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2013年11月18日

前夜の祈り 前篇

前夜の祈り 前篇  次期MINI・F56の発表前夜である。多くのMINIファンと同様、不安と期待の中にある。ただ、今度のMINIについては不安の方が大きい。スクープ等で一部明らかになっているデザインやデバイス、パワートレインなどから想像するクルマは、残念ながらオレが求めているクルマとは違うモノだ。

 時代はクルマに進化し続けることを求め、MINIもそれに抗うことはできないだろう。たとえば衝突安全性能の確保のためのデザインの制約だとか、自動ブレーキシステムの搭載だとか、あるいは燃費性能のための様々なデバイスやギミックなど、時代が求めるものは採用していかなければならない。

 ただ、オレは、それらによってクルマがつまらなくなるとか、MINIが「らしさ」を失ってしまうとは思っていない。本来それらは、ますますクルマが魅力的になる要素になると思っている。

 では、何に不安を感じているか。まず一つがコストダウンの影響だ。そして、デザインの難しさだ。

 初代BMW・MINI(R50)は、製造コストの高いクルマだった。というのも、もともと、MINIはこんなに売れることは想定されていなかったのである。

 40年以上も作られ続けたクラシックミニは、もはや文化遺産的な存在で、それを正常進化させることなど不可能だと思われていた。メーカーも、たぶんそう思っていた。初代BMW・MINI(R50)は、いわば市販版コンセプトカー、あるいはパイクカー的な位置づけだったのだ。いすゞのビークロスのような。

 ただ、クルマの作りこみは本気でやった。いすゞや日産のパイクカーが、あるいはフォルクスワーゲンのコンセプト(後のニュービートル)が、何かをベースに着せ替えで作られていたのに対して、BMWは一からクルマを作り上げた。(もともとFFのクルマを持っていなかったこともあるのだけれども)そして、実験的にやれることは全部やりつくした。考えられうる限り最良の構造を選択し、細部までデザインと品質にこだわり抜いた。そして、クルマとしての使い勝手も追求した。

 その結果、他に類例がないほどの高品質なコンパクトカーが出来上がってしまった。

 初めてR50のハンドルを握った時の感動は、今でも克明に覚えている。それは、扉を開けた瞬間から始まる。まるでダイキャストモデルのような重厚でガッチリした鉄の扉に驚き、それが閉まるガチャリと言う物々しい音に感動をする。そして走り出せば、鬼のような剛性感と、意のままに動くダイレクトなドライブフィール。

 こんなクルマが売れないわけがない。

 ・・・つづく。
ブログ一覧 | MINI | 日記
Posted at 2013/11/18 10:43:39

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