イトケン(G)のブログ一覧

　生えたっ。キノコが生えたぁっ!!
　(アルプスの少女ハイジ、「クララが立った～」風に)

　ある日目覚めたら、庭にこんなに立派なキノコが生えていました。写真でサイズ分かりますかね、大きいんすよ。傘の部分は手のひらよりも大きい。あーん、大きくてかたーいっ。

　調べてみたら、「キヌカサシロタケ」という高級キノコだということが分かった。フワフワと柔らかい食感の奥にコリコリとした歯ごたえの部分があり、香りが豊か。土瓶蒸しやてんぷらで食べると絶品とのこと。

　栽培が難しくて天然モノが時々採れるだけなので、市場にはほとんど出回らない。地方の農協などで、時々、山で採取したものが売られることがあるらしいのだけれども、一本1万円もの値が付くこともあるそうだ。

　ひょーい。これは、大変だっ。

　実はこれ、最初は3本生えていたんですよ。でも、数日放置していたら、2本が、傘の部分が丸まって、柄の部分も萎びてしまって、地面にクターとなってしまった。こうなってしまうと商品価値はない。2万円もの大損だ。

　最後の1本だけは無駄にしてなるものか。

　残った1本を丁寧に採取して、シュレッダーの紙屑を敷き詰めた箱に入れて農協に持って行った。しかし、窓口のオネェさんが、組合員じゃないと農産物の持ち込みはできないだとか、契約がどうとか、産直販売の日に持って来いだとか、ゴチャゴチャ言いやがる。

　バカヤロー、めったにお目に掛かれない高級キノコだぞ。

　しかも、そのオネェさん「そこまで言うなら、見るだけなら見ますけど」と上から目線で言いやがる。

　バカヤロー。「見せてください」でしょうが。「イトケンさんの大きくてかたいキノコを見せてください」でしょうが。なんなら、「キノコ触らせてください」じゃないんですか。

　と、まぁ勢いよく書き綴りましたが、このテキスト、途中からウソです。フィクションです。どこからウソかというと「かたーい」のあたりから。ええ、そうです。庭先によく分からないキノコが生えたと、まぁ、それだけの話です。