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イトケン(G)のブログ一覧

2015年12月27日 イイね!

アルトワークスAGS~スピリットを継ぐもの~

アルトワークスAGS~スピリットを継ぐもの~ ついに復活したアルトワークス。そのステアリングを握ることができた。いやぁ、ホント、すごいクルマでしたよ。

 これ、復活したのは、名前だけではないっすね。15年前のスピリットやイデオロギーが冷凍保存され、そっくりそのまま現代に蘇ったんですよ。それも、「アルトワークスのスピリット」って程度ではなく、当時の自動車メーカーが一様に目指していた走りの方向性とか、当時のクルマ文化そのものが蘇っている。

 そうそう、昔のスポーツカーって、みんなこんなだったわ。

 最近のクルマのセッティングのトレンドは、高いボディ剛性とよく動く足で、加重移動も使いながらがっちり路面を押さえて曲がる、という方向だと思うのだが、アルトワークスはそれを完全に無視。1990年ごろのイデオロギー=「とにかく固い脚で、それを受け止めるボディのためにロールバーを組んで、ハンドルレスポンスを究極まで追求する」をそのまま再現している。メチャクチャ足が固い。さらに、ボディ剛性もムチャクチャ高い。

 まるで、ジムカーナ用にセッティングされた競技車両のよう。

 バケットタイプのレカロで体を固定されて、激しいクルマの挙動を受け止める感覚は、もう懐かしい以外の何物でもない。

 そして、速い。すんげー速い。

 ポルシェとかランエボみたいな異次元の速さではないけれど、風のように加速していく。専用のエンジンチューニング、トランスミッション、軽いボディと、いろいろな要素によってとにかく速いし、スピード感が半端ない。同じ速度でも、感じるスピード感がほかのクルマと全然違う。

 そんなわけで、新型アルトワークス、とても楽しいクルマでした。

 同時に、一抹のむなしさというか、もの悲しさを感じてしまった。これワンレン・ボディコン(※意味は自分で調べてね)をそのまま復刻したようなものだと思うんですよ。40歳代、50歳代の中年が、いまさらボディコンなんて着られないのと同じく、中年のオレには、こんなバッキバキのクルマにはもう乗れない。昔のままの熱いスピリットを目の前に突き付けられると、オレは15年分だけ大人になったことにに気づかされる。

 もうオレは、あの頃のオレではないんだなぁ、と。

 でも、アルトワークス、売れてほしいな。このイデオロギーは伝統文化として、後世に残したいです。そして、やっぱりすごく楽しいクルマなので、多くの若い方にクルマの楽しさを知る教材として、ぜひ乗って欲しいと思います。

 一つだけ、注文を付けるとすると、着座位置が高すぎる。デカいレカロシートを無理無理押し込んだせいか、ノーマルのアルトより座布団一枚、座面が高くなっている気がする。ハイト調整もできないので、ここは要改善です。
Posted at 2015/12/27 23:27:37 | コメント(6) | トラックバック(0) | 試乗レポート | 日記
2015年11月15日 イイね!

スズキ・ソリオバンディット

スズキ・ソリオバンディット ソリオと言えば、スズキのラインナップの中で唯一受け入れられないクルマだった。新型の話をする前に旧型のおさらい。オレの試乗記(2014/5/20)では「ベタンと、頼りなくドアが閉まるだけで、気持ちが萎える。そして、その走りの質感の低いこと。足はバタバタと雑な動きするし、ボディもヨレヨレ。それでいて、エンジンだけはビンビン元気に走るものだから、もう、ちぐはぐなことこの上ない。」と評している。

 これがフルモデルチェンジでどうなったのか。

 結論を先に述べると、新型ソリオがんばった。文字通り生まれ変わった。いいクルマだ。

 スズキはボディがいい。軽くてカッチリしている。まるで、羽毛の軽さとセラミックの固さで、風と一体化するカーボンフレームのロードレーサー。スズキのボディのフィーリングの良さは、目下世界一だと思う。旧ソリオはそのセオリーから外れていたのだけど、今回晴れてスズキ品質のボディを手に入れた。

 聞けば、今回のソリオはシャーシを刷新したとのこと。車重は100kg軽くなって、全モデルで1トンを切る。今回試乗したソリオバンディットは950kg。ひょえ、我が家の先代スクラム(エブリイ)よりも軽いじゃねぇか。

 クルマは軽ければ軽いほうが燃費性能や運動性能的にはいいのだけれど、安定感や重厚感とはトレードオフで乗り心地が安っぽくなったり、挙動が不安定になりがちである。しかし、ソリオはそのネガティブは一切ない。軽量化の恩恵に加えて、安定感や上質感も失っていないのだ。

 マイルドハイブリッドというモーターアシスト付きのパワートレインは、とっても力強い。オレ、ハイブリッド車って嫌いなのよ。モーターとエンジンが勝手に入れ替わる感覚がイヤで。でも、ソリオのハイブリッドはあくまでもエンジンの補助。なので、違和感もなくって、とっても素敵。でも、間もなく、プリウスみたいにモーターでも走る「ストロングハイブリッド」も追加予定だそうです。12月だって。

 少し気になったのが、ステアリングフィール。これは新型アルトから一貫してスズキ車に感じることなのだが、初期ロールが大きめで、ハンドルの戻り(復元力)が弱い。ステアリングを切ると、グラリとロールが生ずる。初期ロールの付近では、サスペンションの弾力がないかのように、無抵抗でクルマが傾く。慣れてしまえば問題ないのだけど、このせいで、ハンドリングの気持ちよさがスポイルされていて、とても残念。ひょっとしたら、軽量ボディに上質な乗り味を添加するためのセッティングなのかもしれないけど。

 あと、致命的なのが、デザイン。カッコ悪すぎる。

 特に内装。インパネのデザイン配置、シートの形。何から何まで、古臭くてチープに見える。触り心地、座り心地は快適なので、しっかりお金はかけられていることはわかるのだが、まったくそうは見えない。見た目は傷んでいるバナナでも、一皮むいたら美味しく食べられますよ、的な、そんなサプライズは要らないの。

 そんなカッコ悪さが、スズキらしいって言えば、スズキらしいんだけど。そんで、そんなカッコ悪さが、嫌いじゃないんだけど。

 どうか、売れてほしいなぁ。シエンタより速いし、使い勝手もいいし、安いし、燃費もいいよ。カッコ悪いけど。
Posted at 2015/11/15 21:26:11 | コメント(3) | トラックバック(0) | 試乗レポート | 日記
2015年11月14日 イイね!

トヨタ・シエンタ ハイブリッドX 7人乗り

トヨタ・シエンタ ハイブリッドX 7人乗り これは売れるわ。細かい話抜きに、オシャレでカッコいい。

 まず居住空間の快適さが素晴らしい。インパネ、ドアトリム等々、目に入るすべてのパーツのデザインが、統一感があって、モダン。トヨタお得意の演出された高級感がないのに、チープさは皆無で、落ち着いていて上品。

 シートの生地がイタリア家具のような厚手のファブリック。シートのインナー素材も、密度の濃い形成ウレタンが奢ってあり、カッチリしているのに、ふんわりとしたかけ心地。このシートだけでも、シエンタを買う価値がある。

 走りも、悪くなかったねぇ。クルマの挙動がどっしりと落ち着いている。居心地の良い居住空間が、どっしりと移動する感覚は今まで経験したことのない快適さ。ハンドリングのレスポンスはいいわけじゃない。けれど、トヨタ特有のスカスカのハンドリングとは一線を画すものでクルマとの意思疎通が自然に図られる好ましいフィーリング。踏めばエンジンの音もモーターの駆動系もやかましいのだが、居心地の良さにアクセルを踏む気もなくなる。

 外観デザインも、最初出てきたときはギョッとしたけど、細かいところまで計算されつくした、オシャレなデザインだねぇ。明るいポップな色も、ベーシックな色も、ダークで落ち着いた色も、どんな色も着こなしてしまうってのは、デザインが優れているからに他ならない。

 例えば色が違うだけで、デザインまで違って見えるクルマがある。黒だとカッコいいのに、シルバーだと不細工に見えるとか。色によってカッコよさが変わるってのは、そもそもデザインのどこかに破たんがあるのだよ。

 シエンタは、外装も内装も、隅々までデザインが行き届いている。

 価格も手ごろだし。

 7人も乗れるし。

 このクルマ、イイ。

 RJCカーオブザイヤーはスズキ・アルトに決まったけれど、COTYはぜひシエンタに獲ってほしい。こういういいクルマはぜひ売れてほしい、と思う前にバカ売れしている。だから、もう何も言うべきことがない。

 なんか、悔しい。
Posted at 2015/11/14 17:24:09 | コメント(4) | トラックバック(0) | 試乗レポート | 日記
2015年11月06日 イイね!

CX-3-ツーリング AT

CX-3-ツーリング AT マツダCX-3をようやく試しました。XD-ツーリングのAT車。

 基本はデミオと同じと聞いていたのだけれど、乗った印象はだいぶ違ったね。エンジンの出力特性、ハンドリングいずれも、よく言えば素直に、悪く言えばダルくなった。

 まずエンジン。デミオはMTで乗ったから余計そう感じたのかもしれないけど、デミオは、トルクがあふれ出るって感じで。肉汁滴る厚切りステーキ、あるいは激熱い汁が飛び出してくる小籠包って感じで。「あつつ、ちょい、出すぎだよ」ってそんな感じで、場面によっては、トルクが過剰と感じることもあった。

 CX-3のエンジン特性はデミオと比べるとだいぶおとなしい。何も気を遣わずに普通に走れる。でも、ちょいと踏めば、モリモリと加速していく。日常の使用では、その天井がどのあたりなのかを伺うことはできない。どこまででもモリモリ走ってしまいそう。だから、これで必要十分で、CX-3のほうが扱いやすいんだね。

 ハンドリングも、もう、ズッシリ、どっしりしてるのよ。あんこがぎっしり入った小豆羊羹(あずきようかん)みたいな感じ。重くて、噛みごたえもあって、ねっとりあまくて、って、こう書くとあまりいい印象にならないか。いや、よかったのよ。とにかく密度が濃い。味がねっとりと濃いのね。ハンドルを切った時の軽やかさやキレの良さはないけれど、安心して体を預けられる安定感。

 それでいて、カッコいいでしょ。

 このクラスのライバルだと、ホンダ・ベゼル、MINI・クロスオーバー、日産・ジューク、スズキ・エスクードあたりか。スバル・フォレスター、XVもガチで競合するかな。

 ベゼルや、エスクードはまだ試していないけど、たぶん、CX-3のほうがいい。クロスオーバーやジュークなんて、格下のクルマに感じる。スバル勢は、走りの質は今挙げたクルマの中では群を抜いて高い。CX-3よりもさらに上質だ。しかし、パワートレインの魅力ではマツダのディーゼルを味わってしまうと、スバルはだいぶ見劣りがする。オルガンペダルをはじめとしてハードの作り込みもマツダが上だ。

 総じてCX-3はとてもいいクルマでした。

 んじゃ、欲しいかと聞かれると。えっと、その、これが、欲しいとは思えないんだなぁ。CX-3からMINI(R56)に乗り換えると、MINIのほうがさらに味が濃い。こっちはガトーショコラだね。ああ、うめぇ。オレはガトーショコラのほうが好き。

 最近のお気に入りがこれ。

 あ、よく見たら、チョコブラウニーだった。
Posted at 2015/11/06 23:27:59 | コメント(0) | トラックバック(0) | 試乗レポート | 日記
2015年09月17日 イイね!

フォルクスワーゲンGTi/マニュアルトランスミッション

フォルクスワーゲンGTi/マニュアルトランスミッション ポロGTi・マニュアルトランスミッション車。いいクルマでしたよ。

 2009年デビューした現行ポロは、エクステリアも、インテリアも上質にまとめられて、世界中で絶賛されていたゴルフ6の弟分にふさわしい存在感を放っていた。

 しかし、デビュー当時はNAの1.4Lエンジンのみのデリバリーで、走りの質はゴルフに遠く及ばず、エンジンのフィーリング、ステアリングの応答性、乗り心地、いずれも雑さと安っぽさを感じるもの。ブランド内でのヒエラルキー確立のために、わざと雑に仕上げたのか、と勘繰りたくなるほど、ゴルフとの差は明瞭だった。

 ほどなく1.2Lの過給機付きTSIエンジンのモデルにスイッチし、エンジンは多少元気になったが、走りの質は変わらなかった。

 その後、何度かマイナーアップデートが施されて現在に至っているが、基本は同じクルマ。だから、今回も期待していなかったのです。でも、良かったねぇ、新しいポロ・GTi。

 足が滑らかに動いて地面をガッシリととらえる。路面の状況はステアリングから伝わってくるんだけど、余計な雑味はクルマのほうで処理してくれるので、芝生の上をスパイクはいて走っているかのよう。剛性感としっとり感のバランスが絶妙。ハンドルのキレもいいしね。ホイールベースとトレッド幅は変えられないから、そのサイズならではの挙動はあるけれど、それも許容範囲。このクルマの味として楽しめる。

 エンジンもいいんだなぁ。すごく扱いやすい。この手のスポーツモデルって、とかく暴力的な加速力で存在感をアピールしたがるんだけど、ポロGTiは極めてジェントル。音も静かだし。低速域から、太くて優しいトルクで包み込んでくれて、とにかく楽ちん。そして、もちろん速いのです。

 これを、これまたスコスコ入るマニュアルトランスミッションで扱えるなんて、幸せ。アクセルはオルガンペダルじゃないけど許しちゃう。

 総じてポロGTiが織りなす走りは、とってもお上品。

 いい。このクルマ、いい。デミオやスイフトスポーツと同じぐらい、いい。

 そう。残念ながら、いいといっても、それぐらいの良さ。価格から期待するようなプレミアムな走りは体現できていない。つまり、値段設定が高すぎる。本体327.5万円でっせ。ゴルフ5のGTiと同じぐらいやんけ。飛び抜けてカッコいいとか、こいつに乗ることがすんげぇステイタスだとか、そういう付加価値がなければ、このクルマにこの金額は払えないよ。

 適正価格は263万円ぐらいだと思う。

 そして、その価格ならザ・ビートルを買ったほうが、きっと幸せになれる。

 そして。オレの今の愛車、MINI(R56)の方が圧倒的に楽しい。って、あーあ。結局、自画自賛記事になってしまった。あーあ。
Posted at 2015/09/17 14:58:40 | コメント(1) | トラックバック(0) | 試乗レポート | 日記

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