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2015年01月18日

トヨタ車の味

トヨタ車の味  オレはほとんどトヨタを話題にしない。たまにトヨタに触れれば、イイことを言わないので、「イトケンさんは、トヨタがキライなんでしょ」と言われることも多い。それは、ある意味正しいのだけれど、オレはトヨタを評価していないわけじゃないのよ。

 実は、国産メーカーの中で、一番「味」があるのはトヨタだと思っている。高級車から、コンパクトカーまで、一貫したトヨタ独特の乗り味がある。仮に目をつぶって運転したとしても、トヨタのクルマを言い当てる自信がある。そして、この「乗り味」は少なくとも、ここ20年以上は変わっていない。

 まず、ハンドリングに個性がある。まるで魔法のじゅうたんに乗っているかのように、乗員の体に負担をかけずに、フワッ、スッ、とクルマが向きを変える。あまりにストレスがなく、フィードバックも希薄なので、ドライバビリティに欠けると評されることも多いのだが、クルマの運動性能は悪くないことが多い。ドライバーの意思通りにキッチリ曲がる。

 乗り心地も、魔法のじゅうたんに例えていいと思う。路面からの振動も、走行による前後左右のGも、乗員に伝わるまでの過程で、完全に角が取れたなめらかな揺れになってしまう。

 高級車と廉価のベーシックカーに差があるとすれば、魔法のじゅうたんの毛の密度だろうか。廉価になると、クルマが受け止められるキャパが狭くなり、雑味がもろに伝わってくる。

 エンジンも、直4であろうと、V6であろうと、スカッと回る。特に出足部分の低回転からの滑らかさは、トヨタだけのものだ。(オレはトヨタの出足の癖が好きじゃないんだけど)シルキーという言葉はトヨタのクルマのためにある言葉だと思う。トヨタのエンジンの滑らかさに慣れてしまったら、BMWのビート感のあるエンジンなんて、壊れていると勘違いする人もいるんじゃないだろうか。

 多くの日本人の感覚に、トヨタの味はマッチすると思うし、だからこそ売れるのだ。オレがトヨタを好きじゃないのは、単に好みの問題なのです。

 トヨタのすごさは、品質管理の手法にもある。トヨタは、部品納入の際にほとんど検品をしない。入れた部品を、ほとんどそのまま使う。詳しくは割愛するが、設計から調達までのマネジメントで、品質を確保してしまうのだ。トヨタにはクルマの作り方から、完成したクルマのフィーリングまで、一貫したぶれないイデオロギーがある。こんな自動車メーカーは他にない。
 
 面白さで言えば、イデオロギーが確立していないメーカーの方が面白い。ここのところベタ褒めしているマツダは、クルマづくりの思想がどんどん変化しているし、スズキは、ため息が出るぐらい良いクルマを作ったかと思えば、社長の頭をスリッパで叩きたくなるほどヒドイクルマを作ったりする。

 だからこそ、他のメーカーは試乗する楽しみがある。

 トヨタのクルマは、たいていの場合、カタログスペックでイメージした通りのクルマだもんね。試乗しても、驚くこともあまりない。でも、それってホントはスゴイことなのですよね。
ブログ一覧 | 日記
Posted at 2015/01/18 22:05:13

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この記事へのコメント

2015年1月18日 22:25
うーん・・・シート(椅子)も多くの日本人の感覚にマッチしてるんですかね?(^_^;)
コメントへの返答
2015年1月18日 22:40
長距離を移動しない人が多いのかな・・・あるいは、あれが日本人の体に合っているのかな・・・肌触りがイイから、OKなのかな・・・

トヨタのシートでもれなく腰が痛くなる私としては、そこの部分は正直謎です。
2015年1月18日 22:40
私もそう思います。
悪い車なら、まず、売れません。
あと、トヨタの凄いところは、
なんといっても、ワイパーから、バッテリー、タイヤまで、
絶対どこでも手に入るサイズを使っていることと、
安価なものが多い。

あと、バッテリーなどはすぐに見える、交換しやすい場所にある。
下手にそういうところにカバーをして隠さない!

変な話、気付けば今まで、トヨタ車とスズキしか所有したことないです。
ダイハツを買いましたが、そこにも、トヨタの香りがします。

あとは、トヨタの使い勝手の良い内装は、
他にはあまりありません。
痒いところに手が届くと言うか・・・。

エンジンも、おっしゃるように、シルキーさで同じ直6なら、トヨタの方がBMWよりも、
フィーリングはずっと上でしょう。
80スープラのNAの次にBMW5シリーズ(E39)乗りましたけど。

駆け抜ける喜び?はぁ?

というくらいもっさりして、重いフィールダル過ぎるハンドリング。
一体感の無いのり味。

結果・・・車庫の肥やしに。

2JZの方がはるかに気持ちいいエンジンでした。

というよりも、スープラの方がずっと駆け抜ける喜びに満ちた車でしたね。

今のSC430は、そら~見事な車です。
エンジンのV8のフィール乗り心地、質感・・・ホント素晴らしいです。
まさに、魔法のじゅうたんです。
コメントへの返答
2015年1月18日 23:14
トヨタの部品公差は、ホンダと比べると、ずいぶん緩いと聞きます。だからと言って部品メーカーは公差の甘い部品を納めているわけではないのですが。部品メーカーにもプライドがありますからね。

けれども、仮にその交差で作りこんだとしても、狙っている性能は出ると言うことです。その設計力がトヨタの底力で。

そして、だからこそ壊れないのです。

70スープラに乗ったことがあります。乗り味やハンドリングはまさしくトヨタのそれでしたが、無駄にロングノーズのジオメトリが、何ともヘンテコなドライブフィールを生み出していました。でも、それはそれで、実に面白かったですね。

BMWとトヨタは対極を行くと思います。現行の3や5は、大分変りましたけれどもね。あの重いけれどもダイレクト感と剛性感あふれるステアフィールに慣れてしまうと、スカスカのハンドリングが怖くなりますね。日産マーチにには絶対に乗れません。

レクサスのIS300hも、もう、素晴らしいクルマでしたよ。すべての雑味を取り除いたなめらかでキレの良いハンドリングと加速。

ただ、私、トヨタの味に食指が動かないのですねぇ。
2015年1月18日 22:46
こんばんは。

以前、伯父の初代マークXを運転したことがあるのですが、、違和感なく走り、違和感なく曲がり、違和感なく止まる、良い意味でつまらないと、個人的に感じた次第です。

誰が乗っても安心して乗れるクルマの“あり方”が、、トヨタのクルマ造りに現れているのではなかろうかと思います。
コメントへの返答
2015年1月18日 23:17
初代マークXも、現行マークX前期型も、全く同じ乗り味です。この乗り味は、五代目マークⅡ( X70型-1984年 - 1997年)から、変わっていません。

私は好きではありませんが、これはスゴイと思います。
2015年1月18日 22:54
こんばんは。履歴がトヨタ車が多いので、なるほどと思いました。
他メーカーを悪くは言いませんが、
確かに壊れないので、全てに関して質が高いと
思います。
乗る楽しみはM社の方が上でした。デミオですら。
車を日常や仕事で使うなら、信頼性高く壊れず
のトヨタですね。タクシー整備工場もそう言ってました。
コメントへの返答
2015年1月18日 23:26
ドライバビリティだとか、楽しさよりも、壊れないことが大事なユーザーが沢山います。そして、それは日本ではなく、アジアや中東などで。日本よりも道路事情も、社会インフラも整っていない場所で、生活の基盤として求められているのですよね。

トヨタじゃなければ生きていけない人たちがいるんですよね。
2015年1月18日 23:41
こんばんは!

頭をスリッパで叩きたくなる
は笑いました表現が面白いです♪!笑

自分もトヨタは酷評してきましたが、
なんだか最近これはこれで好む人は多いだろうし
なにも運転の楽しさや操作系の手応え求める人ばかりではないし、むしろクルマに興味が薄い人なら楽に乗れる使い勝手のいいクルマがいいのだろうなと!

あとなんだかんだで壊れにくいこと。
実は陸送の仕事をしていて何千台と自走して走行中に故障したのは外車でもなくトヨタ車だけなのですが…もちろんたまたまではあるのでしょうが…
でも基本壊れにくい印象はありますね(矛盾してますが
コメントへの返答
2015年1月18日 23:52
ありがとうございます。
笑っていただけるのが、何よりうれしいですね。

整備の事はわかりませんが、壊れた時の整備性の高さも、世界で愛される理由の一つかもしれませんね。

日本の右ハンドルの中古車を、中東で左ハンドルに作り替えてしまうらしいのですが、それも、メンテナンス性に優れているトヨタ車だからできることなんじゃないかなぁと思います。
2015年1月19日 5:44
イトケンさんはスズキ車が
大好きなんでしょ!

…の間違いでは(笑)

愛知トヨタ(ATグループ)でスズキ車
購入出来ますよね~w
コメントへの返答
2015年1月19日 9:53
愛知トヨタでスズキ車が買えるという話、うわさに聞いたことがあります。都市伝説ではないのですね。

愛知トヨタでスズキを買うと、トヨタのディーラーともおつきあいできるわけで、ちょっと魅力的な話です。
2015年1月19日 9:56
私も、好きではないのですが、認めます。
まぁ、私が嫌いなところは、製品よりも戦略とか企業風土ですがf(^^;

仰る通り、トヨタ車はどれに乗ってもハズレは無いですよね。

しかし、あのフィーリングが好まないとなれば、どのトヨタ車に乗っても駄目ですから、アンチトヨタになってしまいますね。
もうひとつ、トヨタが凄いのは、見えないところは徹底したコストダウンをしているところです。
純正ナビ(オーディオ)なんて、外す事を考えてませんから、ケーブルはとても短くコネクタを外すのに、大変なめに会いました(笑)

とにかく、『工場出荷状態から余計な事ば、するな!』と言うメッセージが一番強いメーカーだと思うのですが、いかがでしょうか。
コメントへの返答
2015年1月19日 12:34
アンチトヨタという人がいる、ということ自体が、商品の方向性が一貫している証なのですよね。

ケーブル形状については知りませんでしたが、時々コストダウンが、残念な結果に繋がっている場合がありますね。特に足回り部品の簡素化について、受け入れがたいクルマが数多くあります。

以前、「必ずしも、トーションビームが悪いとは限らない」という趣旨のテキストを書いたことがありますが、それとは逆に、「このサイズと重量のクルマをトーションビームで支えるのには無理があるでしょ」というクルマを、トヨタは作ります。道路事情が良い日本国内であれば、そのボロも出にくいのかもしれませんが、ならば、プライスタグは高すぎるんじゃないの?と思ったりもします。

ともかく、トヨタがぶれない、ということは、とても重要で、他メーカーがクルマを開発する時の目印にもなりますし、評する時の基準になります。

工場出荷から手を加えない方がいいというのは、これは僕も同じ価値観を持っています。気に入らないところを自分で何とかしようとは、僕は考えていません。メーカーのコストダウン(手抜き)でダメなクルマは、自分で何とかするのではなく、買わないことですよ。

何もしなくても、自分の好みにピッタリ合うクルマを探す作業が、大変ですけれども楽しいのですね。
2015年1月24日 19:06
私もその一人ですけど、消費者の多く?一部?は、品質と性能と価格でものを選ばなくなってきましたよね。 どのメーカーも、世の中の変化に合わせて多様化するニーズにいかに対応していくか、大変な時代になりましたね。
コメントへの返答
2015年1月24日 22:34
消費者のニーズは、案外、メーカーが演出して作っていたりします。「ほら、子育て世代には、タントとかスペードのようなのがイイですよ」とか、「相手をビビらせるならヴェルファイヤ」がいいですよ、とか。マーケットを自力で開拓する手法ですね。

いずれにしても、自動車界はまだまだ多様性があり、楽しいですね。

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