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イトケン(G)のブログ一覧

2013年10月31日 イイね!

しきい(閾)値を下げるという手法

しきい(閾)値を下げるという手法 日本人特有のしゃべり方だと思うのだが、とにかく、へりくだったり、言い訳的な枕詞を並べることが多い。

 たとえば、贈り物をするときの「つまらない物ですが」などという言いまわしは、相手が遠慮することが前提で、受け取ってもらうために、「つまらない物」だからと「しきい値」を下げる手法。相手の立場を大切にし、そして自分の気持ちを伝えるという、複雑な心のやり取りが凝縮されている。慎み深い日本人の優れたコミュニケーション能力のひとつだ。

 しかし、こういう表現は、別の意味合いを持っている場合もある。よく、会議や催し物などの冒頭で、「なにぶん不慣れなもので」と司会者が言う。慎み深い言葉に聞こえるが、言葉を返せば「失敗するかもしれないけれども、それは、こういう理由だからです」と先に予防線を張って、言い訳をしているだけのこと。

 同様に、「準備不足で」「体調が悪かったので」「初めて作ったので、美味しいかどうか」「素ッピンなので」などなど、あらゆる場面で、先に言い訳することがなんと多いことか。つまりこれは、慎み深いというよりは、自己防衛のための手段なのだ。

 あるいは、この手の言い回しには、「しきい値」を下げておけば、満足度が上がるかもしれないという意図も隠されている場合もある。

 つまり、そう言う作戦だったのだ。

 こんな不細工のを見せつけて、


 おまけに、それを更にカッコわるくしたのを直前に出しておき(ジャカルタモーターショー2013)、「しきい値」が下がるだけ下がったところで、


 最終的には、これですっ。


 おお、何かカッコ良いかも。って、まぁ、そりゃ、前二つと比べたら、夢のようにカッコよいですよ。特に、緑色のヤツは、ちょっと乗ってみたいとも思いましたもん。紅葉に彩られた渓谷を、こいつで走りたいとさえ思いましたもん。

 けど、先に不細工なのを見せつけるというやり方は、ちょっとズルいよ。あと、どれだけカッコよくても、これはコペンとして認められない。別の名前の別のクルマとして出すべきだね。コペンはやっぱり、あのコペンじゃなきゃダメだ。

 あと、余談だが、オレは常に、「しきい値」を下げるような言葉を使わないように心がけている。「最高の演奏を届けたいと思っています」「持てる力をすべて出し切って、最高のステージにします」と宣言して、自分にプレッシャーをかけるようにしている。それがプロのとしての仕事のあり方だと思っている。

 だから、オレが、「自分はさだまさし似です」と言っているのは、「しきい値」を下げている訳ではありません。ただの事実です。
Posted at 2013/10/31 13:38:20 | コメント(10) | トラックバック(0) | 日記
2013年10月30日 イイね!

潰えた(ついえた)夢

潰えた(ついえた)夢 ついに出ました。カプチーノ後継車。本日、スズキから東京モーターショーの出展車両についてのプレス発表があり、かねてから噂と期待のあったカプチーノ後継車のスタディと思われる車両が公開された。

 それがこれ↓


 ホンダとダイハツが2シーターオープンスポーツの形で勝負したのに対して、スズキはオフロード性能も併せ持つ、マルチパーパスとしてのオープンスポーツを提案してきた。ガチンコ勝負で狭いパイを食い合うのではなく、付加価値で商品力を上げることで独自にマーケットを開拓することができる。さすがスズキ。バンザイスズキ。

 って、そんなわけないやろっ。

 今回のプレスでは、カプチーノのカの字もなかった。これは、おそらく次期ジムニーのスタディモデルだ。まぁ、これはこれでカッコよいので、次期ジムニーには期待したいとは思う。だけどさぁ、カプチーノ、出してほしかったなぁ。だって、ダイハツもホンダも出すんだよ。ケータハムもスズキのパワートレインで新車作ってきたし、期待してたんだけどなぁ。もう、オサムちゃんのデブっ。

 おまけに、市販予定の新車種「ハスラー」とかいう、またこれ、訳のわかんないクルマを出してきた。それがこれ↓


 バ、カ、ヤ、ロ、ウ、バカヤロウ。(滝川クリステル)

 何なんだ、これは。ダイハツネイキッドの焼き直しみたいだが、顔のインパクトがスゴイ。こんなカッコ悪いクルマ、ホンキで売るつもりなんでしょうか。

 これ、ランドクルーザーFJ56に似てるなぁ。


 カプチーノは出ないし、こんなカッコ悪いクルマは出してくるし。MINIもカッコ悪くなりそうだし。自動車なんて、もういいや。もうモータージャーナリストなんて、辞めてやるっ。

 まぁ、そもそもオレはモータージャーナリストではないけれども。

 あーあ、もう、テキストのオチすら思いつかない。バ、カ、ヤ、ロ、ウ、バカヤロウ。
Posted at 2013/10/30 00:26:08 | コメント(11) | トラックバック(0) | 日記
2013年10月26日 イイね!

東京モーターショー2013に期待すること ~ダイハツ編~

東京モーターショー2013に期待すること ~ダイハツ編~  アメリカNASAのスペースシャトルが運用を終え、現在、人間を乗せて宇宙空間に行ける乗り物はロシアのソユーズのみとなった。国際宇宙ステーションへのクルーの運送を、一手に引き受けている。

 現役で活躍する宇宙船のコクピットの計器類は、さぞかし最新式のパネルメーターやスイッチ類で覆われているかと思うだろう。しかし実際は、最初に打ち上げられた1967年代当時のアナログ式のメーターやダイアルで埋め尽くされている。レトロを通り越して骨董品ともいえるような光景で、これで最先端の宇宙開発を担うことができるのかと驚くのだが、実は、これこそがソユーズが世界で最も信頼できる宇宙船たる所以なのである。

 宇宙船に求められるのは、運行当時も今も変わらず、クルーを安全に送り届けることである。古いものが使えないならともかく、上手く動いて目的を達成できている機器を、わざわざリスクを冒してまで最新式のものに変えるメリットはない訳だ。古臭く見える機器であるが50年近くもの長きにわたり、運用実績を積み上げ、不具合は徹底的に洗い出した物である。これほど信頼できるものはないだろう。

 変えなければならない理由がなければ、変える必要がない。

 ちょっと性質の違う話だとは思うんだけれども、ダイハツ・コペンのデザインって、変える必要がないと思うんだよね。どこを切り取っても個性的で、バランスが取れていて、100年通用するクルマだと思う。

 通常、クルマには、目新しさをキープして商品力を維持するために、デザインの変更を常に行うことが、宿命として課せられている。しかし、コペンは違う。完璧なモノを作り上げてしまえば、どれだけ時間が経過しても、魅力は失せないし古くならないことを証明したクルマだ。

 機能的に変更が必要だとか、どこかの国の宗教上の問題があるとかじゃなければ、コペンはコペンのままでいいしゃないか。こんなにキュートでスタイリッシュなクルマを作り上げたんだから、あとはもう、ひたすら守り続けたらいいじゃないか。ダイハツのアイコンと呼べるクルマだと思うし、100年作り続けたら、一つの歴史になる。

 そろそろ、クルマで歴史を作るってことにチャレンジしてもいいんじゃないですか。

 それは、どんなクルマでもできることではない。コペンのように、デザインが完成されたクルマにだけ許された特権だと思うのだ。

 これまで、次期コペンのプロポーザルとして、こんなのや、



 こんなの、


 


 が、示されてきたが、バカか。もう、お前はデブか。なぜわざわざカッコ悪くする必要があるんだ。中身の革新はどんどんやってもいいが、見た目は変えるな。特に、こんな黄色のヤツみたいなのを出して来たら、ぶっ飛ばすぞ。
Posted at 2013/10/26 16:43:33 | コメント(12) | トラックバック(0) | 日記
2013年10月25日 イイね!

東京モーターショー2013に期待すること ~スズキ編~

 東京モーターショー2013に期待すること ~スズキ編~  ~そのクルマと旅がしたいか~
 それが買うべきクルマかどうかを見極める重要な要素なのだと最近気が付いた。お気に入りの景色をこのコクピットから眺めたい。お気に入りのホテルのエントランスにこのクルマで乗り付けたい。そんなリアルなイメージと共に旅への想いを掻き立ててくれるクルマってのがある。

 どれだけ走りが良くても、旅行の荷物が載せられたとしても、旅の伴に連れて行きたいと思うかどうかは別次元の感覚なのだね。およそ旅には不向きなクルマでも、そんな気持ちにさせられることがある。わが相棒MINIも旅のお供としては最高のクルマだ。

 しかし、オレの人生の中で、一番強く「一緒に旅をしたい」と思わせてくれたクルマは、スズキ・カプチーノだった。

 これについては、カプチーノのカタログによるイメージが一番影響しているとは思う。カタログ写真がヨーロッパでのロケ撮影だということや、旅愁を感じる言葉が散りばめられていたこともあり、ひたすらカタログをめくりながらカプチーノと旅することを夢見たものだ。

 購入前の妄想は、実車を手にしてみると崩れ去ってしまうことが多いのだが、カプチーノは違った。コクピットに収まると、もう旅への情熱は消すことができなくなる。

 仕事から帰宅する際に屋根を開けると、見慣れた景色が違って見える。旅先の街がキラキラとした光を放っているように見えるのは、旅のワクワクした気持ちで眺めるからだが、カプチーノのコクピットからは、自分の街もそう見えてくる。だから、ついつい、丘を一つ余計に超えてしまい、自宅とは関係ない場所に走って行ってしまう。目的もなく走りついた先に、思いがけない絶景が待っていたりするから、もうやめられない。

 週末には助手席にクーラーボックスと寝袋とわずかな着替えを詰め込み、景色の良い場所を探してひたすら走り回る。クーラーボックスは、旅先で地ビールを見つけた時のためのもの。走りつかれて適当なビバーク場所を見つけたら、ビールを飲んでカプチーノの横で眠るのだ。

 さすがに40歳になって同じスタイルの旅をするのは無理だが、今でも、美しいワインディングやパノラマビューと出会うたびに「カプチーノでここに来てみたいな」と思う。

 間もなく始まる東京モーターショーで、スズキに期待するのはただ一つ。カプチーノの復活だ。本物のブリティッシュスポーツよりもブリティッシュな、日本のカプチーノで日本中を旅したい。ビートもコペンもいよいよ発進するらしいですから、ぜひスズキには、この流れをリードする存在になってほしいです。
Posted at 2013/10/25 12:24:19 | コメント(7) | トラックバック(0) | 日記
2013年10月24日 イイね!

東京モーターショーに期待すること ~ホンダ編~

東京モーターショーに期待すること ~ホンダ編~ 間もなく始まる東京モーターショーでは、ホンダから、ビートの復刻モデルとも言えるS660というコンセプトが出展される。かつて、ビート、カプチーノ、AZ-1という個性的な軽自動車に胸を躍らせたオレとしては、大変気になるクルマだ。

 このクルマを見て、小さな思い出がよみがえったので、それを記した、過去に友人に宛てて書いた手紙を引っ張り出してみた。

 ~ここから~

 チョビへ。

 今日はどうもありがとう。
 チョビのお姉さんも見物したと言う映画の撮影は、我が家から徒歩五分のところでやっていました。チョビのお姉さんの家もすぐ近くだとしたら、それはつまりご近所さんだということです。十年前に一度だけ会ったっきりの人を、街ですれ違っても見つけることは難しいと思うのですが、それでも、僕が暮らしている空間に、僕にとって特別な時間を共有した人がいるかもしれないと思うことは、とても楽しいことです。

 十年前のあの日、僕が滞在している真夏の海岸に、チョビとお姉さんは真っ赤なオープンカーでやって来ました。そして僕は、そのオープンカーに乗せて欲しいとわがままを言って、お姉さんと二人で海岸をドライブしたのです。真っ黒に日焼けして、日焼けした肌が、あちこちポロポロとむけている僕に、お姉さんは快くステアリングを握らせてくれました。

 この車は、速度が上がると、ステレオのボリュームも自動的に大きくなるんですね、とか、そんな話をしたのですが、今思えば、もっと気の利いた話をすればよかった。海がきれいだとか、風が気持ちいいとか。だって、本当に、海はきれいで、風は気持ちよかったのですから。

 午後の日差しは、穏かな海面をキラキラと輝かせて、クネクネと海岸に沿って走る道を光に包んでいました。僕たちのスポーツカー以外に走っている車はほとんどなく、僕はアクセルを踏んでぐんぐんとスピードを上げました。夏の午後のけだるい空気は、心地よい風となって僕たちと一緒に戯れました。

 僕の心の中にだけ、一枚の鮮やかな絵のように色褪せることなく光り続けている、とある真夏の情景は、今でも僕の宝物です。

 ~ここまで~

 まぁ、我ながらよくかけた文章だこと。この手紙自体が、もう10年近く前なので、もう20年近くも前の話になる。さて、言うまでもなく、手紙に登場するクルマはホンダ・ビートです。たった一度乗っただけのクルマだが、3気筒のエンジン音、加速感、風の巻き込み、当時の気温や風の匂いまで克明に記憶している。

 当時、カプチーノとビート、そして、AZ-1という個性的な軽スポーツがある中で、ビートは一番スタイル的にバランスが取れていた。気軽にオープンにできる幌であるということも、正当なオープンカーである証。オレはブリティッシュな雰囲気とパワーの魅力でカプチーノを選んだが、大人になった今は、ビートの良さも理解できるし、そこにオレがクルマに求めているものもあったと思う。

 さて、復刻ビートのS660だ。エンジンは過給器が付いたが、3気筒をミドシップに配置。そして何より、このデザイン。元祖ビートを上手に現代ナイズしたこのフォルム。なんとカッコ良いのでしょう。

 ぜひこのままの形で、MT車もラインナップして売って欲しいです。そしたら、買ってもいいですよ。
Posted at 2013/10/24 13:53:38 | コメント(6) | トラックバック(0) | 日記

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