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2013年12月19日

年末のご挨拶

年末のご挨拶  クルマって工業製品は、高級になればなるほど利益率も高くなる。メーカーとしては、高い利益を産むクルマをたくさん売りたいだろうし、それを買ってくれるお客の方を大事にしたいというのも分かる。ユーザーの方も高いお金を出すことで、満足度も上がるわけだから、そのマーケットの存在意義は否定しません。

 ただ、車格ごとのヒエラルキーを、あえて設けるというクルマづくりはどうなのかなぁと思う。トヨタなんかはそのあたりの作り分けが、上手だなぁと思う(褒めているわけではないよ)。上の価格帯のクルマの商品力を決して侵さない商品展開。「ほら、もう少しお金を出せば、ここが良くなりますよ」っていう、価格設定と展開が実に上手い。それぞれの価格帯ごとに、品質や装備の天井を設定して、その範囲内での作りこみをしていく。先日のBMW320iからも同様の意図を感じ取ってしまった。

 言葉を返せば、つまり、エントリーグレードのクルマづくりの手を抜いているのだ。料理に例えると、安い商品はあえて不味くするという手法。その気になったら、もっと良いものを同じ金額で作ることはできると思うのだ。クルマの基本構造なんて、1000万円のクルマも100万円のクルマも同じ。走りの質を決める部品について言えばごく限られているし、その部分の価格差は、車両価格の差ほど大きくない。

 さらに踏み込んで言うと、メーカーがお客をランク付けしているのだ。この程度のお客には、この程度の商品でいい、と。

 世の中すべてのメーカーがそう言うクルマづくりをしているのであれば、それがグローバルなルールとして通用するかもしれない。しかし、世の中を侮るなよ。ユーザーを侮るなよ。限られた条件の中で精いっぱい努力して、よりイイものを作ろうと頑張っているメーカーもあるのだ。そして、そんなメーカーが作ったすごく良いクルマもある。

 そう言う、本当に良いクルマに光を当てるという仕事は、アマチュア評論家にしかできないんじゃないか、と思っています。

 特に今年は、ゴルフ7の発表の際に開発者が言っていた言葉「プレミアムの民主化」という言葉が、印象的だった。民主化と言うものは、それを受け入れられるまでに市場が成熟をすることも必要である。良いモノを正当に評価できる市場への成熟、そのための一助にもなれればと思っている。今年も一年、そんな思いで執筆をしてまいりました。

 オレのインプレを参考にクルマを買ってくれて、そして、満足しているよ、という報告をいただくと、本当に励みになる。まぁ、誰からも評価されなくたって、オレのクルマ好きは止まらないのだけれどもね。

 今年一年、ご愛読ありがとうございました。また、来年もよろしくお願いします。
ブログ一覧 | 日記
Posted at 2013/12/19 12:01:30

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この記事へのコメント

2013年12月19日 13:16
来年…プチしましょ~(*^^*)

車や自転車でm(__)m

色々なブログありがとうございました。結構知らなかったことなど有り勉強になりましたm(__)m
コメントへの返答
2013年12月19日 15:30
自転車オフ、いいですねぇ。

来年は二つの目標があります。一つは琵琶湖。もう一つが乗鞍です。一緒に走れたら楽しいでしょうね。
2013年12月19日 13:43
今年も、楽しいテキストをありがとうございます。
トヨタ的な販売方法も商売ですから、アリだと思いますし、
車以外でもそういった商品で溢れかえっています。
また、トヨタの販売方法は、昔の年功序列のサラリーマン向けの販売方法という古いものですけど。
トップがセンチュリー、部長でいつかはクラウン、課長でマーク2、係長でコロナ、一般社員でカローラ、若者向けにパプリカ。それぞれの年収に応じて、頑張ればいいものが手に入る、だから頑張ろう!
高度経済成長の活力の源だったみたいですね。
今は、いきなりレクサスとか、クラウンいっちゃいますし、部長とかでもワゴンRとか普通に乗ってたり。
そういった、古きよきヒエラルキーのようなものは崩壊してしまってますね。それが良いか悪いかはわかりません。

今は、先が読めない時代です。人生設計がどうたらこうたらとか、就職活動している学生にセミナーしているところもあるようですが、それが出来た時代はとっくに終わってます。
明日自分がどうなるかわからない。そんな時代なんです。
なので、宵越しの銭は持たない人生設計・・・おっと。
ではなく、どうしたら泥水飲んででも生き残るかを考えた方がずっと現実的かとおもいます。

ただ、言えるのは、最近のドイツ車のグレードの細かさは、返ってグレードごとの存在感を希薄にすると共に、モデルチェンジごとに大きくなり、上のグレードの車と大きさも、エンジンラインナップも変わらなくなってしまって、ユーザーからすると、中途半端なモデル体系が印象に残ります。

コメントへの返答
2013年12月19日 15:47
今年一年、こまめにコメントを書いてくださり、ありがとうございました。

自動車はとても高い商品ですし、命を運ぶ道具ですから、その提供側の責任は大きいと思っています。あえて手を抜いて品質の悪いモノを提供するという企業姿勢については、私たち消費者が賢くなることで対応していかなければ、と思っています。

ドイツメーカーのグレード設定は、おっしゃるように、同一メーカー内でも、下克上があったり共食いがあったりして、必ずしも効率が良い結果をもたらしていません。ユーザーも、選ぶときに迷う訳です。

VWなんか、パサートよりもゴルフの方が内容も走りも良かったりしますし、同価格帯にポロの上級グレードもくいこんだり、価格を追い越したりしているわけですから、メチャメチャです。

ですが、その時その時で、より良いモノ、最新の技術を提供しようとした結果であり、その中から自分のニーズに合ったものを選び出す楽しさもあろうかと思います。それに、パワートレインが同じでも、面白いぐらいそれぞれが個性的で別物に仕上がっているのですね。

何より、VWは、どの車種についても品質がきわめて高く、商品力が高いという点で大きなアドバンテージになっています。

トヨタ方式か、VW方式か。何が正解かは、最終的にはユーザーが自分の価値観で選ぶものです。いろいろな選択肢があるというのは歓迎したいですね。
2013年12月21日 15:51

こんにちは!
「ヒエラルキー」一番望んでいるのはユーザーかも
お金を出せば大事にされ、そりゃ快適で満足度も高いはず!
私的にはまったく興味がないですが

特に日本車のエントリーグレードもですが
燃費優先モデル(細いタイヤやガスタンクが小さい等)は
どうにかしてほしいです!
※FIT HYBRIDベーシックのアルミボンネットはビックリですが

「ゴルフ7」確かにバリューは高いですね
他が太刀打ちできないぐらいに、
私の場合ゴルフⅡに長く乗っていたせいか
もっと質素でいいと思うのですが
しかし物がいいので(プレミアムで質実剛健)欲しいな~(笑)
やっぱり真向勝負できる車って魅力ありです。

まあいろいろありますが日本はクラスレスなんだから
個々でいろいろなスタイルを楽しめばOKかと!

いつも楽しいブログありがとうございます。
来年もよろしくお願いします。
コメントへの返答
2013年12月22日 8:19
ゴルフⅡは憧れたクルマです。骨っぽい道具感がカッコ良かったです。ゴルフは全方位で素晴らしい進化していますが、最良の道具として地位をしっかり築いていると思いますね。

昔のゴルフのようなタフな男のギアのような道具感を味わえる車は、今だとup!ですね。

確かに、日本人はヒエラルキーが好きなのですよね。隣の家より上か下かとか、上司よりは下のクルマをとか。上下関係を重んじる社会としては、ありうる価値観なのかもしれません。

クルマってのは、安くてもいいモノ、高くてもダメなモノ、玉石混合しています。その中から、本当に良いモノを見つけ出す楽しみがあります。スペックや価格に惑わされないクルマ選びってのが、とても楽しいですね。

そうした価値観の中で、今年一番の掘り出し物はチンクのツインエアのMTでした。

プロフィール

「騙されやすい件 http://cvw.jp/b/129992/48428172/
何シテル?   05/13 15:23
細々と・・・ クルマのブログはじめました。
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