さて、9台目は何にしようか、と候補を考える中…
先日、試乗したAbarth 595 がかなり気になっており、何故気に入っているのか、少し分析してみました。
一番の理由は、フェラーリ355F1に通じる乗り味を感じ、まるで355をそのままスケールダウンしたような雰囲気だったからです^^
最近、特に新車では、Abarthのような運転にのめり込む系の「楽しいクルマ」は減ってきていると感じます…
カイエンは、帆世的には乗っていて「気分のいいクルマ」という位置づけで、楽しいというのとは少し違うと思っています。ドイツ車は「気分のいいクルマ」は多いですが、「楽しいクルマ」というのは少ないと感じます。経験的にはM3くらいかな…
そんなこんなで、帆世の経験の中では「楽しいクルマ」の頂点に位置する355が気になり、少し調べてみました!
355というクルマは、ずっと高値安定していました。
1つ前の348はどちらかというと不人気車…
そして、新しい側の360モデナからは新車価格も上がり、さらに高値へ (>_<)
間に挟まれた355は高値をキープしていたのです!
もちろん、355からパワステが標準となり、F1マチックというセミオートマも載り、デザインもモダナイズされ、乗りやすくなったのも大きいと思います。
そして、音が少し人工的なものの、かなり良かったのです^^
おそらく半数以上の方がマフラー変えられてると思いますが、後期XRになってからは純正でもかなりイイ音だった記憶があります。
フェラーリのエキゾーストノートを「クォ~ン」って書くようになったのは、この355が最初と思いますが、そんな音です^^
そんな355も最終モデルから数えても今年で14年オチ…
新車に近いビカモンは、相変わらず1200万コースですが、順調に距離を重ねたそこそこの個体が500万円台で買えるあたりまで、落ちてきたのです!
数年前からすれば、夢のような話なので、醍醐味シリーズに入れることにしました!
"フェラーリ"という名前から、想像するカタチは世代によって異なるのだと思います。
帆世が最もフェラーリと感じるクルマは、テスタロッサです。特徴的なサイドフィンダクト、1200mmを切る低い車高、トンネルバックのスタイルにリトラのライト。
そして、甲高いエキゾーストノート!
なので、帆世的に355は、最後のフェラーリらしいカッコをしたフェラーリなのです。
エンジン的には、360モデナまでが進化系と言えますが、クルマ的にはモデナで世代が変わったという印象を受けます。430からは、エンジンも新設計のものが積まれ、マフラー変えても音質が少し違い、完全な世代交代って感じします…
V8フェラーリも、モデナからは「速さ」を身につけたのだと感じますが、355のデータはちょっとサバ読んでると思います (^^;;
★V8 3.5L 380ps/8200rpm & 36.7kg-m/5800rpm
★0-100km/h加速 : 4.7秒
★0-400m加速 : 12.9秒
★最高速 : 295km/h
最高速トライはしていないのでわからないですが、加速性能は結構怪しいですね…
4.7秒という数値は、215のCL600の4.8秒に0.1秒勝ってるんですが、CLのほうが明らかに加速鋭かったですからね (^^;;
パワーも実際は320馬力程度と言われてますが、このあたりが妥当かと…
ただ、高回転型なので、力感はないですが、回した時の迫力はあります!
M3のように軽やかに鋭く回るタイプとは違い、もう少し重い感じで、回していくとエンジンが後ろから迫ってくるような迫力があるのです。
回りますが、どこか心もとないところがあって、ずっと回し続けて大丈夫なんだろうか?
って若干の不安は感じましたが (>_<)
スペックから見ると…なところもありますが、実際乗ってしまえば、そんなこと気になりません!
「気持ちよさ」「楽しさ」で乗るクルマですし、今乗っても遅くて困ることはあまりないでしょうし、限界も低くないです。
リア荷重が抜ける下りの高速コーナーは少し神経質な挙動を示し、ちょっと怖かったですが、適度な緊張感があるところも、操る楽しみの1つでプラス要素でしょう!
欲を言えば、パワステはも少し重さとフィールが欲しい気はしますが…
燃費は、↓の感じです。
★欧州複合 : 6.80km/l
★US hwy : 5.53km/l
★US city : 3.83km/l
都内で音を楽しみながら走ると、リッター3キロ台まで落ちます(笑)
高速を150km/h ~ 200km/hくらいで楽しく走るとリッター5キロ台です。
でも、巡航し続けるとリッター7キロ、頑張ればリッター8キロ台まで伸びるようですね!
355…、今ホントに欲しい方にだけオススメします。
これほど、気持ちイイ車はそうないですし、適度な緊張感もあって、運転にのめり込み、やはり楽しいクルマです。
年式的にそろそろネオヴィンテージの域に入りつつありますが、そこもさほど気にする必要はないでしょう…。
実用性を求めて買う車ではないですし、もともとある程度デリケートなクルマとして接しないといけない部分もありますから。
でも、トラブルらしいトラブルも経験しなかったですし、夏場でも水温は上がりますが、オーバーヒートは簡単にはしません。
一般的には後期XRシャシーが推奨されますが、今となってはコンディション重視でしょう。
前期モノでもマフラー変えれば、素晴らしい快音を発します!
最後にF1マチックですが、修理費とクラッチの寿命を考えると、今ならマニュアルにします。
F1マチックはセミオートマというより、クラッチレスマニュアルと言いたくなる感じで、運転感覚はマニュアルです。
355の世代はブリッパーがないのですが、逆にこれがシフトダウンの気持ちよさを倍増させてる気がします^^
F355、この記事書きながら、かな~り欲しくなってます(笑)