
久々に新車に試乗する機会がありました。
乗ってきたのは、Alfa Romeo Giulia Super。
と言っても、自分のクルマとしてではなく、検討中の友人に付き合っての試乗です。写真は昨年末に帆世が見てきた時のもので、Veloceです。後ろにチラッと写ってる白いのがSuperで、今回の試乗車も同じ白Super。
昨年のデビュー時に見に行ったくらいですから、帆世的にも興味のあるクルマ。海外ですが、Quadrifoglioを買った仲間もいるので、周りでも増え始めてきています。
Dセグのセダンとしては、かなりクイックなハンドリングとの前評判。
はたして???
走り出しの印象は、最近のクルマにありがちなよく出来ている反面、あまり個性や国籍を感じないというもの。そして、変速フィールが何かに似ているように感じる、、、同一ミッションを積む現行3シリーズF20です。エキゾーストも吠えないので、目隠ししてフツーに走るだけなら、F20と言ってしまうかもしれません。。。 ゆっくりフツーに走っていると、どこかが主張しているわけでもないので、F20に近いフィーリングなのです。ポジションはF20より若干スポーツよりな印象ですけどね。
アクセル、ブレーキに対するフィールが少し突発と思っていたら、dynamicモードに入ってました (^^;;
normalモードに戻すと、街中はだいぶ乗りやすくなります。同門のGiuliettaやMitoと比べるとターボラグも制御も穏やか(^^) Giuliettaもそうですが、ステアリング、アクセル、ブレーキに今ひとつダイレクト感を感じない。電制のフィールなんですかね。。。 でも、Giulietta同様、このクルマも飛ばすとピントが合ってきます‼️ 飛ばすと、ちょうど良く感じるようになって来ます(^^)
ブレーキのタッチはCクラスのレベルには及ばないですね。。。 効きますが、キレイに止めるのに少し気使います。それにしても、エキマニもリアマフラーも全く吠えない。。。 最近乗ったFCA車で一番静かです(>.<)
残念ながら、ここはAlfaに乗ってることを忘れさせるポイントでもあります。ま、換えてしまえばいいだけの話ですが(^^)
そして、ハンドリング。
街中を走ってる限り、極端にクイックとも感じませんが、Lock to Lockが小さいのは分かります。感覚的にハマーの半分切れば曲がっちゃうので、これは楽ですね。そして、フィールはそこまで豊富ではないですが正確。ステアリングフィールと正確さ、インフォメーションの伝え方はメルセデスのほうが良く出来てる気しますが、Giuliaのほうが飛ばす向きですね‼️ 街中をジグザグして飛ばしても全然ついて来ます。リアのグリップも高い‼️ というか、こーゆー走り方をして生きてくる✨✨ 地味に見えて、リアは意外と太い255タイヤなんですね。制限速度の倍程度だったら、何の問題もなくスラロームできます‼️ 幅も1865mmしかないので、はたから見たら暴走車な走りを何も躊躇せずできてしまいます。楽だし安心感高い(^^)
この辺りは、やはり、Alfa Romeoならではですね。Cより3よりしっくりきます(^^)
加速も悪くないです。0-60mph加速は6.4秒で、パーシャルスロットルへの反応もなかなか良くて自然。200馬力330Nmで車重1.5トン切ってるかと思ったら、意外とあって1590キロ。でも、クルマが軽く感じます(^^)
そして、エキゾーストは静かですが、この2L直4はヤな音しないです‼️
剛性も十分だし、リアルウッドをあしらった内装もなかなか。Harman/Kardonのオーディオもズンズン言わないものの、軽い感じのこのクラスのクルマにある感じの聴きやすいサウンド。
フツーに乗るにはいいクルマだと思いますし、サイズ的な取り回しもちょうど良い。これだったら、ネガもないし、安心して人に薦められます。159が出た時もドイツ車のようになったなぁって思いましたが、このGiuliaも現行フェーズのドイツ車のようです。
でも、欲しいかと言われると少し考えてしまう。。。
Alfa Romeoって156くらいまでは、デザイン、生き物のようなエンジン、吠えるエキゾースト、クイックなハンドリングと官能性能は高いんだけど、ボディが少し緩くて、作りもドイツレベルには及んでなくて、ある程度好きじゃないと乗れない類のクルマだったと思います。
ネガの部分がなくなり、乗ってて怪しさみたいなものは感じなくなった反面、官能性能も薄れている、というか、ハンドリングに絞られてしまった。デザインもなかなか凝ってはいますが、かつてほどにインパクトがあるものではない。マーケットシェアを取りに行かないといけない車種なので、メーカーとしても、クルマ作りがこっち方面へ行くのは必然。前にMaserati Ghibli Sを試乗した時も同じものを感じました。
だいぶ角が取れたと言っても、相対的にはキャラが強い部類なので、これはもう時代というしかありません。
維持もしやすくなり、実用車として考えると、クルマによって受ける制限もないので、メリットという考え方もできますが。同じAlfaでも4Cのような趣味車ならともかく、Giulia、それもSuperは実用車ですからね。
このクルマが500万円台で買えるというのは、現代においてはお買い得な気がします。あらゆるクルマの値段がだいぶ上がってしまった今、500万円台は高いとは言えないレンジになってしまいましたからね。。。
紺外装にクリーム系の内装とかだと高級感ありますし、薄れたとは言えドイツ勢にはない色気もありますし、アリだと思います (^^)
Alfaも刺激が欲しければ、Quadrifoglioか4Cを買ってください、ということなのでしょう。そこまで行かずとも、この1つ上のVeloceも気になるところ。近々、Veloceにも試乗できるかもしれません‼️
クルマは唯一刺激を求めてこれたもので、刺激が強いことがデフォルトになってますが、そうゆうクルマは往々にして維持費も高く、色々と我慢ポイントも多い。。。
我慢ポイントに疲れることもあるので、次はGiuliaのように少しだけ刺激があって、我慢ポイントはほとんどないポジショニングのクルマもいいのかなって考えさせられます。
SUVでそこへ行くとStelvioなので、このクルマもいずれ見てみたいと思います。Giuliaの出来から大方の想像はつきますが、きっと、いいクルマな気がします (^^)
それにしても、最近のMaserati、Alfa Romeo共々、なかなか上手いとこをついてる感じがします。Stelvio QuadrifoglioとMaserati Levanteは金額的には近いとこにくるので、ここは悩みそうですが。それと方向性は違いますが、カタログモデルが出たDS7 Cross Backも色気あって気になってます (^^)
Posted at 2018/07/19 22:10:24 | |
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