
購入後の走行距離が40,000キロを超えたユーコン。
所有車としては過去最長で、所有期間もそろそろ1年半なので、過去最高レベルに長いことになります。
今までの傾向からすると、乗り換えてても良さそうな時期ですが、チューニングの効果もあり、乗り換えという感じになっていません!!
足回りほぼ総取っ替え、鍛造ホイールにマトモなタイヤ、ブレーキちょい強化、吸排気見直しで約40馬力増と納車時から少しずつ乗り味が進化しているからかもしれません (^^)
特に吹け上がりの速さとハンドリングが変わり、クルマの動きが大分軽くなりました。バネ下重量もあまり気にならないレベルですし、バランスのいいところに落ち着いてます!
故障らしい故障もなく、もうしばらくはユーコンかな、とも思っていますが、悩むところではあります。
メンテがシビアなクルマではないものの、"チューニングが必要"というところを含めると、なかなかにコストがかかる (--;
先日の320dのような経済的で高効率なクルマと時間を過ごすと、"左脳的に"考えさせられる部分もあります。走行性能にしろ、燃費性能にしろ、高速走行をターゲットしており、移動時間もランニングコストも削減してくれるドイツ車。でも、不思議なもので、こうしたドイツ車で距離走ると、"ドライブ"ではなく"移動"に感じてしまう。
例えて言うなら、飛行機のビジネスクラスや新幹線のグリーン車的な方向で、確実に目的地に着く移動を充実させたもの。オリエントエキスプレスや豪華客船のように、乗ること自体に目的が置かれたものとは違う。
前者の"移動"の性能も無視はできないですが、クルマを欲しくなるのは、やはり"後者"の魅力を感じた時。使用用途からは効率の良い前者を選ぶべきなんでしょうが、惹かれるのは後者のクルマ達。。。
ただ、問題は後者のクルマ達はほぼ例外なくランニングコストが高いということ (>.<)
前者、後者の両方のクルマを持つという手もあるはずですが、ここの割り切りもなかなかできません。前者のクルマで出かけた時に、「あ~、後者のクルマで来ていれば。。。」と思う瞬間が絶対ありますからね (>.<)
複数台持ちになっても、前者と割り切ったクルマは買わなそうな気がします。
コストも意識しますが、結局割り切れず、最終的にランニングコストにはある程度目をつぶってしまうのでしょう。。。
ユーコンですが、ランニングコストは致し方ないとしても、効率という面で結構気になる点が出てきています。チューニングを進めてきて、ボトルネックと感じ始めてきた部分。。。
"4速"オートマです。
一般道では特に不満はないですが、高速での追い越しや高速域の巡航で4速だと辛いなぁ、と思うことが結構あります。大きく速さを求めるためには、エンジンパワーに頼ることになり、ここから先は過給機が必要になってきますが、同時に限界も見え始めました。
片や最近のクルマは多段化されたミッションが効率良くパワーを引き出しており、さほどパワーはなくても、速さが出ていたりします。
Towingも考えられ、丈夫で壊れない、という意味では4速のほうが有利なんでしょうけどね。
そんなわけで、6速以上のオートマを積むクルマへの乗り換えを少し意識しています。
ユーコンと同じペースで距離を重ねるので、"後者寄り"の前者のクルマ。数台気になるクルマがあります。
その①は「Hummer H2"後期"」
いきなり、限りなく"後者寄り"のクルマです (^^;;
今一番欲しいクルマを考えると、なんだかんだ言って、H2後期です!
後期モン限定なので、オートマが6速になっており、そこがこだわりポイントです。
Hummer H2自体は10年以上前から何度も買おうと思い、何台も見ましたが、今は後期モン限定で興味があります。
先日近くまで用事があったので、関東最多レベルのハマー在庫数を誇るショップさんで"後期モン"を見てきました。エクステリアは前期とほとんど変わってないですが、中身はずいぶんと違います! 洗練されて見かけより全然大人なクルマです!
エスカレードがGMT900系に変わった時、トラックのニオイが消え、高級SUVのようになりましたが、H2も一緒です!
走ってはいないですが、エンジンの吹けも軽い感じがします。愛車ユーコンと比べると、全体に世代交代を意識させられます。。。
ドライバーズシートに座ってみると、視界が少し狭く囲まれ感が強いものの、サイズ感はユーコンと大差ないです。実寸は分かりませんが、見た感じ、「縦横に少し大きいけど、10センチまでは変わらないかな」ってレベル。都内や駐車場でたまに困るかもしれませんが、ユーコンが通れる道の95%は問題なく通れると思います。いざ買うとなったら、ちゃんと測りますが(笑)
しかし、この後期モンのH2。2008年、2009年モデルしかなく、実質2年も生産されていません。
H2自体強気な相場ですが、後期モンは特にプレミア価格です。年式、距離、コンディションを考えると、中古SUVで一番高いかもしれません。同じく高値安定で、新車価格が1.5倍だっとAMG G55 Kompressorといい勝負って感じです。
もう1点気になるところとしては、H2、エスカレード、ユーコン、タホのファミリーで相対的にマイナートラブルが多い気がします。愛車ユーコンもシートヒーターが突然オンになる、とかマイナートラブルはちょいとありますが、それ以上に多い印象です。重量の差やこのデザインからムリが来ている部分があるのだと思います。
正直、内容に対して相場が少し高すぎる感じしますし、車幅・車高の差も気にならなくはないですが、相対的に考えてしまうと、H2というクルマは買えません!
H2はハマーが欲しいという気持ちを原動力に突き進まないと、買えるクルマではないのです!!
もう、こーゆークルマは出てこないでしょうし、フツーに乗れる年式のうちに買って、しばらく乗るのも楽しいと思います(^^)
その②は「Mercedes Benz GL550 (X164)」
初代GLクラスです。
ハマーより大分前者に近くなったのではないでしょうか。
最近、相場が下がってきた印象が強く、そういう目で見て、気になっているクルマです。
初代GLクラスは、新車価格が結構高かったのもあり、そこそこの相場を保っていました。
お手頃なGLと言うと、アメリカ中並の少し怪しいGL450。正規モンのGL550は結構なお値段、というのが、少し前までのGLクラスの状況でした。GL450も悪いクルマではなく、GL550とデータ上の差以上に燃費がいいという話もありますが、450と言いつつ、実際は4.6Lなので550と自税が一緒で、並行車しかないので任意保険も少し割高といった感じで、自分的に日本で乗るにはいまいちメリットの感じられないクルマでした。
そして、しばらく見ないうちに、450も正規の550も大差ないくらいに落ちていたのです。
GLクラス。自分の印象では、非常に快適性の高いクルマです。
アメ車のフルサイズSUV的なゆったり感を持ちながら、走りの質感、各部の作りもしっかりしている。プラットフォームを共にするM、Rクラスよりも作りはいい気がします。ドイツ車の少し緊張感がある空気感よりも、アメ車の肩の力を抜いて乗る空気感に近く、最近の中では一番メルセデスらしくないメルセデスかもしれません。
オートマも7速だし、0-100加速が6秒前半、最高速も240キロなので性能的にもなかなか(^^)
スポーツ系のモデルとは違いますが、サイズとデザインのせいか、走っている姿はなかなかに迫力があります!
でも、乗ってみると、ハンドルも良く切れて、街中で一回り小さく感じられるあたりは、やはりメルセデス!
自分が求めているクルマをコストも含めて点数付けで選ぶとすると、このクルマが最高得点をつけそうな気がします。
もし、ハマーを買ったとすると、「GLにしとけば良かった。。。」と後悔することが何度かありそうですが、GLを買って後悔することはなさそうです。
いいクルマで、今の中古相場はコスパも悪くないですが、自分には優等生すぎるかな、というのが少し引っかかる部分 (>.<)
その③は「Mansory FS63/GT63」
初代Bentley Continental Flying Spur / GTをハイエンドチューナーMansoryがコンプリートしたクルマです。重たいFlying Spurベースでも、630馬力/750Nmで最高速は327キロ、0-60mphも4.7秒で加速します。610馬力のメーカーチューンドの"Speed"のほうが完成度は高いかもしれませんが、Mansoryに憧れがあるし、よりExclusiveなこちらを選びます。
これまた飛び抜けたクルマですが、このクラスでないと欲しいという感情があまり沸いてこないのが、正直なところ。。。
ただ、Bentleyとしては"前者"のクルマだと思います。
伝統的なBentleyサルーンと高級なA8のどちらに近いかと言われれば、高級なA8でしょう。
維持の感覚も、伝統的なBentleyよりもAMG S65あたりに近いと思います。
Bentleyで何が一番好きかと言われると、やはり、Continental Tです。
しかし、SZ系はある種ネオクラ的な接し方が必要で、ランニングコストも大分上がるので、年間3万キロを走りながら、ベストコンディションを保つには200万くらいはかかるかと。
SZの後継のArnageも、伝統的なBentleyの雰囲気が残っており、好きなクルマの一台ですが、維持という面では、Continental FS/GTよりもSZ系に近いのでは、と思います。Arnageは、ビジネスっぽさがなく、オフな雰囲気のクルマで、相場も大分落ちてきているので、中期・後期の掘り出し物があれば、欲しいと思うクルマです。出会いによっては、急浮上する可能性を最も秘めたクルマではありますけどね。
SZ系やArnageと比べると、Continental FS/GTのBentley濃度はかなり薄いですが、同年代を相対的に見ると、Exclusiveなクルマだと感じます。維持もドイツ車のそれに近いですが、W12は少し要注意のようです。やはり、発熱量が多いので、熱に対するケアというのが必要になります。真夏の渋滞にははっきり不向きなようです。実際、自分も高速中心の乗り方でなければ、このクルマは候補に入れません。
ただ、高速中心であれば、W12も維持できそうですし、Bentleyとして見てしまうと否定的な側面もあるものの、趣味性が少し強い高速移動手段として、これ以上のクルマもないような気がします。相場も絶対金額は安くないものの、相対的には十分納得感のある価格帯に落ち着いていると感じます。
最大の難点はMansory Completeは台数がほとんどないことですかね。
その④は「Maserati Levante」
このクルマは趣味性と経済性のバランスです。
最近のMaseratiは、金利"ゼロ"ローン、メンテパックと充実しており、燃費も悪くなく、売り戦略に大分力が入っているように思います。
Maseratiについても、ここ2世代で大きく変わり、Continental同様に伝統的ならしさにこだわると微妙なクルマに写る面もありますが、今新車で売られてるクルマをブランドに拘らずに見ると、かなり魅力的に見えてきます!
世代によっても変わるのでしょうが、自分的にMaseratiらしさはBiturboとその集大成とも言えるガンディーニのQuattroporte、3200GTまでです。気筒あたりの排気量少な目の少しピーキーなエンジンにドッカンターボ、剛性も緩めなのに妙にキビキビ走る、それでいて内装は異様に豪華。他のクルマに似ていないエキゾチックな雰囲気なんだけど、すぐにダメになりそうな"はかなさ"が漂っている。そんな印象です。
こうした他では味わえない世界観を持ったクルマだったので、先代のフェラーリQuattroporteがデビューした際、少し複雑に写りました。いろいろ犠牲にして355F1を買ったくらいですから、フェラーリはもちろん好きですが、マセの個性がなくなっちゃったなって感じで (>.<)
しかし、このQuattroporteも中古になって見直しています。一番の理由は値落ちが想像以上に激しい点です。2007年移行のトルコンオートマのクルマでも300万くらいから、出てきています!!
維持費が安いクルマとは言いませんが、430ユニットなんでチェーン駆動で、クラッチもないデカいものがない中期型がこの金額なのは魅力です。電気系やリレーなどの細かいトラブルはあるようですが、テーマ8・32のように明示的に"フェラーリ"を名乗っていたら、ここまで落ちなかったようにも思います。このQuattroporteも巡り合いがあれば、考えるかもしれません。高速中心であれば、健康維持もやっていけそうな感じがしますし。
そして、そんなフェラーリQuattroporteを挟んで、現行世代。
Quattroporte、Ghibli、Levanteともに、さらに"あく"が抜けてしまった感じはします。
この3台ではSUVのLevanteなんですが、どうもあのスタイリングにまだ目が慣れません。。。
最初は「??」でも、しばらく経つとカッコ良く見えてくる! そんなデザインなのだと思います。
維持費や興味という面ではディーゼルなんですが、難点は0-100が6.9秒と意外と遅い点とディーゼルモデルの左ハンが入るかです。まだ試乗どころか、実車も見たことないんでなんとも言えませんが。。。
車両価格的には、新車しか選択肢のないLevanteが一番高いのですが、クルマにかかるコストという意味ではコレが一番安いです。Ghibli Dieselと大きな価格差がなかったとすると、チューニング代を含めたユーコンのメンテ代より車両代の支払いのほうが安くなるかもしれません。
Ghibli Dieselも魅力的なんで、結構迷うでしょうけどね!
車検を11月に向かえるユーコン。
まだ、どうするかやんわりですが、最近、あまり時間もないので、のんびりいろいろ見ておきたいと思います。