ステアリングがダル その2
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織物工場はリミットスイッチが原因だったが、修理して開放されたので続きを書かせてもらう。ステアリングダルの問題はモーター内にブラシ粉が溜まって、余計なカレントパスができ始めているのではないかと、分解してみた。
しかし、この写真のレベルで、特に問題となるような箇所は無かった。
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ステアリングECU側を調べるべく外してみた。
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中はこのようになっていて、QFPパッケージのCPUと思われるICがあり、周りにパワーICを駆動するドライバーICが配置されていた。
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基板の反対側はこのように、日本ケミコン製LXZシリーズの電解コンデンサ1000uF 35Vが2個、モーター駆動電源の出力回路とパラレルに入っていた。この2個の前には白いトロイダルコアを使ったインダクターがあり、電解コンデンサとローパスフィルターというか、リップルフィルターを構成していた。ESRメーターで電解コンデンサーを調べてみようと思ったが、先日、車屋さんに貸し出してしまっていたことを思い出した。
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R2は18.5年22.6万kmを走っており、アレニウス則からも、これらの電解コンデンサは容量低下とESR増大は避けられないだろうから、この際、無条件で交換してしまおうと、パーツボックスを調べた。すると、この写真の1000uF 50Vがあった。よし、これで行こうと交換し始めたが、この50V品は背が高くて、入らないことが分かった。しかし、パーツボックスにあったのは、次の写真のものしかなく、自己責任で使ってみることにした。
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交換後の写真だが、ルビコンのZLHシリーズ 1500uF 25Vを敢えて使ってみた。容量が50%多く、耐圧が10V低いが大丈夫か、と問われそうだが、自分の車に自己責任で使うということで、許してもらおう。とは言うものの、25Vで足りるかどうか、電圧を実測したが、18Vを越えることは無かったので、片目を瞑ってGOしてしまった。また容量が増えてしまっているが、パワーICとの間にトロイダルコアのインダクターが入っており、これで、ピーク電流は制限されるので余り悩まないことにした。
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余談だが、ルビコン社の電解コンデンサには天竜川の伏流水をさらに純水化して使っているそうで、確かに、良い製品も多くあるというのが、私が仕事を通して得た実感である。
私が感じたことをそのまま営業責任者に伝えたことがあったが、ある時、新製品ができたので、その説明会とライン見学会に是非、いらして下さい、という招待状が来た。上司に了解を得て行くことになったが、「行っても良いが、接待は絶対に受けるな。」と言われた。この種の招待は接待が伴うことがあり、ある意味、罠でもあることは、上司も私も十分に承知はしていた。
招待を受けて行ったら、会社創業者の秘密が分かってしまったという落ちがあった。
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