
来月車検を向かえるユーコン、今回は通す方向の予定です。
納車から1年と7ヶ月、46,000キロ以上を走ったので、所有車の中では最長です。
車検を通すべきか多少の迷いはあるものの、、、
ユーコンは所有車の中でも、不思議と一番飽きが来ないというか、気に入っている感じがします。
チューニングしているのもあると思いますし、ユーコンの持つ趣味性と日常性のバランスが、今の使い方にちょうど良くはまっているのだと思います。
そのせいか、乗り換えの候補車もハマーH2を見て以来、あまり積極的に見に行きたい気持ちになっていません。
乗り換えとなると維持費も意識するものの、走行距離が多い自分にとっては、なかなかに難しい問題があります。
ランニングコスト以上に車両自体の値落ち幅が大きいのです。エコ性能が競争領域になっている時代、メーカーは燃費性能に力を入れ、販売店もメンテパック、超低金利、保証に力を入れている。よほど特殊なクルマを買わない限り、新車はほとんど維持費がかからない時代です。
例えば、以前試乗して印象の良かったメルセデスC220dワゴンで考えた場合、年間3万キロ走るとすると、ユーコンより80万円/年、維持費が安くなります。
しかし、年間3万キロとすると3年後には9万キロ。3年落ち9万キロ走行のCクラスワゴンの中古車を見ると、200万に届いてません (@o@ !!
ブルーテックなんで、もう少し値段を保ってくれたとして、売値250万/下取り200万としましょう。そして、ヤ○セの値引きで600万で乗り出せたとします。この条件でも、3年で400万ロスることになり、ユーコンとの維持費の差を差し引いても、乗り換えたほうが3年で160万高くつく計算になります。Cクラスワゴンが値落ちの激しいクルマというわけではないですし、維持費重視で検討した結果なんで、微妙な気持ちになります。計算していくと、10年くらい乗らないと、乗り換えによる価格的メリットは出てきません。
そうすると、維持費もそこまで高くなくて、距離で車両価格が落ちないクルマがベストということになりますが、そんなクルマはなかなかありません。車両価格で考えると、上がっているクルマもありますが、多くはクラシックの域に入ってきており、今の使い方には適さない。一度は乗りたいBentley Continental Tも少しずつ上昇しており、一生乗れるクルマですが、メンテ代が年間100万では足りない (>.<)
ランクルは2台乗ったし、ゲレンデはなかなか掘り出し物がないし、見かけによらず小さなディーゼルエンジンを積むDefender、かという感じ。しかし、値落ちしないクルマは買うときも当然高く、なかなかそこまで払ってまで欲しいという一台に出会わない。
そんなわけで、積極的に乗り換えモードにはなっていなかったのです。
さて、矛盾したようなことを言いますが、そんな中、一台だけ無性に気になり、見に行ってきました。
このクルマです↓

Bentley Arnage T。
写真のクルマは08年式のエイトという限定10台のモデルだそうです。
Arnageは気になるクルマではあったものの、Continental Tと比べると、なんか興味の中心にいませんでした。実際には、VW/BMWによる買収劇の前に大方の開発は完了していたようですが、SZ系のTurbo RやContinental Tと比べると、なんか純血感が薄い。。。
走ることを考えると、SZ時代より品質も性能も上がっており、現実的には安心材料が増えてるんですけどね。たまたま、近所の超有名なショップに後期モノの個体が入ってきたので、見に行ってみました。
実車に触れてみて、久々に「圧倒的!」と感じました。

Proper Bentleyです! クルマが発するオーラ、作りの良さ、存在感、すべてに圧倒的なものを感じます。
SZ系のTurbo SやContinental Tに触れた時と同等の圧倒的な凄みを感じました。この感覚はクルー時代のベントレー/ロールスでしか感じたことがありません。Continental GT/Flying Spurもバッヂはベントレーですが、こーゆー感じではないんですよね。。。ArnageよりもAMG S65に近い感じがします。
ドアの閉まる感じも金庫のようです。金庫と言われたメルセデスW126のドアを更に重く頑丈にした感じです。よ~く見ると、BMWから持ってきた?ってスイッチがあったりするので、目に見える部分にも買収の影響は出ていますが、全体の雰囲気がベントレーの世界なので、あまり気にならないです。
Continental GT/Flying Spurも出張エクスプレスとしてはいいですが、求めているクルマに近いのはArnageと感じました。
シングルターボのRed Labelまで含めて考えると、今の相場は400~800万ほど。実車に触れると、1,000~2,000万って言われても納得のレベルなんで、安いと思います。ただし、安いのは車両価格だけです。絶対的な金額では安くないですけどね (>.<)
問題は維持費です。今の使い方だと、Continental Tほどではないにせよ、メンテ代を年間100万は用意する必要がありそうです。オイルは今もリッター4,000円以上のMoty'sなんで対して変わらないですが、重量による劣化の対応がいろいろと必要なようです。そして、パーツも専門店ならそこそこ良心的ですが、ベントレーレベルの良心的ですからね。シャンパーニュとしては十分高級な9年モノのドンペリをドンペリとしては安いというようなものです。いずれにしても、MOETラインとは別次元のような感じで。。。
維持は楽ではないですが、久々に「このクルマ欲しい!」って気持ちになりました!
何かと四駆のほうが心強い冬に向かってますし、今買うかは悩ましいですが、次のクルマの最有力候補です!
外装は後期が好みで、内装は前期、それもウッドを使ったArnage Rのほうが好みだったり、Arnageの中でもいろいろ悩みそうですけどね。
維持費が高いと言っても、乗り換えの繰り返しにもお金がかかるので、次の10年をこういうクルマと過ごすカーライフもありなのかなって思います。
ユーコンも手放しがたいものがあるので、いろいろ考えます。