ここ数日、体調を崩し大人しくしているホセです。
そんな時は(そんな時じゃなくても?) 大人しくネット見てるわけですが…
今回は日頃の趣味と言っても良い中古車検索のお話です^^
中古車市場には、需供のバランスがはっきりと表れ、時よりこんな車がこんな値段で?ってグラっときそうになる車と出会います!
でも、対外そういう車は俗に言う不人気車で、下手に買うとリセールに泣くことに…
なんで、元値も小さく二ケタ万円物件が興味の中心なわけですが…
二ケタ万円でも意外と面白い車に遭遇し、画面越しの出会いに嬉しくなったりします^^
さて、今日は最近出会ったそんな車達について、書いてみたいと思います。
ブログで書いている以上、極端な過走行、故障率、気難しさを誇る車は避けます。
それから、乗って不幸になる車ももちろん出しません…
あ、今回はオークションの有効活用とか下取りミニマム・マージンで二ケタ万円達成!
とかの裏技抜きでいきます!
傾向としては、デカ目のFFセダンに多いようです。
1台目はトヨタ・ウィンダム(三代目)
三代目ウィンダムと聞いて、パッと形を思いつく方は結構なマニアかもしれません!
それくらい見かけない車だと思います。
輸出用はES300としてLEXUSブランドから出ており、ある意味、一番日本車離れした日本車かもしれません。
ベンツなんかもそうですが、同じトヨタの3リッターでも、これがクラウンとかだと妙にヒエラルキーが気になります。新型と旧型、排気量の違い、グレードの違い、無意識のうちにどこか張り合っていてキリがない…
でも、ウィンダムは不思議とそういうことが気にならず、大らかな気分になれる。
なかなかないですよ、こういう車!
そう思うと、全体的にくどくないというか、控えめなデザインも悪くなく見えてきます☆
エンブレム類とハンドルをLEXUS仕様にしたら、あまり見かけない車なんで多くの人がLEXUSと信じるでしょう!
しかし、新車でこの車を買った人達ってどんな人達なんでしょう…
さて、ここからは輸入車です。
まずは、Peugeot 607。
スペックはウィンダムと大きく変わらないですが、本国では公用車や社用車ユースも多いみたいなので、日本でいうセンチュリーのようなイメージなのかもしれません。あくまで、イメージだけですよ^^
ブルーのボディーにタンレザーなんて、結構「おっ!」って思います。
実車は程よく滑らかに見えて、ボディの面の使い方というかデザインは上手いですよね☆
内装は当時の220Sクラスと同じデザイナーだったと思うので、空間の捉え方がなんとなく似てます。
性能は0-60mph : 9.6sec、最高速231km/h、欧州複合燃費 : 11.4km/L。
平凡と言えば平凡な車ですが、相対的に程度のいい車が多い気がします。
新車価格500万以上。新車で買ったオーナーさん達はPSA関係者でない限り、これが欲しくて買ってるでしょうから、大事にされた個体が多いってことですかね。
でも、これに乗ってたら少しシャレた生活してみたくなったり、
どっかが飛びぬけてない分、逆に飽きがこないのかもしれません。
ただ、この時代のPSA車はそれなりに当たり外れがあると思うので、そこは嗅ぎ別ける必要がありそうですね^^ 怪しい雰囲気を感じたら、やめときましょう…
続いては、先代のFORD MONDEO (MKIII)です。
この車の売りはハンドリング、シャシー性能だと思います。
当時の欧州フォードの開発担当副社長のリチャード・パリー=ジョーンズ氏の作品です。
この方、シャシー系のエンジニア出身のようですが、神様のような人です。
ハンドリング、シャシー性能の神様です。
自動車メーカーには、世に名前が出てるかは別に、時たま彼のような神様が存在します。
一見何の変哲もない実用車でありながら、神様仕立ての奥の深さが味わえる! 希少な存在だと思います。
ST220なんて、スポーツグレードも存在し、一定の人気を保っているようですが、こちらはそれなりに安定相場です。そういった意味で、500Eが一定のポジションを築いているW124と近いのかもしれません。
さて、最後はキャデラック・コンコースとリンカーン・コンチネンタルです。
どの個体でも言いとは言いません。
見るからに怪しい個体に混じって、時たま、ワンオーナーの低走行ディーラー車が現れます。しかも、怪しい個体とそう大きく変わらない値段で…
狙うは、そんな掘り出し物のみです。
この2車、新車価格で200万近い差がありましたが、内容的にもそのくらいの差がある印象は受けます。
リンカーンは、後期モノになってアメリカ的立派な形になり、今見てもなかなかの風格を感じます。でも、ある意味ハッタリな車で、中身はV8のトーラスとでもいいましょうか…
けなしてるわけじゃないですが、2000年初期くらいのリンカーンって、フォードのベース車に、よりパワフルなエンジン、アメリカ的立派なスタイリング、本皮シートとウッドパネルを与えたものが多い気がします。
でも、プラスチックも革も…車としての質感は上がっていない… みたいな (-_-);;
対するキャデラックは、ノーススターと呼ばれる技術で頭1つ出ていたと感じます。
これは、エンジン技術というよりも統合制御技術です。GMは昔からキャデラックを技術のマスターピースにしようとする傾向があります。
現代の車は、エンジンやらシャシーやらボディーやらブレーキやらステアリングやらの車両のあちこちに詰まれたセンサーやコンピューターが車の状態を把握し、なんかあったら、コンピューター達が協調して車の姿勢を戻そうと頑張ります。
一言で言うと、ノーススターはこの手のシステムの出始めのものです。
今やこの手のシステムの開発は、多くの部分をコンピューター上のシミュレーションで開発できるようになりましたが、この当時は今と事情が違う。お金のかかる実車テストの繰返し。それに何より新技術の量産化にはお金がかかるものです…
初期評判落としたら、投資が無駄になりますからね…
このあたりに、GMの本気を感じます。
技術的にはハイライトが多いですが、フィーリングの面でキャデラック・コンコースとリンカーン・コンチネンタルが大きく変わるとは思えません。
両車とも、いかにも電制利いてます!な軽い操作系。ハンドルに手をパーにして添えてる人いますが、あれやりたくなる感じと言えばいいでしょうか。
それにアメ車の常で、高速をゆるゆる走ると燃費がいいのです^^
ハイギアードと低速トルクの組合せは、フツーにリッター10キロ以上走ってみたりします!
それでいて、7秒前後で100キロまで加速し、最高速も200キロを超える。
クロかダークチェリー外装にオフホワイト内装の前期コンコースなんて出てきたら、結構気になります!
走りのレベルでは、後のドゥビルのほうが煮詰まったようですが、ここはフリートウッドにも通じるいかにもなスタイルの前期狙いです。
あの形でケツ沈めて、豪快に加速していく! 自分的にはキャデラックを感じます^^
内装はベロアのほうがいいですね! この時代のアメ車は革シートが弱い、というか革シートに塗られた塗料のヒビ割れがあっという間に来るので、
丁寧に乗られた車でも、シートは塗り前提で考えたほうが良いのかもしれません。
今回取り上げた車は好きな車中心で、条件に合う車は他にもいろいろありますが、こう並べて見ると、セダンはやっぱり人気ないんだなぁ…って思います。
売れてるのって一部の定番モデルのみ… でも、その現状が、このようなグラッとくるマーケットを作ってるわけでもあります^^