は知らず、悪戦苦闘していて、どうにか分かった。そして、次の写真の
ように、両方を露出させることができた。

やっと、モーターとステアリングECUが見えてきた。さあ、これらをR2から外して中を調べてみようとしていたら、ある紡績工場からSOSが入ってきて、
「機械が止まってしまって困り果てている。お願いだから、来て欲しい。日曜なのに、仕事をしなければならない状況の忙しさなので。」
とのことだった。私は織機の専門家でも何でもなく、単なる電子回路屋だが、今の時代、電子制御で動く機械ばかりで、車屋さんばかりでなく、あちこちから呼ばれてばかりだ。
「金儲けでやったら、ぐっと儲かるのに。」
と言われるが、私は専門外のことで、お金を貰っても、後の責任が取れないので、無償でやっているが、私自身の車修理中に呼び出されることが最近やけに増えて来てしまった。

この続きは別途。