第2回目は帆世も元オーナーであるC215 CL600です。
形式215376、5.5L V12 BiTurbo 限定です!
どうも日本では、パーソナルクーペやラグジュアリークーペばダメですね…
中途半端と捉えられるんですかね…
そんな中でもCLは健闘しているほうだとは思いますが…
オークション相場を見ると、評価4.5点の5万キロ以下の個体に100万円台で乗り出せそうな勢いの安さです…
新車価格は1630万なので、10年経たずして1/10以下 (>.<)
実勢価格はも少し安かったかもしれませんが、この相場には少し寂しさを感じます…
CLクラス、それ以前のSクラスクーペの頃から、メルセデスの通常ラインアップのフラッグシップでした。
そして、メルセデスがブランドだなぁ、と思うのは、いつの時代もこのモデルをフラッグシップとして、きちんと作ってきたことです☆
国産某メーカーのように、数が出ないからと言って、開発費を抑えてフラッグシップを格下モデルの化粧違いにするような手抜きは一度たりともしていない!
むしろ、CLクラス / Sクラスクーペは新技術を投入した意欲作であり続けています!
最も実際のところは、リコールのリスクの高い新技術は数の出ないモデルに載せたいというのが本音でしょうが…
ま、この話は置いておきましょう^^
この215 CL600後期の最大の魅力は500馬力 / 81.6kg-mを発揮するエンジンにあります!
215前期モノの600は、V12ながら気筒休止システムを搭載するなど、どちらかというと環境・燃費方向を向いていました。220/215自体が140の反省を受けて環境指向だったので、この部分は致し方ないとしても、問題は信頼性にありました。
ハッキリ言ってハズレのエンジンです!
片バンク死んでCL300?になることもあるようなので、前期モノはオススメしません!
前期モノに平和に乗られている方は、強運の持ち主と感じます!
メルセデスはLセグメントと言えど、環境指向に向うと考えていたのでしょう…
しかし、読みが早すぎたというか、時代は少し違う方向に向っていました。パワーです!!
出遅れたメルセデスは、新開発のV12をツインターボ化し、500馬力の大台に乗せてきた!
一気にベンツをトップに踊りださせたのです!!
なんか意地を感じますし、こういうところがなんとも好きです^^
車重は2トンを越えてますが、500馬力 / 81.6kg-mなので速いです!
0-100キロ加速4.8秒。ただ踏むだけで、顔色1つ変えずに突進していくので、不気味さを感じる速さです☆
Super V8のところにも書きましたが、あまりに冷静なまま速いので、凄みを感じるのです!
220キロくらいから少し重さを感じましたが、リミッター外せば300キロに届きそうな勢いでした^^
速さについては、この時代にある程度確立されたと感じます。
現行モデルは、517馬力 / 84.6kg-mで、0-100キロ加速は4.6秒。最高速はリミッター250キロ。体感上は大きな差は感じないでしょうし、環境指向に向う今、今後のモデルが600馬力、700馬力とパワー路線を進み続けるとも思えません。
ABCエアサスも満足な出来です☆
ほとんどロールせず安定性も良かったし、自分のはブラバス19インチ履いて車高落としてましたが、路面からのあたりも上手く吸収していました。
この乗り心地も、空間移動系の乗り味に一役買っています。
そして、ブレーキのコントロール性が素晴らしく高く正確です。
効きという意味では、フロントの重さを感じなくはないですが、ペダルの踏み加減に忠実に止まります。カイエンや100のブレンボも素晴らしい性能ですが、コントロール性はCLのほうが上だったかもしれません。
スポーツカーではないですが、何事もなくかなりのレベルの走りができてしまいます^^
それでいて、全体的な操作系のタッチがやさしいというか、まろやかで、エンジンもクリーミーに感じます。
味付けはまぎれもなくメルセデスです☆
S600の2ドア版という見方もあるようですが、実際に乗ると結構違います!
S600ロングはなんとなく間延びした感じがしますが、CLは一体感を感じます☆
人馬一体というのとは違いますが、少なくともクルマに乗せられてる感じではなかったです。
ステアリングもちょうど良く正確でクルマを運転してる感覚がちゃんとあります☆
燃費は正直期待できません。
このクルマでは、高速長距離はほとんど走らなかったので、高速燃費がどこまで伸びるか不明ですが、都内を走るとリッター3キロ台からなかなか抜け出せなかったです… 踏んじゃいますしね…
データ的には↓の感じです。
◇欧州複合モード : 8.08km/L
◇US hwy : 7.23km/L / US city : 5.10km/L
◇JP 10・15 : 5.4km/L
正直なところ、メルセデスは故障が少ないとは言いがたい部分がありますし、燃費も燃費なので、維持費はかかるかもしれません。
ちなみに、帆世号で起きたトラブルはリアウィンドウのレギュレーターモーター故障、ボンネットのバネパーツのはずれ、ナビ画面が消えるなど。
もっとも、この純正ナビは期待しないほうがいいですが…
運転してるとキング感があるというか、なんか自分が強くなったような気分になるクルマですし、V12はセルモーターが独特の音するので、エンジンかけるたびにV12買ったんだぁって満足感が味わえます!
満足度が非常に高いクルマであることは間違いないと思います(*^^*)
写真は帆世号を委託販売していたときのものです。
印象の良かったお店なので、加工せずに載せておきます☆
