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イトケン(G)のブログ一覧

2014年06月23日 イイね!

頑張れコペン

頑張れコペン ダイハツ・コペンが出たねぇ。まだ試乗していないし、試乗しないかもしれないが、オレはコペンを応援します。コペン開発に臨んだメーカーの理念が実にすばらしくて、オレは感動している。

 メーカーが生き残るためには、二つの切磋琢磨が必要である。一つはビジネスを成功させること。これは、調達、製造、販売など、マネジメントによってコストを下げ利益率を上げていくという努力だ。もう一つは「良いモノ」を作るという、モノ造りのメーカーとして基本的な部分だ。ダイハツはコペンで、モノ造りメーカーとしての基本に立ち返ったのだという。

 昨今の自動車の技術革新は、安全技術と燃費性能ばかりに力が振り向けられている。肝心の「走り」については、その骨格となるシャシーや足回りは見直しもせずに使いまわしているクルマも数多い。ダイハツはこの部分の技術革新を、コペンをベースに取り組んだのだ。

 コペンは先代のものを手直ししただけでも、充分に商品力があったと思うのだが、すべてを刷新してきた。これについて、あるインタビュー記事ではこう書かれている。「キープコンセプトでは、若い人が挑戦できません。スポーツカーとして骨格から作り直すということで、D-FrameとDRESSFORMATIONの考えが出てきました。」

 ダイハツは「モノコック構造の破壊」と言って、フレームだけで必要な剛性と機能を確保する手法を採用してきた。これは何も新しい技術ではなく、往年のマツダAZ-1や光岡オロチなども採用してきたし、スーパーカーの多くもフレーム構造となっている。ただ、こいつはとにかく手間暇がかかるし、コストも高くなる。マツダはバブルで浮かれていたからできたことだし、その他は金に糸目を付けないスーパーカーだからできることだ。こいつを、この時代に、量産の廉価な軽自動車にぶち込んできた。ここに技術屋としてのプライドを強く感じるのである。

 賛否の分かれる車両デザインだが、この開発理念とプロセスを聞けば、なぜこのデザインを採用したのかもよく分かる。「何もかも新しい」ことを、そして、「普通のクルマじゃない」ことをアピールするためのデザインなのだ。

 そして、ダイハツは、初代コペンが、そのかわいさゆえに多くの支持者がいたことも重々に承知している。だから、発売と同時に丸目のデザインバージョンもあることを発表してきた。販売上はこっちが本命であろう。「なぜ最初から、丸目を見せなかったのか」という声もあろう。しかし、最初からこちらのデザインで発表していたら、市場やジャーナリズムは「キープコンセプト」と受け止め、大冒険ともいえる技術革新に目が向かなかったと思うのだ。

 新しいことに取り組んで、それをデザインでもアピールする。でも、ユーザーや愛好家も置き去りにせず、カワイイのもちゃんと作る。なんとヒューマニズムにあふれたクルマなのだろう。

 実際のクルマの出来がどうであろうと、この心意気だけで買ってもいいとさえ思う。

 頑張れコペン。オレは応援しているぞ。

 

Posted at 2014/06/23 11:52:22 | コメント(6) | トラックバック(0) | 日記

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