
試乗車にちょこっと乗った感じですが、検討中なのは中古車! 新車じゃないです(^^;;
見に行ったのが、Maseratiの正規ディーラーのため、試乗ができたという形です。
わりと"買おうかな指数"が高いので、現車の写真も撮ってなかったりします。競争率が、それなりに激しそうな個体なのもあり、詳細は伏せときます!
気になるクルマはいろいろあるものの、ユーコンも気に入って飽きずに乗ってますし、今すぐ絶対欲しいクルマもないのが実情。そんな中で、最近の、というか、Ferrariが開発に本格的に関わってからのMaseratiは気になる存在。Levanteはかなり気に入ってますし、先代のQuattroporte Sports GT-Sも買う寸前までいきました。オイルラインを対策済だったら、買ってた気がします。
で、現行モデルのGhibliとQuattroporte。
現行モデルだと、Levanteに目が行ってる部分が強く、あまり見てなかったのですが、ふと、Ghibliの相場を見ると、結構下落している!
3年3万キロのラインで見ると、600万前後。Ghibli Sの実勢価格が1,200~1,300万くらいとすると、半額ラインを少し割り込んでいる!
そして、ここから1万キロ30~40万くらいの割合で値付けがされている。まだ、モデルライフの半ばを向えるかってあたりであろう現行モデルであることを考えると、悪くない相場だと思います。中古を買う身にとっては!!
標準の3倍速近くで距離を重ねる自分の乗り方だと、新車で買うのは辛いということにもなりますが。。。
この相場を見て、ある程度距離の出ているGhibliはどうなのか気になり、Ghibli自体、ちゃんと見たこともなかったので見に行ってみました。
自分が知ってるGhibliというと、Bi-Turbo世代ですからね。

いかにもハイチューンって感じの少しだけラフで力強い鼓動を感じるアイドリングなんだけど、走り出すと、キレイに調律されて妙にキビキビ走る!
内装も豪華で肌触りもいいんだけど、なんか全体に緩くて、すぐダメになりそうなはかなさを感じる。これはこれで、大好きなクルマでした(^^)
90年代に売っていたクルマですが、Ferrariで言うと、近代設計に変わった348より、328に通ずる風情を感じました(^^)
反面、柔軟に考えても、暑い日や豪雨にもあたる日頃の長距離移動のアシになるイメージは全然持てなかったですが(笑)
このエキゾティックだったGhibliを思い出して乗ると、現行Ghibliはとても同じメーカーのクルマとは思えないです。
乗ってすぐ感じたのは、先代Quattroporteの雰囲気に非常に似ており、Ferrariの考えるMaseratiの世界観を忠実に表現していること。
吠える系のエキゾースト、接地感がいいというか、下がどっしり重く感じる安定感、ボディから脚全体までが繋がっている感じ、他のこのクラスのクルマより少しだけソフトで繊細に感じる本革の肌触り、独特の香りなど。
立てつけやボディ剛性も高いですが、動く部屋感の強いSクラスとは違う。Sクラスの場合、ボディがガッチリすぎて、動く部屋部分と脚が少し分離しているように感じる時があるものの、Ghibliはこの辺の一体感が強いです。ステアリングは最近のクルマらしく少し人工的な感じはするものの、嫌な感じではなくフィールもあるので、クルマの動きが分かり易く、想像してたより数段運転しやすく、脚の感じも程よくて、乗り心地もいいです! 乗っていて気分の良いクルマです(^^)
データ上は、0-60mph加速が4.8秒。最高速が285km/h。
すごい速いって感じもしないですが、このくらいの加速力はありそうです。
ドッカンターボではないですが、最近の中ではブーストのかかり方が分かり易いほう、という感じがします!
8A/Tですが、変速のわずらわしさは感じないです。日頃、4A/Tに乗っていると、A/Tのタイト感や伝達効率には時代の進化を感じます。一定速で走る巡航はギア数よりギア比の話なんで差は出ないですが、ちょっとした加減速では、やはり違いが出ます。
そして、エアコンの効きも許容範囲です。この季節にならないと気づかなく、普段から6リッターのアメ車に乗ってると気にしない部分ですが、低排気量ターボ車には、意外とエアコンの効きが弱いクルマが多く、見落としがちだけど、重要な部分であったりします。
気になる部分は、コクコクと回数?をシフトするA/Tシフターとブレーキのタッチ。どっちも慣れてしまえばと思うものの、ブレーキの初期制動はかなり敏感に反応します。でも、慣れる過程で、いかにキレイに止めるかって楽しみ方ができるので、これはこれでありでしょう!
全体にいいなぁと思うのは、街中をゆっくり走っていても、特別なクルマに乗っているスペシャル感があります。こういう感じのスペシャル感って、意外とないというか、自分が知ってる範囲だと、他にはフェラーリとアバルトくらいです。みんな吼える系のエキゾーストですし、広義には、フィアットグループが考えるスペシャル感なのでしょう。
昔と比べるとアクが抜けたのは事実ですが、乗ってみるとスペシャル感もあり、クルマとしてのデキにも問題なく、日頃のアシにできそう。燃費もUS EPAで高速10.2km/L、街中6.8km/Lなので悪くないですし、先代Quattroporteよりも維持費の面でも優しそうです。
BentleyやH2、Trackhawkは相変わらず最も欲しいクルマ達に変わりないですが、趣味性と日常性を高次元でバランスしているという意味で、最近のMaseratiはかなりいいところにいる印象が強いです。一番好きなのはLevanteですが、価格と使用形態のバランスを加味すると、Ghibli Sは最有力候補に浮上中です。
いざ乗り換えとなると、他にも見たいクルマがありますが、久々に真剣に考えるクルマに出会ってしまった気がしてます!