
車検を通す予定でも、気になるクルマは見ておいたほうがいいのかな、とここ最近は時間を作っています。
いつもの高速を走りながら、乗り換えた場合のシミュレーションを想像で行ったりすると、意外と数が絞られます。これはありだけど、こっちは高速走行に向かないかなってな感じで。
高速中心の使い方で、そこそこ距離乗れて、趣味性と実用性がバランスされているクルマ。それなりの車格。
もう一台、気になるクルマを見てみました。
Continental GT/Flying SpurはArnageを見た後、少し興味が薄れてしまったので保留です。
そんなわけで見に行ったのは、このクルマ。
Maserati Quattroporte Sport GT Sです。
トルコンオートマ 4.2時代のFlag Shipモデルです。
機関系の大きな違いはミッションだけなので、基本は内外装の違いです。
Sport GT Sはシート表皮やドア、コンソールなどがアルカンターラ張りになるようです。
Exclusiveであることが重要なクルマなので、同じグレードでもいろいろ仕様がありそうですが。。。
で、見てきた個体ですが、キレイです。
相場より少し安めの個体ですが、多くの時間を屋根の下で過ごしてきたように見えます。ただ、ずっと屋根の下にいて走っていないという感じではなく、ある程度ちゃんと走らせていた印象を受けます。自分の使い方からは、ちょうどいい感じの個体です (^^)
乗り込んでみますが、想像よりも3割くらいちゃんとしたクルマです!
アルカンターラの肌触りもいいですし、立て付けや作りもしっかりしています!
ベタ付きは対策が必要だとしても、壊さないように気を遣って触れる感覚ではないです。
Alfa 159を見たときにも思いましたが、2000年中頃からイタリア車はずいぶんと品質が上がりましたね(^^)
これだったら、出張のアシとしても使えるかな、という印象を持ちます。
もっと、心もとない感じかと思ってたので、結構ビックリしました(^^)
エンジンをかけてみますが、アイドリングは静かです。遮音もしっかりしてます。
Sクラスや7シリーズから乗り換えても、違和感は覚えないと思います。
ただし、ブリッピングすると、程よいボリュームのクォーン系の音!!
このクルマのキャラクターが露になります (^^)
お店のご好意で試乗させていただけることに!!
ゆっくり路地を出ますが、引き締まった緊張感があります。
そして、エンジンが静かに主張してます。フェラーリ系のクルマに乗ると思うのですが、エキゾーストノートというより、エンジン自体が存在感を主張している感覚があります。エキゾーストの音は相当作りこんでるはずですが、クルマ全体が発している感覚というか。
大通りに出ますが、1速はなんかセミオートマのように少しギクシャクし、アクセルの踏み方に慣れが必要そうです。
そこからグッと踏み込むと、クォーン音で加速していきます!! 踏みたくなる音です (^^)
特にSportモードにすると、明確にフェラーリが作ったんだなって感じがします(笑)
でも、フェラーリのような全快感はないですね。
巡航時は静かで、踏んだらほど良いボリュームで吼える!
このクルマのキャラクターから、個人的にマフラーはノーマルでいいかなって感じがします。
そして、あまりスピード感はないです。結構重厚で重心も低く、ロードホルディングが高く路面に吸い付いてる感じがするので、スタビリティの高さもありますが、全体に、加速時の演出が大きいクルマよりも、無機質なクルマのほうが速さは感じる印象があります。
もう1つ関心したのは、ブレーキのコントロール性の高さです! 違和感なくキレイに止めれる良くできたコントロール性です!
高級車に乗ってる感じしますし、想像以上に良くできてますが、マセラティはやっぱりフェラーリになっちゃったのねって印象を持ちました。Biturboの乗り味とはお別れして、フェラーリが大人のための作ったスポーツサルーンって考えると、いろいろしっくりきます。昔のロワイヤルがどんなクルマだったのか分かりませんが、ひょっとすると、その現代的解釈なのかもしれません。
日常的にフェラーリに乗りたい、少し落ち着いたクルマがいいけどフェラーリは忘れられない、この味付けは上手いなって思います!
Arnageほど強烈ではないものの、このクルマもかなり気に入りました(^^)
トルコンオートマの個体もタイミングバリエーターとかお約束はあるようで、少し慎重になる必要がありそうですけどね。
しかし、これを買おうとすると、ユーコンに
こんなのとか、

こんなのが、

インストールできるわけで、なかなかに悩ましいです(>.<)
脚は仕上げてあるので、500馬力は行けるでしょうからね!
パスタとハンバーガー、どっちが食べたいか?
CantiとNapa Valley、どっちが飲みたいか?
その時々で変わりますよね。。。
クルマを見に行った帰り、ユーコンを運転していると、やっぱりいいな、と思ったり。。。
他にも何台が調べましたが、ハマーH2、Arnage、5代目Quattroporteの3台が自分の中ではファイナリストです。
ハマーH2、Arnage、5代目Quattroporteは、それぞれに個性的で今後は作られないような種類のクルマという点では共通していると思います。マークしている個体は何台かあるものの、ユーコンも気に入っているし、いつどれに乗り換えるかは分からないですが、中古とは言え、エコ優先の時代に悩めるクルマがあることを嬉しく思います。