イトケン(G)のブログ一覧

　2009年、新型のインフルエンザが流行し社会問題になった。最初の患者はホテルに監禁され、患者や家族、友人なども含めて、ばい菌そのもののように社会から隔離された。

　しかし、数か月後には日本中に感染が拡大して、国民の何割かが罹患した。そして、大騒ぎした割には病気もひどいものではなかった。新型なので、ワクチンこそ用意できなかったが、症状や回復までに要する時間などは、これまでのインフルエンザと大差なかったし、抗インフルエンザ薬も効いたのだ。冷静に対処すれば、恐るるに足らないものだった。

　この新型インフルエンザ騒動の時には、マイクが品薄になって奪い合いになった。当時、オレがマスクを買い求めた時には、「ウィルス99%シャットアウト」などと謳った、二枚ぐらいしか入っていないのにバカ高いものしか売れ残っていなかった。それでも、仕方がないのでそれを買った。数枚しかないマスクで、このパンデミックを乗り切らなければならない。いよいよ大流行してきたら使おうと大事に温存していたのだが、結局使わずじまい。今、早めの大掃除を始めているのだが、ホコリ避けのために、その高級マスクを使っている。

　オレが高級マスクを、少ない小遣いで買い求めていた時に、廉価な使い捨てマスクはどこに行っていたのか。

　そのとき、様々な団体や機関による買い占めが行われていたのだ。

　それから、3年。

　わが家に、その余波がやってきている。

　マスクの品質保持期限が切れようとしているこの時期に来て、買い占めていた団体や機関が、マスクの放出を始めた。行く先々で、マスクを箱でくれるのだね。お世話になっているお礼ですとかナントカ言っちゃって。おかげで、わが家には500枚を超える使い捨てマスクがやってきてしまった。

　もう一生、マスクには困らない。

　と言いたいところだが、品質保持期限とやらがあるので、早めに使わなければならないのだろう。二重に装着する程度の浪費では使い切れないだろう。どうやって使おうか。「マスクふんどし」とか、作っちゃう？