
ブログ更新は追いついてないですが、XJRは距離を伸ばしています!
納車4週間で約3000キロ、高速、都内、郊外、悪天候と走ってみて、少しずつ見えてきました(^^)
メルセデスだと、最初のドライブから帰る頃には、長年乗っているような錯覚を起こすモデルも多いですが、X350はそういう類ではないですね。
しばらく乗って、ようやく馴染んでくる感じがします。
厳密には、性能がそうさせている部分もあります。
視界や車両感覚の掴み易さ、ムラのない操作系やブレーキのコントロール性の高さ。
こうした性能では、メルセデス、ポルシェはやはりトップクラスと感じます。
対するX350は壁のようなダッシュと囲まれ感あるポジション、意外と太いピラー類、少し小さめのミラー類からくる独特の視界、ブレーキやアクセルペダルの制御特性とムラが最初は気になりましたが、少しずつこうした特性や雰囲気に馴染んでいきます。
そして、スムースに走らすためには、、、という感じで、クルマの特性を掴むのが楽しくなり、だんだんとこれじゃないと落ち着かない感じになっていきます(^^)
XJRのブレーキはブレンボなんで効きや質感はいいですが、ショックゼロで停止させるのは、なかなかに難しいです (^^;;
個人的には、こうした腕を少し試されたり、慣れを要する部分があったほうが、面白いですが!
XJRというクルマで最も驚いたのは、ゆっくり走っていると、むやみに飛ばしたくならないことです!
こんなゆったりした気持ちになるスポーツモデルもあるんだぁ、というのはかなり新鮮な感覚です^^
もちろん急いでいる時はクルマがついてきてくれますが!
低めのちょっとだけドロドロ系のサウンドはスポーツモデルであることを感じさせますが、ボリュームは至って静かでスピード感がないのです。
非常にスムースなミッションとギア比も静かさとスピード感のなさに大きく寄与しています(^^)
100キロ1500rpm、130キロ2000rpmで、ゆったり走っていると、タコメーターの針が2000rpmを超えることはまずありません。
乗り始めた頃は、カイエンターボのほうが150キロあたりからの加速がいいと思ってましたが、カイエンが1段キックダウンするところをXJRでは2段キックダウンさせてあげれば、なかなかの加速します!
最近やっと、踏み方が分かってきました!!
もっとも、カイエンは車重や空力を考えると、高速加速が異例に良かった感じはしますが^^
そして、このギアリングは車重の軽さ(1760キロ)と相まって、燃費にも寄与します!
街中中心だとリッター5を割ると思いますが、高速を110-120程度で走ればリッター12弱、130-140でもリッター10に限りなく近い印象です。
燃費計の平均燃費では、最高13.1km/Lまで記録してます。実測では1.0~1.5km/Lくらい落ちますが、エコランせずにこの数値は立派です!
高級の考え方が違うという言い方もできます。
そして、サルーンというセダンとも一味違うカテゴリーが最もしっくりくるクルマであると思います。
ドイツ車だと、高級なクルマ以前に高級な機械としての感動がありますが、XJRはキャラや世界観が前にきている感じがします。
インテリアを例に取ると、第一印象はカイエンと比べて、今一イイモノ感を感じないというものでした (>.<)
ダッシュまで革張りのカイエンやCLエクスクルーシブと比べると、意外にもビニール部分が多く、質感も一歩譲る感じです。
しかし、雰囲気作りの上手さではXJが上手で、例えば、日差しが少し入り込んだ時のウッドの光り方や夜のネオンや室内灯に照らされた時に感じとか、なんとも言えないウットリ系の雰囲気になります。ウットリと言っても、クワトロポルテともまた違います。
クワトロポルテはちょっとエロ入ってるし、音量・音質的にも都内を積極的にシフトしながら走ったら楽しそうですが、長距離走ることが多い自分にはXJの雰囲気のほうが向いてる気がします。
イタリア車だと、むしろ、Lancia Thesisのほうが近い雰囲気かもしれません。
なんというか、ハードウェアやマテリアルとしてのイイモノ感ではなく、雰囲気とか空間作りで高級感を演出している。どこかエキゾティックで、少し得体の知れない感じというか、逆に高級な感じがするから不思議です。
ドアの開け閉めや質感やサウンドチューニングも好みの感じです。
そして、この雰囲気というか、世界観は走りにも言えます。
電子制御であれこれいじれるようになってからのクルマは、スポーツモードで豹変するものが多いですが、XJRはシフトポイントが変わるくらいで、あくまで落ち着きを保ってのスポーティーなのです。
落ち着いてて、どこか優しいオブラートに包まれた感じなので、速さやコーナリング性能をあからさまに感じる場面がないのです。
でも、コーナリングはかなり安定しています。エアサス独自の少し突っ張った硬さはあるものの、ほとんどロールもせず、結構なスピードで入っていっても、平穏なまま曲がっていきます。コーナリング中のクルマからのインフォメーションは思ってたよりも少ないですが、カイエンと比べると室内の荷物が動くことが少ないですし、やはり、重心の低さや車重などの物理慣性には逆らえないと感じます。
そして、自分のは19インチですが、履きこなしが上手い部類と思います。
ネコアシなのかは分かりませんが… (--;;
Dレンジに入れると、自動でパーキングブレーキが解除されるところとか、フォード傘下をなんとなく感じさせますが、ジャガーというキャラ作りには成功していると感じます。と言っても、ジャガーネスがなんなのかよくわかってないので、XJSやXJR-Sなんかも世界も覗いてみたくなります。
それに、フォード傘下といっても、このX350やX-Typeの乗り味を仕上げたのは、当時のカリスマシャシー設計者パリージョーンズ氏なので、フォード傘下がマイナスとは思いません。
そんなわけで、このX350 XJR、今ではかなり気に入っております^^
中古車としてのコストパフォーマンスもかなりのものです!
もちろん、弱い部分もあります。
故障するクルマではなさそうですが、内装の接着系の品質は総じてダメです。
自分のクルマでも、天張りの垂れとグローブボックスの剥がれが起きています。
こういうとここそ、フォード傘下で改善すべきと思いますがね…。
そして、も一つ気がかりなのは、ミッションが少しすべり気味である点です。
2速⇒3速がわずかに滑り出しています。現在の距離が97,000キロくらいですが、この程度の距離でミッションが逝くとも思えないので、ひとまずATF換えて、スラッジ流して様子見かと思います。