
登場車種に全く一貫性のない帆世ブログ…
今日はクラシックの域に入りつつあるSL、
R107のお話です。
だんだんと春の陽気になってきて、最近散歩がてら近所の車屋に気になる車を見に行く機会が増えてます。
そこそこの車格 + 低燃費路線で、VWシャランでも見に行こうと思って家を出たものの、足は違う方向へ…
で、見て来たのは、R107 500SLの極上車です。
走行は7万キロを超えてましたが、これオールペン?ってくらい塗装も艶が残ってて、ゴム類や機関系もかなり手が入っており、屋根保管間違いなしの正真正銘の極上車でした。
中古車探しって、実は最初に見た一台が一番程度良かったってケースが結構ありますが、この個体もそんな一台でしょうね!
エコが流行しはじめ、電卓たたいて頭で考えないと魅力がわかんない車ばかりになってるので、久しぶりに純粋に「いいなぁ」って思える車に触れて、なんだかとってもほっとしました C=(^◇^ ;
実は数年前まで全く興味なかった車で、スタイリングもなんか古めかしくて、
好きになれませんでした…
しかし人は変わるもので(オヤジになったのかなぁ…)、
このクラシカルなラインがなんとも魅力的に思えてきました^^
W126やジャガーXJSも年々好きな車になってますね!
程度のいい個体を見かけるとオシャレというか、余裕を感じます☆
現在流通しているR107の多くは86年式以降のいわゆる後期型ですが、
思えばこの車、現役当時からどことなくクラシカルな雰囲気だったと感じます。
メルセデスの中ではモデルライフサイクルが長いSL。
そんな中でも、R107は最長の18年を誇ります。
1971年にデビューし1989年にR129へバトンタッチするまで作られました。
よくヨーロッパ仕様の500SLのほうが、排ガス対策国専用だった560SLよりパワフルと言われます。240馬力対235馬力でスペック上は大差ないですが、500SLのほうが圧縮比が高いんですね^^
※圧縮比とは、シリンダー内燃焼室に吸い込んだ混合気をピストンの上下運動によって、どれだけつぶせるか。圧縮比9.0とすると、9分の1までつぶされるということ。圧縮比を上げる = よりつぶすということなので、バネと一緒でつぶされるほど、点火時の反発(爆発力)が大きく、パワーというかパンチが出るのです!
もっとも今となっては、個体のコンディションのほうがパワーに利いてくると思いますが…
でも、元々R107はスポーツカーとして開発されたとは言いがたいものがあります。
プロムナードカー(死語?)的な車です。
一つ前の縦目SL(W113)から、コードネームを「R」にシフトしたのでスポーツカーになったように一見見えますが(190SLもRですが…)、シャシーは当時の縦目コンパクト(W114)のものがベースです。ただエンジンは、W116、W126と当時のSクラスと同じものが積まれてきました。
ネオクラとして見た場合、耐久力やヤレという意味で、あんまりスポーツカーしていなかったのが吉と出ていると言えます。とんがったところがないので、日ごろのメンテナンスをきちんと行えば、オーバーヒートの心配もなく、特別な対策をガンガンせずとも現代の路上でフツーに乗れるようです。
最終型では、エアバックやABSもついていたり、以外と現代の車してます^^
ただし、パーツはダイムラーが製造中止にしたものもあるみたいで、入手困難パーツは値上がりしているそうです。特に走りに直接関係ないパーツはOEMが少なかったりで、窓枠のパッキンなどは4倍近く値段が跳ね上がったそうです (>_<)
ハードトップがついた状態だったので、20センチ近くはありそうな分厚いドアを金庫のようにガチンと閉めるとクーペ並みの遮音性!
近年のベンツより少し柔らかめのシートと径の大きめのステアリング。ノスタルジックなインパネに往年のジグザグゲート。ハードウェアとしてのいい物感を感じる、なかなかに落ち着く空間であります。
径の大きめのステアリングは、万一パワステが故障した際に、少しでも軽くするための処置だったり、いろんな理屈をコンピューター制御ではなく、ハードで作っているのでいい物感があるのだと思います。
自分が見た個体は250万くらいでしたが、極上モノとなるとこのあたりが、ミニマムラインのようです。ワンオーナーや低走行などの貴重な個体は、もうプラス100万は用意しないとダメみたいですね…
でも、程度のいいものは、これから値段が上がっていくと思われますね!
この前の世代のW113も、その前のR121もそうだったように。
そして、パーツの入手もありますが、やがては縦目W113のようにレストア環境も揃うと思うので、きちんとクラシックになっていく車ではないかと思います。
100のAT O/H+強化が終わると、メンテ代が三桁万円に到達しそうなので(>_<)、当面は100に乗るつもりですが、味わい尽くしたら、次はこんな路線もいいなって思う今日この頃です。
先日発表されたR231もイイクルマなんでしょうけど、R107のような車を日常車として味わっておける時に味わっておきたいって思いますね☆
チューンド100とR107! なんて2台体制も面白いですが、現実なかなかね…
R107については買ったとしても、なるべくノーマルで乗りたい感じがしますね^^
マフラー・ホイールくらいならいいですが、バブルの頃一世を風靡した
キャラットの星型なんか履かせたくなります!