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2012年11月19日

フォレスター 2

フォレスター 2 敗因②販売戦略にまんまと乗ってしまった
 スバルの販売戦略が上手だったのは、ジャーナリズムを使ったという点である。今思えば、金を出して書かせた記事で、ただの広告の類と同じ性質のものだったのだが、自動車専門誌や専門サイトにライバルとの比較をした特集記事を徹底して書かせたのである。

 フォレスターは乗用車のインプレッサがベースで、インプレッサと同じハイパワーエンジンを積んだモデルもラインナップしていた。それを理由に「SUVなのに乗用車感覚で走れる」とか「一番速い」とか、それっぽいことを書かれている。さらに「悪路走破性についても一番性能がイイ」などとも書かれていたりして、このジャンルではダントツにフォレスターが優れているように思えた。

 しかし、実際はライバルと呼ばれる車と比較して、走行性能が格段に優れているなんてことはなかったし、積載能力やオフロード性能などは、明確に劣っていたりもした。

 自動車ジャーナリズムは、所詮ただの広告媒体にすぎないのだと気が付いたのは、これよりずっと後の事で、このときはまんまとその戦略に乗ってしまった。

 そして何より上手だったのが、デザイン処理である。

 ふつう、クロスカントリーあるいはSUVと呼ばれるクルマは、悪路走破性を高めるために前輪はなるべく車の前方に配置させる。ところが、フォレスターはインプレッサの足回りをリフトアップして、大径のタイヤを履かせただけの車なので、絶望的にフロントノーズ(オーバーハング)が長くなってしまう。そのスタイルの不自然さを、バンパーやフェンダーのデザインでカバーしていた。

 もっとイビツなのがリアだ。リアは逆に絶望的にオーバーハングが短く、シャシー通りにボディを乗せると、寸詰まりのお尻になってしまう。そこで、リアバンパーをやたらと大きく後ろに突き出すようにデザインして、寸詰まりをごまかした。

 これらのごまかしが実に上手で、パッと見、マッシブに見える。しかし、もともとセダンベースのシャシーをクロスカントリー風に仕立てているのだから、スタイル的にも無理がある。目が慣れてくると、デザインの不自然さが目についてくる。

 工業製品のデザインは機能に裏付けされたものであるべきだと思っている。そこに美しさがあるのだ。しかし、フォレスターときたら、前も後ろも、不自然さをごまかすために、あれこれ技巧を凝らしたものだったのだ。一旦、そう思ってしまうと、もうダメだ。自分の車がカッコ悪いとしか思えなくなってしまった。

 ・・・つづく。
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Posted at 2012/11/19 00:08:19

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この記事へのコメント

2012年11月19日 10:01
ずいぶん深い記事ですね♪
根本、SUVの造りではないのですから、其処は当方判って購入しました。

当方、フォレスターを同型二台買いましたが…

「自身が置かれた状況・生活環境で安全に走れる車」

…という事で選択しました
雪深い地域に住んでいた当方には、フォレスターのスタイルは機能美を感じたモノです
コメントへの返答
2012年11月19日 12:19
根本的には、私の不勉強で自分のニーズには合わなかったというのが結論なんですけれどね。

AWDと高い車高は、雪国使用には向いているのでしょうね。その点での機能美という考え方にも納得できます。

不思議なもので、LLビーンだと、またカッコよく見えるのですね。緑のLLビーンは、今でも街で見かけると、目で追ってしまいます。

最近出たインプレッサのXVは、これはカッコいいですよね。シンプルに、リフトアップして、加飾を施しただけなのですが、道具として必要なことだけは確保したという、機能美があります。
2012年11月19日 12:40
思えば、フォレスターの前はレガシィ ランカスター(勤続10年の自身への褒美)でしたが、写真を趣味として始めて見ると「良過ぎる」のです。
※当然、汚れ物も積む必要が出てきます

平成16年に白フォレL.L.Beanを買いましたが、荷室に張り出したストラットサスの張り出しが邪魔な他は、汚れても雑巾で拭ける荷室・本革シート・7個スピーカーのMD/CDプレーヤー・ワイパーデアイサー(ワイパーを暖める電熱線)など、雪国仕様の装備が御座いました♪
※今のラフェスタの装備の不満は↑に加えて、ドアミラーヒーターが無い事

当時は独身でしたが、ニセコ周辺の町で走り出すと山道でしたので、スバルAWDの駆動伝達力が決め手で、他メーカーは選択には入りませんでした

二台目緑フォレの時は結婚して子供も居ましたが、娘一人だったのと親が元気で自力移動できることから「今7人乗りを買っても、本当に必要になる頃には古くなっている」という考えから、もう一度フォレを選択した訳です

同僚や後輩と車の話をする際は「車とはヤドカリの殻である」という事を話します
自らの生活に合わない車は、気に入っていても近い将来「乗り続ける事が難しくなる」のです

ワゴンRへの寄り道が有りましたが、子供二人になりラフェスタを選択して今日に至ります
コメントへの返答
2012年11月19日 13:58
ああ、そうでした。LLビーンはトランクはウォッシャブルでしたね。本革シートもうらやましかったです。

それと、今思い出したのですが、前後ストラットでしたね。インプレッサのシャシーですので、すべてをトレースしたということなのですが、クルマの性格には合わないんじゃないかと思ったことを思い出しました。

ヤドカリの話、納得です。ライフスタイルに合うか合わないかということは重要ですね。あと、基本的な性格や嗜好に合っているかどうかも影響しますね。
2012年11月19日 17:23
こんばんわ

ズバリ機能美派ですねっ。

コメントへの返答
2012年11月20日 0:02
芸術美か、機能美かと言われれば、機能美派です。ですが、官能美の方が好きです。
2012年11月19日 21:55
こんばんは。
初代と二代目のフォレスターは「SUVなのにローダウンが似合う変わったクルマだナァ」と不思議に感じていました。STIモデルなどもその一因でしょうか。
インプレッサベースで他社のシティSUVより悪路に強い、こじゃれたクルマという印象ですが、XVをあんなにきっちり(グラベルEXの比ではない)造ってしまって、ちょっと心配です。
先代と新型、新しくなるにつれてSUVっぽくなってきているので、身内間での差別化は出来るのでしょうが、その分独自色が薄くなってしまったような気もします。
コメントへの返答
2012年11月20日 0:07
SUVらしさは、代を重ねるごとに出てきていますよね。しかし、ここまでしっかりSUVにするなら、シャシーも専用設計にしたらいいのにと思うのですけれどね。

XVはイイですよね。フォレスターは、ここのポジションを目指してもよかったのに、とも思います。

グラベル、ありましたね、ひどいクルマだったなぁ、こういうのブームで、どこのメーカーも作っていましたが、背中にタイヤを載せていたらSUVという安直な考え方が通用していた時代でしたからね。

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