【重要】昨日の常識が今日の非常識(バッテリーあがりのレスキューについて)

　きっと誰でも経験があるバッテリー上がり。ヘッドライトやルームライトの消し忘れで、バッテリーの電気がなくなってしまって、クルマが動かないってやつ。その時の、クルマのエンジンを始動する応急処置方法として、「ジャンピングスタート」というテクニックがある。

　別のクルマのバッテリーから、電気を分けてもらう方法ね。

　ごっついケーブルでクルマのバッテリー同士を繋いで、バッテリーが上がってしまったクルマのセルモーターを回すという荒業。詳しい接続の手順は自分で調べていただくこととして、一般的に認識されている大まかな手順は次の通り。

　ケーブルを繋いだら、「供給する側のクルマ(上げるほう)」のエンジンをかけて、アクセルをあおって回転数を上げてから、「供給される側(助けてもらう方)」のクルマのセルモーターを回す、というもの。

　ネットで調べても、たいていこの手順が出てくる。

　しかし。今どきのクルマは、これやったらダメなんだってさ。

　今どきのクルマには、バッテリーの電圧をチェックするコンピューターがついていて、バッテリーの充電具合によって、オルタネーター(発電機)をコントロールするようになっているらしいのだ。

　バッテリー上がりのクルマにケーブル繋いでエンジンをかけると、このコンピューターが自車のバッテリー残量が少なくなっていると判断して、オルタネーターをフル稼働させてしまうらしいのだ。結果、オルタネーターやバッテリーが壊れてしまうとのこと。

　「バッテリー上がりのクルマに電気を分けたタイミングで、偶然、自分のクルマのバッテリーが悪くなったっていう人が多いんだけど、それ、違うからね」ととあるメカニックが言っていた。「間違ったレスキュー方法で、壊しただけだから」

　～なるほどぉぉぉぉぉっ。

　ミイラ取りがミイラになったって、こういうことを言うんだぜ。

　～なるほどぉぉぉぉぉっ。

　旅は道連れ、世は情け。

　～なるほどぉぉぉぉぉっ。

　なら、バッテリー上がりのクルマのレスキューはどうしたらいいか。答えは簡単で、レスキューする際にエンジンをかけなきゃいいだけとのこと。一回セルモーターを回してクルマを始動させるだけだから、エンジンかけて回転を上げて電圧を高めるなんてこと、しなくてもいいんだそうな。

　～もし、それでエンジンがかからなかったら？

　その時は、JAFを呼べばいいのだ。

　～なるほどぉぉぉぉぉっ。

　転ばぬ先のJAF。

　～なるほどぉぉぉぉぉっ。

　JAFは寝て待て。

　～なるほどぉぉぉぉぉっ。

　JAFからぼたもち。

　～そ、それは違うよね。