
本年もお世話になり、ありがとうございます!
今年もたくさんの方に見ていただき、いいねやコメントいただき、大変嬉しく思います(^^)
2016年ももうすぐ終わり。
時が経つのが早いと感じつつ、今年の総括を書いていきたいと思います。
自分で書いたみんカラブログを見返しましたが、好みは変わってないですね (^^;;
生活パターンもここ数年同じですし、好みは突然変わるものでもないとは思いますが、少しずつ考え方が変わってきたかなって思います。
自分が大事にしているものの1つに「教養」というものがあります。
「いいものを知る」と言い換えても、良いかもしれません。
単に知ってるとか知識がある、ということではなく、経験値を築き上げた深みのようなものです。
例えば、仕事の場ではエラソーなこと言ってた人が、食事の場でロクにワインも選べなかったり、味も分からなかったりだと、カッコつかないですが、この逆の人は「おおっ!」って思いますからね。海外、特にヨーロッパ方面の人達と付き合うと、教養は信用にもつながる重要なことなんだと実感します。
クルマに関しても、自分の経験値を高めてくれそうなモデルに興味が少し移行してきました。
これまでは「欲しい」という気持ちを最優先にしてクルマを選んできたので、残念ながら、そこまで「欲しい」と思えるクルマがもうあまり残っていない。「どうしても欲しいクルマ」を手に入れるのも楽ではないですが、「その次のクルマ」を選ぶほうが、実は難しいのだと感じます。魅力的なクルマはあるのですが、最終的にどうしても欲しいとならない、というか、少しクルマ選びのスランプに入った感があります。
そこで、少しずつ自分の経験値を高めてくれそうなモデルに興味の対象が移りはじめたのです。特定のモデルというより、その世界を覗いてみたいクルマ、一度は乗っておきたいクルマ達です。それと、XJRあたりから、だんだんとじっくり付き合えるクルマがいいな、と思うようにもなりました。
そんな考えの変化がありながら、今年見に行ったクルマを振返り。
最初に見に行ったのは、Porsche Boxster Black Editionです。

最近のPorscheでは最もデザインが好きで、最後のNAスポーツモデルを新車で手に入れるチャンスということで、かなり迷いました。右ハンドルしかない、というのが引っかかってしまったのですが、ここまで「高精度」を味わえるクルマはなかなかないのでは、と思います。それに、このクルマに乗っていると、荷重移動の正確さにこだわり、シフトのタイミングにこだわり、運転が上手くなっていきそうな気がします。Black Editionにこだわらなければ、600万円くらいで左ハンドルのイイ個体が手に入り、依然として魅力的な選択肢ではあります。
一度は乗っておくべき、という意味では911、それもRS系統のモデルなのでしょうが、エンジニアリング的凄みはBoxsterでも味わえます。逆に911では、996 TurboのHigh Performance Edition/Turbo Sが気になります。写真で見る以上に尖がってシャープに見えるスタイリング、空冷を引き継ぐクランクケースを持つ丈夫なエンジン、高速走行のお供として見た時、死角のないクルマだと思います。
次はHummer H2後期。

見た目は前期も後期もほとんど変わりませんが、後期はGMT900系のパワトレ、ドラトレを持ちます。走りや質感では後期が興味の中心ですが、3トンに迫る車重から、高速走行のペースは今のユーコンより落ちるかもしれません。前期・後期問わず、相変わらず相場も強気ですし、「Hummerに乗った」ということに、どれだけの価値を見出せるか、SUVの中では犠牲も多いクルマですから、「Hummerが好き」という気持ちで、そうした犠牲と上手く付き合うことができるかです。ただ、逆に考えると、基本的なメカは丈夫なクルマなので、時間をかけて上手い乗り方を見出す楽しみのあるクルマだと思います。こうゆうクルマはこれからの時代、そう簡単には出てこないでしょうからね。自分的にも、金額と程度のバランスが取れた個体に出会えれば、依然としてかなり欲しいクルマの一台です。
そして、3台目はBentley Arnage T。

見に行ったのは、エイトという限定10台の個体です。本物の高級車です!
Arnageは大きく分けると、5種類あります。BMWの4.4 V8をターボ化したグリーンレーベル、ピエヒの一声で伝統の6.75L V8を復活させたレッドレーベル、シングルターボからツインターボになりボディ剛性も上がったT、2005年にフェイスリフトを受けたモデル、2007年後期からの6A/Tとなった最終モデルです。やはり、一番惹かれるのは最終モデルです。パフォーマンス的にも0~100加速が5.5秒、最高速も288キロです。しかし、レッドレーベルの極上車が最終モデルから300万以上安く買え、そこに100万を足すと、前期Tの極上車が手に入るというなかなかにやらしい相場です。新車価格や内容を考えると、今の相場は魅力だと思いますが、このクルマで高いのは維持費です。今の使い方だと、ガソリン代を除く維持費が年間120万円ほど。この維持費がベントレーの世界に入会する会費みたいなものです。でも、世界を覗きたいという意味では、最も気になるクルマです!
Continental Tもかなり好きですが、こちらは文化遺産のようなクルマなんで、ガンガン乗るにはArnage Tのほうがいいかな、という思いです。
4台目はMaserati Quattroporteです。

初のFerrari設計の世代です。Maseratiというより、Ferrariと言われたほうが、納得感のあるクルマです。何台か見に行きましたが、Maseratiをどう見るかによって、かなり好みが分かれるクルマだと感じます。
Maseratiは、過去にBiturbo時代のGhibli、ガンディーニのQuattroporte、3200GTは見に行ったことがありますが、これらとは別物です。いかにもイタリアンで艶があり、運転も含めて気を遣う部分が多かった時代のMaseratiと比べると、ちゃんと工業製品として作られています。Maseratiらしさがなくなってしまったと思う反面、このクルマだったら、高速移動のお供にできそうだな、という複雑な気持ちにさせるクルマです。しかし、Ferrariのクルマとしてみると、元は同じエンジンを積む430と比べて、大分お得感のある相場になってきており、維持費の安いクルマではないものの、かなり魅力に写ります! 今年、現実的に買おうか一番悩まされたのは、このQuattroporteです。
5台目は数週間前に見たMaserati Levanteです。

今や世界中のプレミアムブランドが本気で参入するSUV市場、年々新型車を導入するハードルは上がってますが、非常に上手いところをついてきた感じがします。そして、品質も質感もかなり高い。他社を必要以上に意識することなく、"今"のMaseratiを非常に上手く表現したクルマです。
今の新車で一台選ぶとすると、このLevanteです!
この5台は性格も価格帯も違うんですが、どれも魅力的で簡単には選べません。
そして、もう1つ悩ませる要素として、Porsche JapanやMaserati Japanで担当いただいたディーラーマンの方、また、BentleyやMaseratiを扱うプロショップの方が皆さん、クルマに対する経験も豊富で、「この人からなら安心して購入できる」という気持ちにさせてくれる方達が多かったことです。クルマ自体の魅力ももちろんですが、どれも特殊と言えば特殊なクルマなので、その後のお付き合いができる方かどうか、ということも非常に大きいです。
今年はユーコンの車検もあったので、乗り換えはかなり考えたものの、最終的にはユーコンの車検を通しました。チューニング面では、ショックを入れ替え、マフラーもCorsaにアップグレードして、完成度が大分上がってきました。乗り心地はともかく、コーナーで積極的に踏んでいける脚に仕上がりました!
チューニングをしていく中で、発見したことがあり、それが今の使い方に非常にマッチしているのが乗り続けている大きな理由の1つです。
それは「巡航性能」。高速を一定速度で走り続ける性能、というか、一定速の保ち易さといったほうが、良いかもしれません。これには、トルクの出方、ギア比とプログラムの特性、走行安定性が大きく関係してきます。日本の高速の現実的な速度域の80キロ~130キロで考えた場合、今の東京から300キロほどの出張ルートも30台近い台数のクルマで走ってますが、その中でも、最も巡航性能に優れるのがユーコンなのです。ノーマルだと110キロくらいが快適な巡航の上限だと思いますが、チューニングにより130キロまで引き上げられました。リミッター近くの170キロ巡航も可能ですが、140キロ以上だと意識的に踏んでいく必要があります。
カイエンターボやXJRも巡航性能が高かったですが、ユーコンと違うのは快適ゾーンの速度域です。140キロ以上の巡航と考えた場合は、この2台のほうが楽ですが、逆に80~90キロだと低すぎて、上り坂でキックダウンが入ったり、速度維持に少し気を遣います。そこへ行くと、ユーコンはのんびり走りたい時にも対応してくれますし、130キロでも問題なく巡航できる日本の高速にはちょうど良い巡航性能を持っているのです。巡航性能ってクルマ雑誌を見ていても、あまり注目されている性能項目には見えませんが、高速を疲労感なく走るには重要な性能と1つだと感じます。
少し余談ですが、日本の高速を100キロ付近で巡航するのは意外と難しい。走行車線は80~90キロ付近で流れ、追い越し車線は120キロ付近で流れている。これも、たまに日本車に乗ると納得がいきます。回転域的に巡航って感じなのは80キロ付近で、安定感を保ったままで少し踏み気味なのが120キロ付近だからなのです。そこへ行くと、ユーコンの幅広い巡航性能は、高速主体の身としては非常に魅力なのです。
そして、今よりも更に巡航性能を上げるためにやるべきことも見えてきました。
それはLSDの導入。ステアリングの重さはパワステオイルの粘土である程度調整できますが、遊びを減らし、座りを良くし、よりSureなハンドリングのためには、LSDの効力が大きいのでは、と思います。ユーコンに乗り続けるならば、次はLSDを入れます。
そんなこんなで、今年もクルマには楽しく悩まされました(^^)
来年は、いよいよHellCatユニットを積むGrand Cherokee Trackhawkも出てくるでしょうし、また、楽しい悩みが増えるでしょう!
今年も1年ありがとうございます!
どうぞ良いお年をお迎えください!!