
占うと言うと大げさですが、お正月は普段よりも時間があるので、いろいろと情報収集、というか相場巡りしてみました。昨年はXJRの車検が2月だったのであまりできなかったですが、今年はユーコン車検が11月なので、大まかなタイミングを探ってみました。
夢見る新年! ハイエンドモデル中心です!
新車、中古車、パーツ、特に輸入車は、金額を一番左右するのが為替相場だと考えます。日本車も全く無関係というわけではなく、輸入車ほどでないにしろ、多少は引っ張られます。今年円高に向かうのか、円安が続くのか、によって結構変わってくるのです。
自分は経済の専門家ではないので詳しいことは分からないですが、今年は円高方向に向かうと考えます。
クルマの場合、大きいイベントはエコカー減税の廃止と消費税引き上げでしょう。いずれも来年4月予定なので、今年は直接のインパクトがないですが、消費が冷え込むファクターが控えているのは明白です。住宅なんかは、引渡し時の税率が左右することから、今年の10月頃までが駆け込みのようです。
これだけだと、為替と関係ないように見えますが、日本経済は安定しているように思われているようで、日経平均とにらめっこしながら、日本株と日本円の間を行き来している投資家の方が一定数いるように見えます。この人たちは、日本株が下落すると見ると、株を売り、通貨である円を買います。円が買われると円高を向きます。投資家の方々には、減税策や消費税なんて織込み済みなんでしょうが、この中で売り買いする層が一定数いるとすると、為替相場が動くことになると考えます。こう考えると、今年は円高に向かう要素のほうが多く思えるのです。
では、新車並行車を買うケースで見てみます。
気になっているGrand Cherokee Trackhawk Hellcat。
このクルマがオプション込みで$90,000くらいになったとしましょう。

為替レートが$1/\120から$1/\115になったとすると、\10,800,000から\10,350,000になり、\450,000安くなります。実際には、日本へクルマを持ってくる際にドルで払う必要がある経費もいくつかあるので、50万くらい変わります。ラフに言うと、このクラスのクルマをUSから個人に近い形で持ってこようとすると、1ドルあたり1円円高を向くごとに、10万くらい安くなることになります。
Trackhawkの場合、2017年モデルからなので、デビューが秋頃でデリバリーが来年になると思われ、消費税引き上げ時期とかぶりそうですが、為替を優先すべきと思います。
ユーコンにスーパーチャージャーを入れる計画も、同じ理屈で円高になってからパーツ手配と思っています。$10,000くらいのパーツでも為替が10円動いたとすると、支払額が1割くらい変わり、金額に響きますからね。。。
逆に今の今はどうなのかと言うと、趣味性の高いクルマを中心に円安ならではの相場が展開されているように見えます。
このお正月見てて感じたのはフェラーリ、ランボルギーニの「ASK」が増えたことです。
15~20年くらい前のスーパーカー系のクルマで、「ASK」はまず値段が上がっていると考えていいと思います。
ここ数ヶ月で目に見えて上がったなぁと考えるのは、フェラーリ456と550/575マラネロ。
大半がASKになってますが、プライスタグがついている個体から、上がっていると感じます。
実は2年近く前に水色の1996年式456GT 6M/T 走行2万キロ台を見に行きましたが、コンディションも結構良く、メンテ入れても500万円台だった記憶があります。このような個体も今や700万円台中盤まで上がってきている感じがします。このクルマも「あの時、買っておけば系」でしたね。。。
まぁ、あの時はいろいろ事情があり、フェラーリを買ったらマズそうだったので、諦めたのですが。。。
この個体を当時のユーロレートに換算すると、約39,000ユーロ。
これでも、当時の欧州相場からみると十分に安いですが、オークション落札額はおそらく300万前後だったのでしょう。欧州に持っていっても利益が出る値段かと思います。彼らから見ると、かなりローマイルでしょうし。
そんな456ですが、今の相場がどうなっているか、少し見てみましたが、
'01 456MGTA 9.0万キロ 920万 イギリス
'99 456MGTA 1.5万キロ 820万 アメリカ
'01 456MGTA 2.4万キロ 610万 ドイツ
'04 456MGT 1.3万キロ 730万 ドイツ
金額的に安めのサンプルを引っ張りましたが、日本はドイツといい勝負になった感じがします。
イギリスは右ハンが絶対で、アメリカは輸入の関税が高いんで、それぞれ独自相場と思いますんで、ドイツの相場がキーかと思います。ユーロは少し安くなってきているので、456も上がるとこまで上がったのかな、という気がします。
空冷911やフェラーリ・ランボの90年代までのV12ミッドシップモデルやスペリチアーレに続き、456/マラネロも結構上がりました。モンディアルや348も少し上昇しているので、フェラーリやランボに関しては全滅に近い状態と思います。
絶版車は増えることはないですし、イイ個体は国際相場が形成されていくのかもしれません。
逆に今買いのクルマ、というか、今後上がる可能性もあるが、今はフツーに買えるクルマはあるんでしょうか??
投機目的ということではなく、上がってない状態で買えるチャンスという目で見ています。
これがあります!!
英国方面に。。。
初代レインジローバー、先代XJRに乗ってた身から言うと、英国車って独特のヒューマニティーがあって、どこか暖かくてダンディでいいんですけどね。
なんかドイツやイタリアの影に隠れがちです。。。
実際のところは、陰に隠れてるというよりも、台数が圧倒的に少ないんで、海外に流れても目立たないだけと思いますけどね。
そんなクルマを何台かこっそり? 紹介します。
まずは、Aston Martin DB7 Vantage Volante。
12発のオープンのほうです。
Coupeのほうですが、自分も親も買おうと思ったことがあり、何台か見ましたが、いいクルマです!
流れるラインのスタイリングに、クルー時代のベントレーとロールスの次に豪華というか、いい皮と思わせるインテリア。独特のちょうどいいボリュームのエキゾーストノート。先代のジャガーXK8と近いようで、意外と違う。こちらのほうがエクスクルーシブ。静かな凄みがあり、このクルマに関してはノーマルで乗るのがいいかな、と思わせるクルマでした。
イギリスでは2000年、2001年式あたりの走行6~7万キロのクルマが700万してます。
ドイツでも同じような条件の個体が670万くらいで売られています。
日本国内で市場に出る機会の少ないクルマですが、200万は高い気がします。
オークション相場を想像すると、海外流出しても不思議ではない価格差と感じます。
そして、同じくAston MationのVirage(初代)。
Virageをツインターボ化・ワイドボディ化して武装したVantageに関しては、中古でも結構高かった印象がありますが、Virageは数年前、明らかに値崩れしてました。オートマもマニュアルも200万円台まで落ちても、売れずに在庫リストの常連。。。のような状態でした。
このクルマがドイツでは、今、最低でも1,000万、高い個体だと1,500万まで上がっています。ちょっと驚きましたが、アストンマーティンの年間生産台数が100台いくかどうかの時代のクルマ。希少価値が認められ始めたのでしょう。そして、国内で200万円台の個体は見なくなったので、海外に流れたと想像します。
帆世的には結構好きなクルマですが、難解なクルマでもあります。
DB7の上を行くインテリア。カッコいいけど、無理矢理パーツを当てはめた部分も見て取れるスタイリング。実際ライトなんかは流用品。。。
スポーツカーというか、少し緩い感じのクーペながら、補機類が少なく気を遣うエンジン。深い接し方が必要です。いろんなクルマを経験してから乗るクルマって印象ですし、本物のオーラと簡単に手を出してはいけない雰囲気があるクルマです。
そして、あのクルマも、やはり、欧州のほうが大分高いです。
Bentley Continental T。
限定車ではないのに、総生産台数322台の絶品!!
世界最高のクルマの一台と言っていいと思います。
ドイツもイギリスも1,000万超えで、希少な2000年式では、走行12万キロ、1930万なんて個体もありました!
ちなみに、国内市場での最安値は昨年あった1997年式の個体の400万円台前半。。。
超高級車の値段が、売れないとブランドを無視して下落するのが、日本の相場の特徴だと思います。それでいて、皆きちっと洗車してコーティングするので、内外装も基本キレイで、ローマイル!
難点があるとすると、都内中心のクルマなんかは熱害だと思いますが、それでも海外バイヤーからは魅力に映るのでしょう。
英国車3台は、今の自分の使い方だと辛い面もありますが、いざ目の前に現れると、なんとかなるかなって思えてしまうでしょう。。。
魔力ですね。。。
まだ他にもありますが、英国のハイエンドモデルは買い、
円高待ちのクルマやパーツは待ち、
ってのが、2016年に対する感覚であります。
皆様、2016年も素敵なカーライフを送れますように!!