このクルマも新車価格的には醍醐味シリーズで紹介しようと思いましたが、特別な思いがある一台なので、別枠にしました。
実はContinental Tを見に行くのは、今回で3回目!
3回ともこの世界では聖地ともいうべき某ショップさんです(^^J
面白いもので、数年に一度、距離が飛んでたり、中古並行だったり、価格的においしい物件が現れるのです!
しかし、そうした物件となかなかタイミングが合わない…
クルマとの出会いも、人との出会いも、ドンピシャなタイミングってなかなかないもんです (゚◇゚)~
Continental T は、今の生活パターンには置き場がないと思っていましたが、最近その考えが少し変わってきたのです。
その1つの理由は、100万マイル(160万キロ)走れるというエンジンの耐久性…
クルマの走行距離としては天文学的な数字ですが、はたして本当なのだろうか…
年間3万キロ走ったとしても、50年以上かかる数値です Σ(゚д゚;)
帆世が実世界で知っている最高走行距離は、Tom's仕様のセルシオで個人タクシーをやられていた方の80万キロ。
個人タクシーの方は、BMWもレクサスもベンツも、みなウン十万キロって聞きましたが、みな距離がとても信じられないくらいシャンとしてます。
そう考えると、しかるべきメンテナンスをすると本当なのかもしれない…
そして、もう1つ大事なポイントがあって、きちんとクラシックになれるか? ということです。
ベントレーは現存率8割を誇るブランド。この時代までは、ほぼ例外なくクラシックになる素質を持って生まれてきたのです。
エコカー減税なんてやるんなら、このクルマはリサイクル料を免除にすべし!
エコカーが何度も生まれ変わる間、ずっと行き続けますから!
単に耐久性で考えれば、クルマは何十万キロも走れてしまう…
しかし、例えば30年スパンで考えた時、そこそこのクルマを乗り継ぐよりもContinental Tに乗り続けたほうがお得が気がしてきます。
クルマの維持費で一番デカイのは、日常の維持費よりも結局は売り買い時の消却分。しかも、距離がいってるとそれに比例して価値は落ちる(><)
クラシックになれるクルマなら、きちんと価値が残っているだろうし、クラシックになればなるほど、走行距離など問題ではなくなってくるはず。
そう考えると、急にお得なクルマに思えてくるのです^^
そして、走行距離を気にせず乗れるのは心理的にも大きい!
非常に都合の良いムチャクチャな理屈ですが… m(_ _"m)
次のクルマは節目の10台目☆ o(^o^)y
一生モノにしたいと思うクルマにしようと思うので、こんな考えに到ったのです。
帆世的に、このクルマの魅力は、一生モノにしたいと思わせるところにあり、今回お店の方からお話を聞いていて、その理由がわかりました。
Continental T に限った話ではないですが、多くのクルマとの一番の違いはその生産工程にあり、そこに凄さの源が隠されているのです。
ロールスロイス/ベントレーの中でも特別な位置付けで、コーチビルダーの手によりハンドビルドされているのです。
コーチビルダーとは一言で言ってボディー屋。歴史を振返ると、馬車の時代に行き着くようです。もちろん、この時代には生まれてないのでよく分かりませんが、馬車のボディは基本的にカスタムメイドだったようで、裕福な方々が思い思いの注文をし、コーチビルダーが作っていたようです。
クルマのコーチビルドというと、リムジン化などの特注を指す場合が多いですが、ロールスロイス/ベントレーでは一部のスペシャルモデルをコーチビルドしており、Continental T のボディもContinental R をコーチビルダーの手によりショートホイールベース化、ワイド化して作られたのです。カタログモデルでありながら、一台一台が特注で作られたようなクルマです。
工場の写真を見せていただきましたが、ラインらしきものはなかったです!
しかも、Continental T を手がけるコーチビルダーは世界屈指の「マリナー・パークウッド」!
例えば、ブルネイの王様がコンチネンタルのシューティングブレークを作ってくれ! ってオーダー入れたら、作ってしまう技術力を持った超一流のコーチビルダーなのです。
まぁ、その場合、軽く億単位の請求書が届くでしょうが…
製造過程を知ると、このクルマが4千万級なのも頷けます…
もちろん、最高級のマテリアルが使われてますが、最高のクラフトマンシップを誇る職人さん達の人件費だったんですね (^^;;
すべてにおいて重厚で、質感も今まで触れた車ではNo.1ですが、正直それだけでは4千万の説得力は出ないですからね…
製造過程は必ずしもクルマの性能に直結しない部分かもしれない…
しかし、不思議なもので、Continental T と並ぶと、ドイツメーカーのコスト管理が入ったとは言え、かなりのレベルのマテリアルを使い、ハンドメイド部分も多いアルナージュやシルバーセラフが、どことなく量産車に見えてしまいます…
抽象的な表現ですみませんが、オーラが違うというか…
量産車のニオイが全くしないのです…
実際、アルナージュやシルバーセラフの値落ち率と比べると、Continental T は下げ止まっているので、スペシャルモデルとして認知されているのだと感じます。総生産台数322台、正規輸入数39台のクルマなので、市場価格もあってないようなもんなんですが…
データで語る車ではないですが、一応書いておくと↓の形です(後期モノ)
★6.75L V8ターボ 426ps/4000rpm、89.3kgm/2200rpm
★0-100km/h加速 : 5.8秒
★最高速 : 273km/h
★EU燃費 : 6.38km/L
★US燃費 : 6.38km/L & 4.25km/L
本気で走ったら、現愛車のカイエンターボに追いつけないでしょう…
でも、プレゼンスを保てるだけの速さは身につけていると思います。
燃費は頑張れば、街中リッター5、高速リッター7いくそうです!
このクルマを手に入れることができたら、可能な限り乗り続けると思います。
ホントに一生モノです! 少なくても、そういう意気込みで買いたいクルマです!
355もまた乗りたいですが、スーパーカー系は同じ一生モノでも「一生持っている」という意味に聞こえる…
しかし、Continental T は、「一生乗れる」という意味での一生モノなのです。
クルマにばかりお金を使える状況にないですが、必ず手に入れたい一台です!!