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帆世のブログ一覧

2012年04月20日 イイね!

偉大なる不人気車 その④

今週も中部へ出張だったので、新東名を走ってみました!
さすがに新しいだけあって、走りやすい^^

路面の転がり抵抗が少ない感じして静かで、燃費も若干良かった気がします☆
カーブのRや勾配も考えられてるみたいですね。当初の想定速度は何キロなんだろう…

それと標高高いとこ通してるようで、山と雲の中を行く景色も良かったです^^
御殿場から三ケ日まで走りましたが、一箇所最高速トライできそうなストレートもありました☆

さて、今回の一台はそんな新東名では絶対に出会わなそうなクルマです!
不人気車というか、超希少車と言ったほうがいいかもしれないVenturi Atlantiqueです。


Venturi社は、フランスのスポーツカーメーカーで、1984年にMVSとして誕生したのち、改名されました。
ゲームのグランツーリスモにも収録されていたので、名前を聞いたことあるという方もいらっしゃるのでは、と思います。2000年に倒産してしまい、2001年に投資家の手でモナコに本拠を構え、新生Venturiとして復活しましたが、発表されたのはたしかFetishという名のEVスポーツ。ここで紹介するVenturiとは別物と考えて良いかと思います。

今回紹介するのは、第一期Venturiの代表作「Atlantique」です。



Atlantiqueは1991年~2000年まで生産されましたが、メインは1994年のビッグマイナー以降の車と思います。
グレード的にはPSA製の3L V6 NA 210ps/27.8kg-mを積んだAtlantique、
1998年に発表された310馬力の3L V6 ツインターボを積んだAtlantique 300がありました。

性能的にAtlantiqueで0-100km/h: 7.5秒 & 最高速: 230km/h、
Atlantique 300で0-100km/h: 4.9秒 & 最高速: 275km/hでした。

この他にも、ル・マンのホモロゲモデルをベースとした400GTもあり、414馬力の3L V6 ツインターボから0-100km/h: 4.7秒 & 最高速: 291km/hのパフォーマンスをたたき出しました!

スーパーカーの形をしているのに優雅な雰囲気で、内装もフランス仕立てで他のスーパーカーとは一線を化してたんですが、セールス面では振るわず、Atlantiqueシリーズの総生産台数は700台にも満たないと言われています。

数年に一度、シルバーのAtlantiqueの売り物を見かけるので、
国内にも最低一台はあるようです^^ (笑)

その一台がどのような経路で輸入されたのか分かりませんが、
アトランティック商事により正規輸入もされていました!

当時の価格は3L V6の4A/Tモデルで985万円。
なんだか懐かしい響きの学習機能付きA/Tです。

このNAモデルは性能面からいって、光岡オロチのような車と理解すればよいのかと思います。見かけはスーパーカーなのに、中身はさにあらず… 
ここがセールス面の難しさだと思います。

内装はバケットシートながら、高級サルーン的な皮の使い方をしていて、インパネにもウッドが貼られます。低さを除けば、サルーンのようで、スーパーカーのカッコをしたパーソナルクーペってとこでしょうか。

そう見ると、全体に丸み帯びたエクステリアも、なんだか癒し系に見えてきます^^

NAモデルはスーパーカーを感じる動力性能ではないけど、嫌になるほど遅くもない…
走らせたことないですが、数値から想像するにベンツE320とかと同等クラスかと☆


F355に乗ってた時、たま~にこのクルマが無性に欲しくなりました!
355はマフラーも換えてあって、常にハイテンションのミュージック仕様。水温上昇にも影響するので、真夏の渋滞は大丈夫なんだけど、心理的にはあまりよろしくない。疲れてたり深夜だったりで、静かに乗りたい時もある。でもでも、スーパーカーに乗っていたい!!

そんな要件を満たしてくれるのは、この一台だけでした! 
しかも、サルーン的な内装もレザーとウッドの上質仕様!

そして、中長距離を走る機会が増えた今、このクルマの存在価値を見直しています。
スーパーカー系のクルマにまた乗りたい気持ちもありますが、日常的に中長距離走るのはやはり心配… お金ないんで無用な心配な気もしますが…ρ(・ω・、)
今の100は中身はスーパーカーのような雰囲気だけど、ベースがタフなランクルだから中長距離もガンガン乗れるクルマになっている。
これが平べったい本物?のスーパーカーだとなかなかハードルが高い感じがする… 
そこで中身控えめのAtlantique NAモデル☆
2台体制にする手もありますが、中長距離こそメインカーで行きたい!



いずれにせよ、帆世的にはタイミングが合えば、最も欲しいクルマの一台です☆
数年に一度しか国内市場には現れないので、そのタイミングが今後あるのか分かりませんが…
Posted at 2012/04/20 10:50:10 | コメント(0) | トラックバック(0) | 中古車 | クルマ
2012年04月16日 イイね!

偉大なる不人気車 その③

第三段は、クロカン四駆からいきます。

日産サファリ(Y61)です。



輸出用のパトロールではなく、国内向けのサファリです (。-`ω´-)
パトロールはランクルと並び、グローバルベンチマークとなるクルマで、本格使用が見込まれる中東や豪州では一定の地位を築いてますから!

この前の世代のY60は、当時の日本のRVブームに乗っかり少しは売れたと思いますが、Y61はさっぱりで2007年にはついに国内市場から身を引くことになってしまいました。

サファリY60とランクル80の時代は、デザインや雰囲気こそ違えど、共にフレームシャシーにコイルサス、4リッターを超える直6エンジンで、どちらもクロカン車に乗ってるというフィーリングで極端な差は感じませんでした。

しかし、サファリY61とランクル100の時代では、共に目指す方向にGAPが生まれ、出来たクルマにも違いが出始めます。「SUV」という言葉が定着し始めた頃で、ランクル100はエンジンも乗用車と同系列のUZ系V8にし、サスもダブルウィッシュボーンに変更されます。開発段階からLEXUSブランドとしても売ることを想定し、SUVの世界で生きて行くことに決めたように写ります。

対するサファリはわが道を行っていた感じがします。Y61はSUVではなく、クロカン四駆と呼びたくなる乗り物でした。エンジンは、Y60のTB系4.2Lを拡大した4.5L直6(後に4.8Lまで拡大)、コイルサス、パートタイム式四駆と内外装こそ丸くなり、現代化されましたが、中身はY60の正常進化版といった形のものでした。開発では、SUVというより中東や豪州のヘビーデューティー使用を第一に置いていたのだと思います。全く軟弱なニオイがしない、ランドローバーディフェンダーのような車といっていいかもしれません。

ランクル100はずいぶんと乗用車的というかセルシオっぽいですが、サファリY61は相変わらずクロカン車って感じで^^☆
国内で乗るには完全なオーバークオリティーで、そこが魅力であったりします。最近の車で、オーバークオリティーのタフな機械に触れてると感じるものはそう多くないですが、このサファリはそうした贅沢感を味わえます。SUVは逆にそういうタフな無骨なフィーリングを消す味付けにしてる車が多いので、逆にプラスポイントだと感じます!

ランクル100は豪州などのヘビーデューティー使用向けに、フロントにコイルリジットサスを入れ、エンジンもFZJを搭載した105系を出してたくらいですから、国内仕様でいうとサファリのほうが頑丈でしょうし、そうした空間にいる雰囲気は味わえると思います。

W140やR129くらいまでのメルセデスは機械的な良さが色濃く残ると言われ、実際自分もそう感じますが、これはECUによる制御に頼らない分、物理的な部品の精度や耐久性が高いからだと思います。Y61までのサファリには、同じようなことを感じます。

そんなサファリY61も、2010年にはInfiniti QX系とベースを共にするY62型に世代交代しSUVに変わってしまいました。
豪州などでは継続販売されてるようですが、このようなフィーリングの車が今後出てくることもないのでは、と思います。


次の一台はMG ZTです。



この車は、中古車の穴場シリーズで紹介しても良かったのですが、こちらで紹介します。

個人的には「くるま何乗ってるの?」って質問に「MG!」って答えが返ってくると、ちょっと「おっ!」ってなります^^
このZTはRover 75の兄弟車なので、純血のMGではなくローバーグループの車なんですが… MGって響きに独特のものを感じます。

スペック的には0-60mph : 8.9秒、最高速: 216km/h、燃費EU複合モード : 11.05km/L。
エンジンはローバー製のV6 2.5L 177ps/24.5kg-mに、JATCOの5速A/Tの組合わせ。

動力性能的には、先日のRenault Avantimeとタメで、EU複合燃費は全然重いAudi Q7 3.0TFSIとタメ!
本国では260馬力仕様の4.6L V8に5速マニュアルを組み合わせたモデルもありましたが、このV6に関しては、スペックシート上のアピールがあるとはいいがたい車です… 信頼性が高いというわけでもないし…

では、何故紹介するのか…?

それは、Rover 75もそうですが、この年代の車としては英国車濃度が濃いからです!

正規輸入が開始されたのは2004年。
この頃の英国ブランドを考えると、ほとんどがアメリカやドイツの資本下に買収されており、なんというかアメリカ人が考えるアストンやドイツ人が考えるベントレーになっていった感じがする… ジャガーのX350なんかも、アルミ技術による軽量化やシャシーの神様、リチャード・パリージョーンズが仕上げた車として魅力あるものの、英国車的魅力かというとなんか違う気がする… 
英国資本としては最大の生産台数を誇ったTVRもロシア人実業家に買収されたのが2004年。まぁ、TVRはキャラ濃すぎるんで、どこの国で作ってもTVRとも思いますが… (^^;;
ロータスもエンジンは、世界一つまらない車を作れるトヨタ製に…

ってな感じで周りを見渡すと、マイナーになり過ぎないところでは、英国車濃度が濃い~車が以外とない…
ジャストサイズのボディに、なかなかカッコイイデザイン、雰囲気ある内装とくると、この車がクローズアップされるのです!

たしかに、カタログ見て「おっ!」ってなる車ではないんですが、きちんとした世界感を持つ車なので、雰囲気や乗り味が気に入れば、長く乗れる類の乗り物かと思います。
なんというか、このクルマはセダンのようなセダンであるところに好感が持てます。スポーツカーになりたいセダン、クーペになりたいセダン、ミニバンになりたいセダンと少し行き過ぎたクルマが多い中、セダンとしての正しさみたいなものを感じます。そういう意味ではRover 75のほうが上を行きますが、MG ZTもセダンの範囲に留めたスポーツセダンであり、急激に古臭く見えるようになったり、飽きがきたりせずに乗って行けると思うのです。


MGも中国メーカー傘下を転々とし、現在UKで販売されるモデルはわけのわからん中国車とプラットフォーム共有してるので、このZTのような車は、これで最後になってしまうのでは? という印象を受けます。

人気を考えると、今の中古市場よりもさらに安くていい気もしますが、3万キロ以内の個体が100万そこそこで買えたりするので、気に入ったら、なかなか良い買い物かと感じます。自分も結構欲しいです^^
Posted at 2012/04/16 23:28:52 | コメント(1) | トラックバック(0) | 中古車 | クルマ
2012年04月13日 イイね!

偉大なる不人気車 その②

第二弾は、このクルマから!



Renault Avantimeです^^
何度となく買おうと思って、なんか最後の決め手がなくて買えてない車…

コンセプトカーがそのまま市販されちゃいました! みたいなスタイルです☆
屋根付きで、ここまで開放感のある車もそうはないと思います。

一応、クーペ?? らしいですが、ベースは三代目エスパス。
歴代のエスパスはどれもイイクルマなので、そういう意味で悪いはずないんですが…、
逆に言うとエスパスと異なるデザイン、インテリアくらいしか特徴がない…
個人的には、エクステリア・インテリアはかなり好きなんですが、
他が平凡過ぎるところが買えてない理由です。
デザインで買っても、中身はエスパスなので、
嫌にならないという言い方もできると思いますが…

このデザイン上、やたら長くなったドアの開閉幅を抑えるために特徴的なダブルヒンジドアを採用したり、意外と実用性も考えられてます! 
実用を目指した結果、一つの機能デザインが生まれたと言って良さそうですが☆

日本に正規輸入されたのは、210馬力の3.0 V6の5A/Tモデルでしたが、
その他にも2.0L 直4ターボと2.2L ターボディーゼルがありました。
そして、ミッションも5A/Tの他、6M/Tも存在してました。
この時代のV6は、まだ日産VQではなく、ルノー製ユニットになります。

性能的には、
3.0V6 A/Tで、0-60mph : 8.9秒、最高速: 216km/h、燃費EU複合モード : 10.20km/L。
2.0 16V ガソリンターボで、0-60mph : 9.6秒、最高速: 203km/h、燃費EU複合モード : 12.75km/L。
車重は1.8トン弱。同時代のオデッセイプレステージV6あたりといい勝負って感じかと思います。

2001年~2003年の2年間しか生産されておらず、総生産台数はわずか8557台。
先日、取り上げたユーノスコスモより少ないのです。
しかも、こちらは全世界での数字。日本への正規輸入は206台のみです!
生産は、当時のエスパスと同様にマトラ社の工場で行われました。

最近、実はこのクルマが、また少しほしくなってきています^^
それは、主に価格的側面から。新車時の500万という価格は若干う~んでしたが、
今は少し距離の出てる個体であれば、150万くらいで買えたりします!
少し広めのクルマを考えたとき、150万で中古ミニバン買うより、
こちらのほうが優雅なカーライフを送れそうじゃないですか!^^


もう一台は、今回もラグジュアリークーペです、BMWの8シリーズです。
8シリーズ自体、人気車種とは言いがたいですが、ピンポイントで850CSIです!



BMWブランドから販売され、表向きにはMやアルピナの名が入っていないのに、
実は中身は!ってモデルが存在します。
例えば、初代X5の4.6isも、アルピナユニットを搭載してました^^

この850CSIもそんな一台で、M GmbHの手によるモデルです。
それを証拠に搭載されるエンジンは"M"ではなく"S"で始まるS70型。
しかも、このS70ユニット、単なるMエンジンではなく、
あのマクラーレンF1に搭載されたものと同形式なのです!

わりと現実的な話として、6リッター600馬力級のS70を搭載したM8を開発していたというウワサがあります。しかし、こちらのユニットはマクラーレンF1に搭載され、そのディチューン版である5.6リッター380馬力のユニットが850CSIに搭載されました。

しかし、だからと言って魅力がないかというと、全くそんなことはない!

マクラーレンF1を除くと、M GmbHのV12を味わえる唯一のモデルであり、アルピナを合わせても、V12をマニュアルで駆れる唯一のモデルなのです!
850CSIをベースとするアルピナB12 5.7クーペは、電子クラッチを備えたシフトトロニックなる、モンディアルTのバレオマチックみたいなミッションだったと思うんで。
こちらも、Mをチューンしたアルピナとしてレアな上、生産台数も57台と天然記念物級にレアですが…

0-100km/h加速は5秒台後半、ゼロヨン14秒前後、最高速はリミッターで250km/hと、当時としても最速というわけではなかったので、フィーリングで買う車と考えて良いかと思います。位置付け的には、スポーツカーに近いグランドツアラーってとこでしょうか☆

生産台数はわずか1510台!
これは、ディアブロや550マラネロの約半分という数字なのです。
ちなみに、8シリーズ全体では30600台くらいです。これも多いとは言えないですね…

また、国内登録台数も極少数だと思われます。ライバル?のAMG S600C 6.0/7.0の売り物に比べても、中古車市場への登場回数が少ないので、二ケタなのかもしれません。
1680万円という新車価格はFerrari F355やAston Martin DB7の上を行き、
スーパーカーに見えないマニュアルミッションのクーペに、この価格を出す人が少なかったのでしょう… 結構、通なクルマですしね…

今、手に入れるには、出たとこ勝負になってしまうのでは? と思います。
余程酷い状態でない限り、出てきた個体をGETして、コンディションを整えるしかないでしょう…
コンディションにもよりますが、今でも300~400万くらいの個体が多いみたい個体ですね。


スタイル重視であれば、たま~に出てくるワンオーナー低走行の850iを100万そこそこで手に入れるのも面白いかもですね!
時折住宅街で見かける、いかにも2台目3台目として乗ってます! な由緒正しい個体☆

ノーマルのM70 V12ユニットも、オールアルミによる軽量設計、当時としては複雑な制御を満載した意欲作です!
しかし、これが壊れるのです… 制御は基本的にはコンピューターというかソフトウェアの性能で決まるんですが、パソコンで言えばWindows 3.0とかの時代、今の基準で考えると制御内容もしれてるし、ソフト実行面の性能も…。
現代のエンジンは、部品の動きを制御で調整して、負荷や磨耗をある程度調整してるんですが、このあたりも心配ですね…。

魅力は感じますが、CSIのようなスペシャルモデルではないし、実際750で苦労してた人知ってるので、どうしても欲しい人以外には、薦められない世界かもしれません…
Posted at 2012/04/13 04:46:22 | コメント(1) | トラックバック(0) | 中古車 | クルマ
2012年04月07日 イイね!

偉大なる不人気車 その①

中古車の穴場に続くシリーズです。

穴場というには、タマ数が少なすぎたり、価格的な旨みがなかったり…
でも、単なる不人気車で終わらせるのはもったいない… そんなクルマ達について書いてみたいと思います。ほとんどが、個人的に好きなクルマだったりするんですけどね (^^;;


第一回は少し懐かしい時代の日本のクルマ達から。


まず、1台目はLeopard J Ferieです。
輸出用はInfiniti J30で出てた車です。




この車がデビューした時、まだ運転できる年ではなかったです。
でも、何故か日産からも本物感ある高級車が出たんだなぁって思ったことを覚えています。

ベースは当時のY32 セドリック/グロリア。これを熟成し、カリフォルニア日産のデザインスタジオNDIのボディーを被せ、国際仕立てにしたのがJ Ferieなのです。Y32より数段高級に見えるから、不思議です☆

自分的にはこの日本車離れしたリアが落ちたスタイリングはかなりヒットなんですが、これが受けなかったんですね…

顔がブルーバードARXに似て偉そうでないとか、トランクが狭くてゴルフバッグが入らないとか、いろいろと。ま、そんな連中には乗ってほしくないですが、残念ながら購買層のほとんどがそんな連中だったようで… (-_-
メインマーケットはUSで、はじめは国内投入の予定がなかったみたいですから、想定の範囲内なのかもしれませんが…

当時はまだ多くの日本車が運転席エアバッグすらオプションとする中、運転席・助手席エアバッグを標準装備させた最初の日本車だったと思います。操作系のタッチや質感もかなり研究されており、世界を意識し本気で作られた高級車でした。
開発はバブルが弾ける前なので、こうした作り方ができたってのも大きいと思います。
オプションでポルトローナ・フラウのレザーを選べたあたりはバブルの名残です。たしか60万とかでしたが (X_X)

エンジンはこの頃の日産の主流V6 VG30DEと二代目シーマに詰まれたVH41DEです。VH41DEは4.5Lのストローク切ったんで、トルクがないなんて言われましたが、例えばX308 XJ 3.2のV8なんかもストローク切り詰めた高回転V8なので、これはこれでありなんでしょう^^

当時の「間違いだらけの車選び」で徳大寺さんがセルシオに並ぶタッチの良い車とし高評価していたのが印象的です^^


さて、2台目もバブルの偉大なる産物 Eunos Cosmo 20B です。



この車の特徴はなんと言っても、市販車で唯一3ローターエンジンを搭載していることです。そして、当時としては新しい2ステージのシーケンシャルターボ! 
燃費の悪さ世界選手権なんてあったら、優勝候補になれそうな一台です (^^;;

それと、GPSを使ったカーナビを世界で始めて搭載した車だったと思います。タイプEだったかな。デビュー時は、ラグジュアリー仕様のタイプEとスポーツ仕様のタイプSがあったと思います。

トップグレードであるタイプE 20Bの価格は530万円。
車の値段は年々上がってるので、今の感覚だとラグジュアリークーペの価格としては、むしろお買い得にすら思えますが、当時のセルシオの中間グレードと同価格帯、現在のLSを基準に考えると、1000万級の車と考えていいのかもしれません。

このクラスの車としては、少しマニアック過ぎたのかもしれません。
例えば、当時開発が噂されたV12エンジンなどを搭載していたら、また、別の運命を辿ったかもしれません。
昔見に行った印象では、V12というよりモーターのような滑らか系だった記憶があります。メルセデスのV12なんかよりも、回転の上がりが軽い感じがしました^^ 
エキマニ変えてある個体では、抜けのいい、イイ音してました!

ラグジュアリークーペというジャンル自体が、国内で、いや世界的に見ても、そんなに数を捌けるジャンルではないはずです。
メルセデスを見ても、CLクラスが走る実験室の役割を担っているので、そう言っていいと思います。表向きは量産ハイエンドモデルに、新技術を搭載する!ですが、ホントの目的は何か問題があった時のリコール台数を減らすことでしょうから…

そんなこんなで売れなかったわけです。
3ローター車の生産台数は、おそらく4000台にも届いていないのでは? というレベルです。13Bを含めコスモ全体で見ても、8875台です。これは例えば、フェラーリ360モデナ(スパイダーを除くモデナのみです!)とほぼ同じ数字なのです。

オーストラリア製の最高級レザーにミラノ・シンプレス工房によるウッドパネル。インテリアも含め、車全体にお金がかけられていたのです。
従って、この生産台数ではペイしていないでしょう… というか、そもそも530万円でも利益が出ていたか怪しいです…

280ps / 41kgmで車重は1600キロ台。ゼロヨンを13秒台で駆け抜けます。
日本車がボディ剛性と騒ぎ出す前の世代なので、今の基準で見るとボディというか立て付けが緩く、若干不安な気持ちになりますが、ここはあえて足も柔らかいタイプEがオススメと思います。普段はゆったり乗って、ケツを沈めながらの直線加速を楽しむ! そのくらいの乗り方がいいと思います。直線加速なら悔しい思いをすることも滅多にないでしょうから…
もっとも、今乗るにはV8フェラーリ以上のメンテ代の覚悟が必要そうですが (>_<)


さて、3台目もまた別のマニアックさを持ったクーペ、Subaru Alcyone SVXです。
どうもこの時代のメーカー色が色濃く出たクーペは、販売面で苦戦してますね…



この車がデビューしたのはバブル後期の1991年秋。
スポーツカーの世界では、280馬力ウォーズ真っ只中!
1馬力でも多い車、ゼロヨンがコンマ1秒でも速い車が偉かった時代に240馬力NAエンジンは、少し見劣りしました…
それでいて、スープラやフェアレディZも買えてしまいそうな価格帯。ブレークし始めたレガシーの影に隠れて、売れなかったのです (>_<)

もし、ターボつけて280馬力で出していたら、もう少し違った展開だったのかもしれません…

でも、時代に飲まれず、独自の路線を進んだ結果、グランドツアラーとしての素質を感じる車ができたのだと思います。
当時のキャッチコピーは「500 MILES A DAY」だったので、グランドツアラーとして売り出そうとしていたのが伺えます。

水平対向6気筒3.3L NAエンジン、トルク配分式のフルタイム4WD、エクステリアデザインはジョルジェットジュジャーロ!
この3.3LのEJ33型エンジン、ベースはレガシーのEJ22型ではあるものの、SVXで理想とするフィーリングを求めて、あえてNAでこの車のために専用設計されたエンジンです。
この辺りにも、GTとしてもポテンシャルを感じますし、レガシー用4気筒ターボを載せたバージョンを作らなかったあたりにも好感が持てます^^

性能的には、0-100キロ: 7秒台、ゼロヨン: 15秒台、最高速: 240キロ+です。
長距離乗るには、パワーのない車は疲れるし、過敏すぎる車も疲れるしで、ちょうど良い感じですかね…
う~ん、吸排気 + サブコンで2割くらいアップさせたくなりますね (^^;

この頃悪いと言われた燃費は、日本の10・15で8.0km/L、USのCityで6.36km/L・HWで9.78km/L、EU複合で11.48km/L。
よく見てみたら、この時代の車としては車重が1.6トン近くあって、結構重いんですね。

生産台数は24379台。その内、国内で販売されたのは5884台。
これを多いと見るか少ないと見るか… 比較対象が難しいですが、セールス面で失敗したと言われるポルシェ928でも、生涯で60,000台以上が生産され、流通が多いS4以降のモデルだけでも20,000台を超えます。

水平対抗6気筒 + 4WD + ジュジャーロ、この組み合わせを持つのは、後にも先にもSVXだけです。ここまで来たら、インテリアもイタリアン・カロッツェリアにやらせて欲しかった感じはしますね☆

コスモもそうですが。開発者が作りたいものを作ったって感じがしますし、それが許された(そこにお金をかけれた)時代です。
売れることだけを目指して作った車、流行に合わせて作った車は、旬が過ぎれば、色あせて行きます…
しかし、SVXやコスモはセールスや流行ではなく、作りたい車を作った。その結果、今でも色あせない世界観を持っているのだと思います。
SVXについては、コスモのようにメンテで苦労することもないので、全天候型ツアラーとして今でもありな選択肢だと思います!
Posted at 2012/04/07 23:41:35 | コメント(2) | トラックバック(0) | 中古車 | クルマ
2012年03月25日 イイね!

中古車の穴場 その⑤

中古車の穴場シリーズも「その⑤」まできました!
読んでいただいてる方、ありがとうございます☆

今回も趣向を変えて、車両価格ではなく値落ちから穴場車を探します。

まず、1台目はトヨタ・センチュリー現行型です。



センチュリーと言うと、政治家や企業のお偉いさん運搬用で、個人ユーザーが買うイメージのある車ではないですが、彼ら専用にするにはもったいない作りをしています!

生産を担うのは、東富士にある関東自動車工業。トヨタの特装車やカスタムカーなども手がける会社ですが、その一角で多くの部分を熟練の職人さん達により、ハンドメイドされています。大げさに言うと、SZ系の時代のクルー工場に迷い込んだ如く工芸品の世界☆

多くのハンドメイドを伴う生産過程や単一車種専用のV12エンジンを考えると、新車で1000万を超えるプライスタグも消して高くなく感じてしまいますが、そんな車が100万円前後から狙えます。ほとんどが元法人車で走行距離も、10万キロどころか20万キロを超えています。でも、ある程度ガンガン乗るのであれば大丈夫でしょう!

トヨタ車の中で最高品質を誇るのは、このセンチュリーだそうです。
ちなみに、品質順的にはセンチュリー ⇒ セルシオ(LS) ⇒ ランクルとなるそうです。

ちなみに、個人タクシーでセルシオ時代に80万キロくらい走った車がありましたが、エンジンは確かオーバーホールなし、エアサスもミッションもオーバーホールが生涯で2回とかって言ってたはずなので、30万キロは持つみたいですね。もちろんプロですし、使われ方で大きく変わってくるとは思いますが…

人間も生活習慣が変わると急に疲れが出たり、病気になったりしますが、車も同じようでタクシー時代は平気だったのに、自家用に変えて使用パターンが変わった途端に壊れたりするみたいですね… なので、法人時代の同じように、ある程度稼動させるのであれば、20万キロくらいでも問題ないのでは、と思います。
セルシオを越える品質のハズですし…


さて、2台目はベントレーのArnage T です。
個人的に「一生モノ」として欲しいクルマの最右翼です。



3000万円を超える新車価格を考えると、フトーに安い気がします^^
安いと言っても、絶対的には簡単に買える額ではないですが…

中古車業者にも得意・不得意が当然あるわけですが、その辺りが相場形成に大きくかんでいると推測します。不得意とする業者が下取りやらひょんなきっかけで仕入れてしまったとします。在庫抱えてるうちに壊れられても困るし、経費もかかるので、多少安くてもいいから、とっとと売ってしまいたいわけです。そんな業者というか個体が複数あったとします。元々、全国に20台も売り物がないクルマですから、安いクルマが数台出てくると、相場が動きます。専門店もある程度値段を落とさざる得ません。そんなこんなで、今の相場なのではないかと思います。
もちろん、逆もあり得ます。全国に買おうとしてる人が5人いたとすると、相場は上がると思います。

ロールスのシルバーセラフと並び、それぞれVW / BMW傘下に入ってからのモデルですが、シルバーセラフ / アルナージュに関しては、時期的にも買収前に基本的な開発を終えていたという説が有力と考えます。つまり、最後の純血モデルということができると思うのです。まぁ、純血という言葉もある意味いい加減で歴史を遡れば、ロールスとベントレーがバッジエンジニアリングされた車は純血ではないと言うこともできますが… この辺りは年代的なものですし、VW / BMW傘下に入っていなかったらどんなエンジンが載ってたか未知数ですが、レッドレーベル以降のアルナージュは伝統のV8なので、良しとしましょう^^

SZ系も間違いなく名車中の名車ですが、結構アップライトのポジションはなんくなくトラックチックだし、アルナージュのほうが新しい分、自然な感じがします。
パフォーマンス的にもメチャ速なわけでもなく、ドイツ車的な性能ではコンチネンタルGTやフライングスパーに負けますが、このクルマに必要なのは、ヘリテージであり、自分の中で純血と思えるかどうかです。もちろんある程度の性能も必要ですが、あこがれや欲しいという気持ちは、トップを争う性能ではなくヘリテージや世界観が前面に出た車にたいして抱きます。

一生モノとして買うので、長期ローン組んでも欲しいクルマです(*^^*)
ホントに一生モノにするかは所有していく中で考えれば、いい話です(^^;;


さて、も1台は何にしよう…
ビーエム7やアウディA8、ジャガーのXJなんかは、昔ほどではないにせよ、値落ちが比較的激しいですが、穴場というほどではない…
何かスーパーカー系でと思いましたが、新車価格そのものが上がっている… 
それも倍以上に!

F355は出た時たしか1490万でしたが、今の358は3000万オーバー。ディアブロもSVなんかは2200万くらいだったと思いますが、アヴェンタドールは4000万オーバー (>_<)
値段は落ちてるとは思いますが、元が元だけに「!」って感じにならない… 
新しい車が高い分、348/355世代もつられて程度の良い個体は相場が動いていない…


そこで、こんなクルマです。



Dodge RAM SRT-10! シングルキャブ6M/Tのほうです☆
デビュー時は「500」がキーワードでした。500馬力・500lb-ft・500Wのオーディオ!
一言で言うと、バイパーエンジンのラムトラックです。上の2台と比べると値落ち率は低いですが、これが200万円台で買えるのを発見した時は嬉しく思いました!
限定みたいなもんですからね☆

個人的にはこれ、スーパーカーの仲間です!
スーパーカーというからには、エンジンが特別でなくてはいけない!
そして、日常的ではいけない!
さらに、醸し出すオーラがスーパーでなくてはいけない!
2気筒同時爆発のV10搭載だし、スーパーカーに負けないオーラ出てます^^
それに、フルサイズのピックアップトラックという時点で、日本ではある意味スーパーカーだと思います。空荷状態でリアが軽い形状は、それなりに運転に気遣いが必要で、いい意味でフツーではないでしょう。
SRT-10になってからは、結構煮詰められているみたいではありますが。
0-100キロ5.2秒で加速し、最高速は240キロに達します!

この1つ前の型のラムトラックV10もいいですね^^
この頃は、パイパーエンジンを前面に出していなかったですが、十分スーパーな気分を味わえるクルマでした!
たしか埼玉にあるお店が、V10 Runnerだかのサブネームで入れてましたが、スーパートラックと位置づけていたようです。従って、結構新車並行の低走行、程度良い個体が以外と出てきます! 特別なクルマとして買われ維持されてきた証拠です。
速いかと言われる微妙ですが(0-60で7秒台とかのレベル)、タコ足を組んだV10のサウンドは大迫力でした^^

エコやら効率が騒がれる時代、アメリカのメーカーと言えど、デカいエンジン大パワーを前面に出した車は積極的に作れないでしょうから、今のうちに一度乗っておきたいなと! フェラーリやランボと一味違ったスーパー気分が味わえると思います^^

今回はかなり好みで取り上げたところで、おしまいです。
また、次のテーマを考えます!
Posted at 2012/03/25 19:09:52 | コメント(1) | トラックバック(0) | 中古車 | クルマ

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