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イトケン(G)のブログ一覧

2014年05月11日 イイね!

マツダ・アクセラ

マツダ・アクセラ アクセラ1.5Lは早々に試済みだったが、ようやく2Lガソリンエンジンを試すことが出来た。アテンザは搭載エンジンの違いによってキャラクターが異なっていたが、アクセラの場合はエンジンが違っても、クルマとしての仕上がりにはあまり差異はなかった。

 いきなり総評です。アクセラは人に媚びないクルマです。

 「必要な仕事はしっかりさせてもらいますけれども、それ以外の事はしませんぜ」なんていう、頑固一徹、職人気質のクルマ。走る曲がる止まるというクルマの基本動作を、何の癖もなくナチュラルにこなす。「ハンドリングの切れ味が鋭い」とか「乗り心地が上質」とか、「加速が気持ちイイ」とか、そういう特徴はない。

 例えば、アイドリングの状態では、エンジンの振動が結構ボディを揺さぶっている。ステアリングや床からはエンジンのブルブルという振動がしっかり伝わってきて、それなりの音も入り込む。

 例えば、加速は1.5Lも2Lも、しっかりとした必要な加速力があるのだけれど、吹け上がりにドラマも感動もない。そして加速とともに、あまり上質ではないエンジン音がしっかり入り込んでくる。

 例えば、乗り心地については、それなりに路面の凹凸を拾う。足回りは固め、さりとてそれでスポーティーでもない。そして、ボディ剛性もあまり高いとは感じられない。ざっくりとした乗り味である。

 と、こう書くとあまり良いクルマではないんじゃないかと思われるかもしれないが、いや、そうじゃないのだね。

 アイドリングの振動が伝わってくるのは、エンジンマウントが硬いからだ。もっと柔らかいものを使えばもっと静かにできる。がしかし、そうしたところで、クルマの性能が良くなるわけじゃないし、柔らかければ経年劣化によって、数年後にはひどいクルマになってしまう可能性もある。ならば最初からしっかりとしたものを付けてしまおうと、きっとそう言うことなんだろう。

 ユルいと感じるボディだが、そりゃ流行の超高張力鋼鈑を多用すれば、もっとカッチリとした乗り味のボディが作れるが、必要以上に固めなくても、ちゃんとしたクルマは作れる。遮音材をもっと入れたら静かにはなるだろうけど、それで走りが良くなる訳じゃない。

 そんな風に華燭は取り除いて、クルマの本質だけをむき出しにして、基本性能を磨いたのだ。だから道具としての良いモノ感がしっかりある。じっくり走りこんでみると、その良さがジワジワとしみこんでくる。フォルクスワーゲンが忘れてしまった、質実剛健さだ。アクセルもオルガンだしね。そう、そうなんだよ、クルマはこうあるべきなんだよ。

 肉でいえば、上等なものを生のまま何も味付けせずに出してくるような感じ。素材の味をお楽しみください、と。

 と、偉そうなこと書きましたけど、オレ、味付けナシの生のままでも美味しい肉なんて食べたことないです。あー、誰か、食べさせてくれんかなぁ。アクセラみたいな肉、食べたいなぁ。
Posted at 2014/05/11 00:18:01 | コメント(4) | トラックバック(0) | 試乗レポート | 日記
2014年02月18日 イイね!

そして僕は途方に暮れる

そして僕は途方に暮れる メルセデスCLAがスゴイ人気だそうで、納車が半年とか一年かかるとのこと。MINIを降りるつもりはまだないが、次のクルマの候補にCLAは残っている。もう一度、乗ってみるか。そして、よかったら発注しちゃおうか、なんて気持ちになってディーラーに足を運んだ。

 オレが筆おろししたCLA180(ナンバーを付けて最初に運転したのがオレ)はまだ試乗車として活躍していて、半年ぶりの試乗は同じ個体で行うことができた。

 しかし、走り出した瞬間、記憶していたフィーリングと全然違う。

 なんじゃこりゃ。

 まず、アクセルレスポンスが悪すぎる。流れにも乗れるし、普通に走れるのだが、文字通り「床まで踏み込んで」やっとマトモに走る感じだ。パドルシフトをこまめに使ってシフトダウンしてやれば、ストレスは減らせるが、気持ちいい走りとは程遠い。

 足回りのフィーリングも、これ、全然ダメです。早くもブッシュ類が硬化していているようで、しなやかさがなくなっている。ここに、18インチへん平率40という、超扁平タイヤをかましているので、路面の振動が下品にボディを揺さぶる。ハンドリングはビビットに反応はするが、しなやかさがないので雑な動きをする。

 そして、ボディがゆすられているうちに、内装の建て付けが悪くなってしまったようで、終始、インパネやらピラーやらシートの下あたりから、安っぽいビビり音が発生していた。担当者がビビり音を止めるためにあちこち手で触っていたが、そんなことしなきゃならないクルマってどうよ。

 試乗を終えた後のMINIの走りの気持ちいいこと。

 ハンドリングの剛性感、ダイレクト感、スカッとした加速感。どこを切り取ってもCLAなんかMINIの足元にも及ばない。いつもはあまり好きになれないガサガサしたエンジン音すら、魅力的に聞こえてくるから不思議だ。

 そしてオレは激しく落ち込んだ。オレ、CLAを褒めちぎってしまったよ。どうしよう。誰かの購入計画に影響を与えていたとしたら、どうしよう。

 アクセルレスポンスは、試乗車として乱暴な運転をされるうちにコンピューターのプログラムマップが学習して緩慢になったのではないか。足回りはブッシュ類が落ち着いてきたことによるフィーリングの変化なのではないか。以前試乗したときに、自転車で行ったので正しくフィーリングを感じ取ることができなかったのではないか。

 理由は色々思いつくのだが、ともかく凹む。

 そして、僕は途方に暮れる。
Posted at 2014/02/18 14:55:12 | コメント(3) | トラックバック(0) | 試乗レポート | 日記
2013年12月17日 イイね!

BMW320i

BMW320i ようやく、6代目のBMW320i(F30)を試すことができた。F30が出てからずっと、気にはなっていたのだけれども、勇気が出なくて乗れなかった。なぜ勇気がいるかというと、これ以上BMWに幻滅したくなかったからである。

 というのも、ここのところBMWのクルマでイイと思ったクルマは一つもない。まぁ、オレが乗ったのはいずれも安いモデルばかりで、それでBMWというブランドを総評するのはおこがましいのだけれども。

 ちなみに、この間、試したモデルは以下の通り。
 320iセダン(E90前期型)、116i、X1、MINI・クロスオーバー・クーパーS・ALL4、MINI クロスオーバー・クーパー(MT)。まぁ、どいつもこいつも、大味で雑な乗り味なのだ。特にひどかったのが、X1。次いでクロスオーバーのALL4。E90前期型もハンドリングが最悪だった。

 さて、今回の320iはどうだったか。一言でいうと、悪くはなかったよ。(上から目線でスミマセン)

 まず、ここ最近のBMWの最大の問題点だった、「違和感ありすぎのハンドリング」は直りました。ようやく普通に何の神経も使わずに運転できるようになったことは歓迎したい。素直でナチュラルにクルマが反応するハンドリングで、FRらしくリアの接地感も感じられる。

 が、しかし、他のクルマたちのハンドリングにことごとく負けている。吸いつくような接地感と、剛性感のメルセデスのC-class、ソリッド感としっとり感が絶妙なCLA、シャキッとリニアなフィーリングのA-class、ロードバイクのように軽やかでエッジの効いたハンドリングのゴルフ(トレンドライン)、いずれのクルマと比較しても、この320iはこれと言った個性もなければ、楽しさもない。普通だ。

 パワートレインのフィーリングも、まぁ普通だね。必要な仕事はちゃんとしてくれる。アクセルを開けてやれば気持ちよく飛ばすこともできる。ここの点については、及第点を付けてもよいが、低速時のシフトショックが少し気になった。DSGなどのクラッチ式ならともかく、トルクコンバーターなのだからもっと上手に処理できなかったのか。

 そして、BMWのクルマは、音がダメ。今回の320iもガソリンエンジンなのに、冷間始動でエンジンが温まるまでは、カリカリというディーゼルエンジンのような雑な音が聞こえてくる。X1もALL4もそうだったし、オレのロッくん(MINI・R56)の音も同質のものだ。

 あと、内装のデザインの雑なこと。武骨で素っ気ないのがBMWらしさなのかもしれないけれど、プレミアム感のかけらもない。シートもダメだねぇ。体をホールドしないばかりか、表面だけが妙にフワフワしていて、短時間の試乗で腰が痛くなった。廉価モデルでさえ極上のシートを搭載しているフォルクスワーゲンを見習ってほしい。

 と、まぁ結局、辛口の評価になってしまった。と言うのも、このクルマ、次のマイカーの最有力候補なのです。理由はMTがあるから。どれだけ素晴らしいクルマだとしても、MTで乗れなければ、オレはきっとすぐに飽きてしまう。多少ダメな部分があったとしてもMTで乗れれば、それが帳消しになる場合もある。今回の試乗車は、全くの素のグレードで、足回りやシートはお金さえ出せば格段に良くなる(はず)である。なので、引き続き候補として残しておきます。

 しかし、これだけたくさんのBMWが街に走っているところを見ると、オレがダメ出しした部分は、見当違いなのかもしれない。実はもっと奥が深くて、分かる人には分かるBMWの長所が沢山あるのかもしれない。オレには、それを感じ取るだけの能力がなかっただけで、間違っているのはオレの方なのだろうねぇ。

 ハンドリングだけで言えば、スイフトRSの方がよいよ、と言ったら、頭が狂っていると思われるのだろうねぇ。
Posted at 2013/12/17 00:00:32 | コメント(7) | トラックバック(0) | 試乗レポート | 日記
2013年12月05日 イイね!

ゴルフ7トレンドライン

ゴルフ7トレンドライン ゴルフ7のベーシックグレードをテストしてきた。1.2シングルチャージャーと7速DSG、リアサスペンションはトレーリングアーム(トーションビーム)と、前回試乗したハイラインとは全く違うアイテムを搭載している。

 走り出した瞬間「ああ、これこれ。これがゴルフだよ」とニンマリした。まず、軽いねぇ、このクルマ。今まで乗ったどのゴルフよりも、ボディが軽く感じられた。そして、相変わらずカッチリ剛性感も高い。おかげで加速も減速もコーナリングも、軽やかでシャキシャキっとしている。飛ぶように走るとは、まさにこのクルマのためにある言葉だ。

 乗り心地もなめらかで上質。静かだし。文句なしに速いし。

 ほとんど文句のつけようがありません。いいっすよ、これ。

 ただ、1.2のシングルターボエンジンは、ゴルフには合っていないと思う。スカッと回るしパワフルだし速いのだけれども、力いっぱい仕事をしている感がある。特に走り出しの部分だね。こまめにシフトアップをして、エンジンのおいしいところだけを使いながら加速するのは、技術的には素晴らしいのだけれども、なんだかせわしい。高級車クラスまでも凌駕するほどのプレミアム感が漂うゴルフの心臓は、もっと余裕があったほうが良い。

 絶対的な速さも必要かもしれないけれども、加速フィーリングも「質感」が大事なのだよ。その点で、実に惜しい。

 ちなみに、以前も紹介したビートルでは、このエンジンがキャラクターにピッタリ合っていて、とても楽しかった。走りの質が落ちるが、ポロもこのエンジンと相性はピッタリだった。

 そして、ゴルフ7のベストチョイスは何かというところで悩ましい。1.2モデルの軽やかさも捨てがたいし、トルクに余裕のあるハイラインのエンジンも捨てがたい。

 迷った末の結論としては、今回のゴルフ7はハイラインが良いと思います。ハイラインのパワートレインは、ちょっとパワフルにすぎるのだけれども、ゆったりとした走りをしたい時にも1.2よりはマイルドに走ることができる。ただし、DCC(アダプティブシャシーコントロール)は付けないスッピンの状態が良いね(たぶん)。DCCがなければ、1.2モデルのように、もう少しシャキシャキと走れるんじゃないかなぁ、という希望も含めて。

 昨日メルセデスのC-classを褒めちぎったところだけれども、ゴルフ7はC-classと比較しても遜色ない。ゴルフのガチンコライバルはA-classだけれども、ここまでクルマが完成されてくると、車格とかセグメントは関係なくなってくる。以前にも書いたが、このクラスは本当に充実してきて面白くなってきた。A-class、CLA、V40、フォーカス、そしてゴルフ。夢のように素晴らしい出来のクルマが、300万円台前半に勢ぞろい。

 そして、いろいろ目移りして迷った時には、ゴルフを選んでおけば間違いないです。
Posted at 2013/12/05 10:37:26 | コメント(2) | トラックバック(0) | 試乗レポート | 日記
2013年12月04日 イイね!

円熟のメルセデスC-class・C200ステーションワゴン 後篇

円熟のメルセデスC-class・C200ステーションワゴン 後篇 メルセデスってメーカーのクルマは、その良さが分かりづらいのですよね。例えば、ゴルフは、タイヤがひと転がりしただけで、駐車場から段差を乗り越えて車道に入っただけで酔いしれてしまうほど、良さが分かりやすい。メルセデスにはそれがない。走り出し、あるいは街中のゴーストップは、あきれるほど普通なのである。

 しかし、じっくり乗っていると印象はどんどん変わってくる。

 時速40km/hを過ぎたあたりから、ハンドリングのリニアリティが増してくる。ステアリングへの応答性も増すし、路面からのインフォメーションもしっかりと感じられる。ガチッ、ドシッという言葉だけでは表現できない剛性感があり、ゆるぎない信頼感を感じる。そして、サクッと気持ちがいいのですねぇ。

 オレは今まで駆動方式にはこだわってきませんでした。FFだろうと、FRだろうと、楽しいクルマは楽しいし、ダメなクルマはダメでしたから。けど、このC-classは、「FRだから、このハンドルフィーリングなのだなぁ」と思わせてくれる。駆動系のバイブレーションやトルクフィーリングが、ステアリングから伝わらないので、ピュアに路面の状態と足の動きだけが伝わってくる。自分の意思も、ダイレクトにクルマに伝わる感覚がある。

 アクセルコントロールもすごく楽。このパワートレインは、どんな要求をしても、静かに涼しい顔をしたまま、サクッとこなすんですわ。どの速度域からでも、加減速が意のまま。しっかりした加速もじんわりした加速も、スロットルに足がくっついているかのように自在。そして、定速での速度維持もものすごく楽チンなんす。

 そして、どれだけ速度を上げても、この信頼できるドライブフィールが変わらないのですね。どの速度域でも、自分の意のままにコントロールできる安定感と応答性の良さ。パワートレインや足回りがしっかり作られているのはもちろんのこと、それを受け止めるボディ性能が抜群なのですね。オレ、今までどの車に乗っても、ボディ剛性についてはMINIが負けたと思ったことはないんですわ。しかしC-classの後は、MINIがちょっとユルく感じられてしまいました。

 走行性能の高いことは伝わったと思いますが、一番大事なのはここからです。

 このクルマは楽しい。

 運転が楽しいのはもちろんなのだけど、このクルマには、空間的概念を変える能力がある。今まで遠出だと思っていた距離を、「ちょっとそこまで」のドライブに変えてしまう。こいつがあったら生活が変わるだろうなぁと思わせてくれた一台でした。

 間もなくC-classはフルモデルチェンジです。メルセデスは、ドイツ車の多くがそうであるように、常に最新の技術で最良のクルマを作り続けているので、フルモデルチェンジで劇的に変わるということはないと思います。モデル末期で価格もこなれている今が買い時ではないかと。

 ということで、オレに買って。ねーねー神様ぁ~。


知らん。

Posted at 2013/12/04 11:06:18 | コメント(2) | トラックバック(0) | 試乗レポート | 日記

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