D2/D4兼用のバラストを実測・検証
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
 初級 |
作業時間 |
30分以内 |
1
前の投稿でD2/D4兼用というバラストを使ったが、確かに、D4SのバルブもD2Sのバルブも駆動できた。でも、ジャンクとして買った中国製でもあり、この先、D2Sで使い続けるにはちょっと不安もあった。そこでまず、オシロスコープで電圧と周期を実測してみることにした。
2
電圧を実測するには、ちゃんとした装置が必要だが、そんなものが自宅にあるはずもなく、この写真のように、簡易的な接続をした。また電圧は起動時に2万Vを超えるために、500Vまでしか耐えられないオシロスコープのプローブでは用をなさない。
苦肉の策で、このようにセットした。プローブは、テフロン電線の絶縁皮膜の上から、容量結合で微分電圧を拾うようにした。テフロンを誘電体とする静電容量が何pFかは未明ながら、これでも、ピーク電圧は拾えることは確認した上で3以降の写真は撮った。
3
この写真は、D4S OSRAMのバルブを使ったときの波形である。容量結合のため、微分波形になってしまっているが、電圧のピークは+方向が43V、マイナス方向が45V程である。点灯開始直後はこの半分以下の電圧であったが、1分位で、上記の電圧に収束した。
4
この写真は、D2S PHILIPSのバルブを使ったときの波形である。電圧のピークは+方向が82V、マイナス方向が86V程である。点灯開始直後はこの1/4分以下の電圧であったが、2分位で、上記の電圧に収束した。上の3の時より、電圧がほぼ2倍になり、周期が早くなっている。
5
実際の波形は方形波であることは、点灯中にテフロン電線と、通常の電線の接続部でプロービングして確認はしたが、常にここにプローブを接続することは、安全上の理由から敢えて避けた。
電圧という観点からは、この兼用バラストはD4でもD2でも機能することは確認できた。長期安定性や信頼性については未知であるが、ダイスに実装して、様子を見て行くしかなさそうである。
6
D4Sの暗さ故の車検落ちを苦慮するより、この兼用バラストに長期信頼性があるなら、これと、D2Cか、加工したD2Sを使うことが賢い選択肢になるだろう。DIYが少しできる人なら十分にでき、普段の夜の運転がし易くなり、車検も大丈夫であろう。水銀入りのD1やD2系を使うことは現在、法的に何ら問題はないが、この先、使用禁止になればそれがターミネーションとなる。
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