原子番号113。

　ようやく名前が決まったかと思ったら、ニホニウムかよ。そう、理化学研究所が発見した新しい元素・原子番号113のことね。ここ最近のニュースのように報じられているが、2004に初めて合成に成功しているのよ。国際学会とやらが、なかなかこの成果を認めず、12年もの時間が経過してしまった。

　オレは12年間「理化学研究所の皆さんはどんな名前を付けるのだろうか」と、ずーーっと気になっていた。

　実は、元素の名前はなかなかセンスの良いものが多いのよ。

　ストロンチウム。
　メンデレビウム。
　カリホルニウム。
　ネプツニウム。

　いずれも頭のいい科学者とかが考えた名前なのだろうが、科学者のくせにネーミングセンス良すぎ。言葉の響きが素晴らしい。科学的でありながら、芸術的であったりする。

　ローレンシウム。
　これなんてもう、一編の詩だ。美しすぎる。

　ちなみにオレは原子番号39のイットリウムが好きだ。イトケンだけにイットリウムに親近感を感じる。

　一度付けた名前は、人類が文明を維持する限りずっと残るものだから、これは本当に名誉あることで、すごい特権だ。理化学研究所には、センス良いネーミングを期待していた。ちなみに、12年前に案として上がっていたのは、リケニウム、ジャポニウム。理化学研究所だからリケニウム、日本だからジャポニウム。そして結局ニホニウムになっちまった。

　うーん。

　もう一ひねり欲しかったな。日本とか、そんなものに気を使わなくてもいいから。もっと自由に、クリエイティブに。新しい言葉を創造するぐらいの勢いで、カッコいい名前を考えて欲しかったよ。オレなら・・・。

　モッコリウム。
　チクビウム。

　ちなみに、ニホニウムと同時に命名される原子番号115は、モスコビウムだってさ。なんか、オレの案をパクられた気がする。

　語尾にニウムとかリウムを付けるってのがワンパターンかな。日本人が命名するのだから、語尾も日本風に「～でござる。」「～どすえ。」ではいかがか。普通に「～です。」「～ます。」でもいいか。「～のだ。」とか。

　バカボンノパパナノダ。
　
　学会で科学者が大真面目な顔で。CNNニュースのキャスターがクールな顔で。大学の教壇で大学教授が。

　「バカボンのパパなのだ。」と言っていたら楽しい。

　今回はもうダメだけど、次の元素はこういう感じで楽しいのにして。お願いっ。
　(※もう、次はありません)